M:tG 【EDH】ジニー・フェイの宝石箱
◾︎ご挨拶
本投稿に目を留めていただきありがとうございます。
M:tG(Magic the Gathering)で使っている統率者(EDH) 《ジェトミアの情婦、ジニー・フェイ》について、自身の情報整理も兼ねてnoteにまとめてみました。
採用カードや構成などはもっと見直しができる部分や気になるトコロも多いかと思いますが、(生)温かく見ていただけると幸いです。
折を見て不定期に更新していこうと思っています。
とあるイベントで統率者フォーマットで遊ぶ機会があり、「自分でもデッキが作りたい!」ということで手に取ったのが、『ニューカペナの街角 統率者デッキ:舞台座一家の喧騒』でした。
今回のデッキはこちらがベースになっています。
(今では面影はほぼありませんが…)
◾︎デッキリスト
デッキリストは、晴れる屋さんのデッキ構築ページを利用させていただきました。
(リストが画像で表示されるので、分かりやすくてとても重宝しています。)
少しずつ入れ替えをしたりもしているので、若干投稿内容とリストとで異なる点があるかもしれませんがご容赦ください。
2023年12月時点ではVer 3.3としています。
下は2023年7月時点のバージョン3.2です。
デッキパワーとしては、公式の10段階の評価では6、
晴れる屋さんの4グループ分けではBattleで
十分に遊べることをまずは目標にしています。
◾︎統率者について
このデッキの統率者、《ジェトミアの情婦、ジニー・フェイ》についてのご紹介です。
舞台座一家のメンバーらしく白×赤×緑のナヤカラーで、伝説のエルフ・ドルイド。
3マナ3/3でスタッツは可もなく不可もなく(?)、、、無色マナこそ使えないものの、混成マナのおかげで緑寄りなら色拘束のキツさも多少緩和できます。
小ネタとして、唱えるには緑3マナあればいいので、多色ながら《宝石の睡蓮》1枚でコストが賄えます。逆に全て有色マナを要求されるので《太陽の指輪》《魔力の墓所》が統率者の助けになりません()。
能力は自分が生成するトークンを犬か猫に置換できるというもので、生物に限らず食物だろうが石だろうが何だろうがトークンならワンちゃんネコちゃんにできてしまいます。
置換できるトークンも、犬なら3/1警戒、猫なら2/2速攻とどちらも使い勝手がよく、また「敢えて置換しない」ということも選べるのが◎。
基本的にはこのトークン置換を主戦術として、大量の(もとい無限の)犬or猫で走り抜ける動きをゴールに据えています。
トークンを並べる戦術は数多くあるかと思いますが、今回は宝物トークンを主軸に構成してみました。敢えて置換しないことでマナの供給に当てることが出来たり、《ゾーン》や《略奪の女王、ジョリーン》のような宝物を追加で生成できる能力を活用出来るのでは、と考えたためです。
置換能力の補足として、"1つのイベント内で犬トークンと猫トークンに分けて置換することは出来ない"、"置換前のカードの状態は引き継がれる"点は注意が必要です。
前者のケースは、例えば複数の宝物トークンを生成する能力が発動した際に、そのイベントで生成されるトークンに対して"1つだけ犬トークンで残りは猫トークンに置換する"、"1つだけ犬トークンに置換して残りは置換しない"ことは選択できないということです。置換するならイベント内のトークン全てを犬か猫ののどちらか一方に、しない場合は全て置換しない、という選択になります。(もちろん別のイベントであれば分けて解決することが出来ます)
後者のケースは、例えば《祝祭の出迎え》の団結能力で生成される宝物トークンを置換する場合、"タップ状態で生成する"部分は置換されないため、タップ状態の猫トークンが生成されます。
全体の構成としては「段階的にクリーチャーを並べて圧力をかけていく」というよりも、後述するコンボルートから「一気に宝物トークンを生成し猫トークン(速攻持ち)に置換して120点を削りきる」1ショットに近い動きになっています。
統率者自身の能力がユニークなので、色々な構成のパターンや組み合わせなどを考える余地がある面白い1枚ではないかと思っています。
(上陸や培養も合いそうなキーワード能力ですが、これはまた別の機会があれば)
◾︎コンボルート
このリストに組み込んでいるコンボルートについてです。統率者戦でお馴染みの顔ぶれも含まれていますが《ジェトミアの情婦、ジニー・フェイ》だからこそ成り立つルートも多く、中には初見では読まれにくいものもあるかと思います。
リストに組み込まれているカード上2枚コンボのルートも成立しますが、目指したいデッキパワーも考慮して極力3-4枚で成り立つルートをメインにしています。
・パターン①
《ジェトミアの情婦、ジニー・フェイ》+《富裕な関係》+《アカデミーの整備士》
置換した猫トークンは次の宝物トークン生成のためそのターンはタップ状態になってしまいますが、《似通った生命》などのトークン倍増カードや《ゾーン》がいるとアンタップ状態の余剰ができるためそのまま走りきれます。
もしくは《機知ある怨怒取り》がいれば猫トークン生成時のバーンダメージでそのターン中に押し切れます。
・パターン②
《ジェトミアの情婦、ジニー・フェイ》+《富裕な関係》+《似通った生命》+《選定された行進》
パターン①の派生系です。必要なパーツが4枚と多いですが、《似通った生命》《選定された行進》は《倍増の季節》《ゾーン》《略奪の女王、ジョリーン》《蜃気楼の鏡》(似通った生命をコピー)でも成立します。《ゾーン》《略奪の女王、ジョリーン》を挟む場合は置換能力の発動順に注意が必要です。《ゾーン》の置換能力の発動順を《似通った生命》より先に積むことで1→2→4つ宝物トークンが生成できます。
・パターン③
《給付金》+《富裕な関係》+《似通った生命》
似通った生命は《選定された行進》《倍増の季節》でもOKです。《ゾーン》《略奪の女王、ジョリーン》では手順2で市民トークンが増えないためループにはならないので注意が必要です。
何らかの都合で《ジェトミアの情婦、ジニー・フェイ》が動けない場合でも使えるルートの1つです。
・パターン④
《ワイアウッドの共生虫》+《厚顔の無法者、マグダ》+《仮面林の結節点》+《ラノワールのエルフ》
《ラノワールのエルフ》はマナクリーチャーであれば何でもOK、もしくは《謎の石の儀式》があると《厚顔の無法者、マグダ》自身がマナクリーチャーになれます。
生成した宝物トークンをコストに《厚顔の無法者、マグダ》の起動能力を使うことで、アーティファクトと《仮面林の結節点》でドラゴン扱いになっているため全てのクリーチャーをライブラリから戦場に出すことができます。
また《厚顔の無法者、マグダ》がいない場合でも《ワイアウッドの共生虫》を無限に唱えることはできるため、《機知ある怨怒取り》がいるとバーンダメージが発生します。
・パターン⑤
《ジェトミアの情婦、ジニー・フェイ》+《アストラルの狩人、ガナクス》+《仮面林の結節点》
猫トークンが速攻持ちのため、十分にトークンを生成してそのまま走りきることができます。また《ジェトミアの情婦、ジニー・フェイ》の置換能力は任意のため、抜け出せない無限ループになることはありません。
・パターン⑥
《アストラルの狩人、ガナクス》+《芸術の奨励者》+《似通った生命》+《祝福されたエミエル》
《芸術の奨励者》は《非凡なスワッシュバックラー》でもOKです。また《似通った生命》は《選定された行進》《倍増の季節》《ゾーン》《略奪の女王、ジョリーン》のいずれかでもOKです。
手順3で余剰に1つ宝物トークンができるため、ループを回すことで無限に宝物トークンが生成できます。
・パターン⑦
《波止場の恐喝者》+《祝福されたエミエル》
統率者戦の代名詞とも言うべき無限宝物ルートの1つです。(手順は割愛します)
積極的に狙って行くことは考えておらず、どちらかと言うと《波止場の恐喝者》は一時的な宝物加速要員として、《祝福されたエミエル》は他のコンボルートのパーツやETB能力の再利用要員として採用しています。
◾︎採用カードについて
採用した意図に合わせていくつかのカテゴリー分けをして紹介していきます。《太陽の指輪》を初めとするマナファクトは、宝物トークンである程度賄うことを前提として投入数を絞っています。
複数の役割があるカードはいくつかのカテゴリーで重複して登場するものもあります。
・トークン生成《金のガチョウ》《闇市場の巨頭》《波止場の恐喝者》《厚顔の無法者、マグダ》《祝祭の出迎え》《裕福な亭主》《芸術の奨励者》《非凡なスワッシュバックラー》《不屈の補給兵》《略奪の女王、ジョリーン》《アストラルの狩人、ガナクス》《富裕な関係》《息詰まる徴税》《給付金》《仮面林の結節点》《反逆のるつぼ、霜剣山》《宝物庫》★《俊敏なこそ泥、ラガバン》★使い捨てのトークン生成カードは一度見直し、極力継続的にトークン生成ができるカードに絞っています。
主に宝物トークンを生成(0→1)できるカードです。宝物トークンはマナ供給の他にコンボルートの起点や犬・猫トークンの置換元にもなるためより重要度が高いものと考えています。
・トークン倍増
《ゾーン》《略奪の女王、ジョリーン》《似通った生命》《選定された行進》《倍増の季節》
宝物トークンの生成量を増やす(1→2)カードです。特に《ゾーン》《略奪の女王、ジョリーン》はクリーチャーゆえにサーチ手段も多く、とても重宝します。(その分焼かれやすくはあります)
《似通った生命》などエンチャントの倍増カードは生成されるトークンの数を"2倍"にするのですが、《ゾーン》は"追加で1つ生成する"なので1度に複数のトークンが生成されるような場面や複数の置換能力が同時に発動する場面では置換能力を積む順番に注意してください。
・マナクリーチャー
《ラノワールのエルフ》《極楽鳥》《フィンドホーンのエルフ》《エルフの神秘家》《喜ぶハーフリング》《金のガチョウ》
1マナ帯を支える緑のマナクリーチャー軍団です。《喜ぶハーフリング》は伝説の呪文に打ち消し無効も付けてくれるなど、安全に統率者を唱えるのにも役立ってくれます。《金のガチョウ》はETB能力でも起動能力でも食物トークンが生成できるため、《アカデミーの整備士》で間接的に宝物トークンを生成したり、《ジェトミアの情婦、ジニー・フェイ》で猫トークンを量産したりと意外と使い道が多いです。
・ドローソース
《エスパーの歩哨》《オグマの文書管理人》《第三の道のロラン》《弱者の師》《調和の儀式》《トカシアの歓待》《精霊の絆》《世界樹への貢納》
★《頭蓋骨絞め》
一部のカードはドローソースというより他のプレイヤーへの牽制としての側面が強いものもあります。《トカシアの歓待》をはじめとするエンチャントのドローソースは継続的に手札を供給してくれるので早めに戦場に出しておきたいところです。
《世界樹への貢納》は犬トークンなら1ドロー、猫トークンなら+1/+1カウンター2つと誘発能力を使い分けられるので、特に噛み合わせの良い1枚だと思っています。《調和の儀式》《精霊の絆》のドローは強制のため、無限ルートに入った際には注意が必要です。
★《頭蓋骨絞め》は《ジェトミアの情婦、ジニー・フェイ》で置換した犬トークンがタフネス1のため、装備して絞めることでドロー加速として使えます。
動物愛護団体の方には怒られそうですが…
・妨害/自分の動きを通すためのカード
《エスパーの歩哨》《オグマの文書管理人》《難問の鎮め屋》《堂々たる撤廃者》《アルカイヴの盾、ミュレル》《沈黙》《夏の帳》《息詰まる徴税》★《オーラの破片》
他のプレイヤーの行動を妨害、または自分のコンボルートを通すためのカードです。
特に《堂々たる撤廃者》《アルカイヴの盾、ミュレル》は対応出来る手段がかなり限られる(土地の魂力など)ため戦場に出したターンに勝負を決めたいところです。《召喚の調べ》などでライブラリから直接戦場に出すことで、「見てから打ち消す」タイミングを与えない流れも手堅いかと思っています。
(そもそも《召喚の調べ》自体を消されそうではありますが…)
・サーチ/リクルート/チューター
《厚顔の無法者、マグダ》《月恵みのクレリック》《護衛募集員》《帝国の徴募兵》《舞台座一家の料理人、ロッコ》《悟りの教示者》《俗世の教示者》《エラダムリーの呼び声》《召喚の調べ》《緑の太陽の頂点》《破滅の終焉》《牧歌的な教示者》《異界の進化》《イコリアへの侵攻》
素早くコンボルートに必要なカードを集めるためのカードです。コンボルートのクリーチャーのほとんどは《護衛募集員》《帝国の徴募兵》で引っ張ってこれます。そのため、サーチ手段の乏しいパーツがいくつ手札に引き込めているかでサーチ先は柔軟に変化します。
また《護衛募集員》や《帝国の徴募兵》を《祝福されたエミエル》で複数回使い回せると◎。
《舞台座一家の料理人、ロッコ》はエルフなので《ワイアウッドの共生虫》で使い回すことが出来る「生きる《召喚の調べ》」として機能します。
ニッチなトコロでは《緑の太陽の頂点》X=4で《略奪の女王、ジョリーン》が引っ張って来れたりします。
《月恵みのクレリック》は自身のパワーが3あるので、《世界樹への貢納》がある状態で戦場に出すと
エンチャントをライブラリトップに置いた上でそのまま手札に引き込むことが出来ます。
・その他
《宴の結節点、ジェトミア》
舞台座一家の主です。横並びさせたクリーチャーの分だけ全員が大きく育つ、コンボルートではないですが決定力になる1枚です。タフネスは上がらないのと、うっかりクリーチャーの数が減ると色々と計算が崩れる点は注意です。
★コンボルートを重視して《宴の結節点、ジェトミア》は一度リストから抜いてみました。
現在はもう1つの統率者として活躍させようと画策中です。
《機知ある怨怒取り》
団結能力で各対戦相手にダメージを飛ばせる1枚です。大抵《鍛冶の神、パーフォロス》や《ゴブリンの砲撃》が採用される枠ですが、低スタッツ低コストによるサーチや取り回しの良さ(と舞台座一家のメンバーなこと)を重視してこちらを採用しています。
《蜃気楼の鏡》
プレインズウォーカー以外の何にでもなれるカード。トークン倍増系エンチャントに化けると2×2で4倍生成できるので、無理やりゴリ押す動きができたりします。また他のプレイヤーのカードも対象に取れるのも面白いポイントです。レジェンドルールは無視できないのでその点は注意です。
《謎の石の儀式》
自分のクリーチャーが全て《極楽鳥》になります。猫トークンは速攻持ちのため生成してすぐにマナクリーチャーとして利用出来る点が偉いです。
◾︎楽しいポイント/難しいポイント
・楽しいポイント
とにかく犬と猫が出ます。たくさん出ます。
殺伐とした(?)戦場に癒しを届けてください。
細かいところで色んなカードがシナジーを生むので、「あ、そういう組み合わせも出来るのか!」といった小さな発見があったりするのも使っていて楽しいポイントです。
コンボルートが複数組み込まれているため、どのルートなら目指せそうか、手札と場の状況から考えていく楽しみもあります。単一の役割のためだけに採用しているコンボパーツはほとんど無いため、1つ潰されても別のルートに切り替えることもできたりします。
また、コンボルートを目指さずに盤面を作っていく進め方も取れるので、ある程度遊べるパワー帯は幅を持たせられているかと思います。
・難しいポイント
単騎で高出力のクリーチャーがいないため、所謂デカブツの対処に困るケースがあります。面で圧力をかけるか、除去は他のプレイヤーに託してください()。
また飛行持ちをほぼ採用していないので空から攻められるとなかなか防ぐことが難しいです。
この辺りは除去や飛行持ちの投入枚数を増やすなどである程度調整可能な範囲かと思っています。
ETB能力や起動能力を封じるタイプのヘイトベアは特に急所に刺さるので、最優先で退かしてください。
◾︎おまけ
・《宴の結節点、ジェトミア》のダメージ計算
コントロールしているクリーチャーが3体以上なら+1/0と警戒、6体以上なら更に+1/0とトランプル、9体以上なら更に+1/0と二段攻撃と破格の火力をもたらしてくれます。
仮に2/2速攻猫トークンが9体いると、5/3トランプルかつ二段攻撃=トータルで90点入るので通ればおおよそプレイヤー1人か2人は持っていけます。
・コンボ軸構成の採用について
目指しているレベル帯は決して高くはなく、「このレベル帯で無限コンボ…」と思われてしまうこともあるかと思います。
私なりの考えにはなりますが、これには理由があって「先に1人だけ落ちてしまうとそのプレイヤーの待ち時間が長くなってしまう」ことをできるだけ回避しつつゲームを楽しみたいと考えているためです。
もちろん人によって考え方は異なりますし、必ずしも全てのケースにおいて正解という訳ではありませんが、私のデッキ構成の根底にある考え方を少しでもお伝えできればと思い、書かせていただきました。
◾︎最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます。
何か参考になる情報が少しでも提供出来ていたら、もしくは楽しんでいただけていたら幸いです。
cEDH級の性能には遠く及ばないものにはなりますが、これからも楽しく使っていこうと思っていますので、もしどこかで卓を交える機会がありましたらその時はどうかよろしくお願いします。
◾︎更新履歴
2023/7/1
・新規作成
2023/12/31・リストをバージョン3.3に更新
OUT:
《金のガチョウ》《裕福な亭主》《弱者の師》《帝国の徴募兵》《舞台座一家の料理人、ロッコ》《宴の結節点、ジェトミア》
《一時の猶予》《調和の儀式》《星界の再誕》《息詰まる徴税》
《寓話の小道》《森》×2《山》《平地》《ジェトミアの庭》《カープルーザンの庭》《草茂る農地》《落石の谷間》《根縛りの岩山》《反逆のるつぼ、霜剣山》《日没の道》《宝物庫》
IN:
《俊敏なこそ泥、ラガバン》《エイヴンの思考検閲者》
《楽園の拡散》《繁茂》《森の知恵》《オーラの破片》《太陽の指輪》《魔力の墓所》《頭蓋骨絞め》
《古の墳墓》《耐え抜くもの、母聖樹》《魂の洞窟》《禁忌の果樹園》《宝石の洞窟》《マナの合流点》《反射池》《血染めのぬかるみ》《溢れかえる岸辺》《沸騰する小湖》《ガイアの揺籃の地》《Taiga》《Savannah》《Plateau》
マナ基盤は全体的にグレードアップさせました。
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