ハンドのスートと相手のレンジの関係~フラッシュが完成しないボードのときどのスート持ちで打つのか
動画とかXとかを見ているとポーカーの問題をよく見かける。
どのスートでベットをすると良いでしょう問題があって難しい。
良い題材だと思ったのでこの問題について考えてみる。
この記事では便宜上レンジがもつ
ハイカードやペア系の強さと確率のこと「ヒットパワー」と呼び、
BDフラッシュやフラドロがもつ強さと確率を「フラドロパワー」と呼ぶ
まず、フロップでAQoの中でどのハンドでbet頻度を増やしたいか。
♠ →自分がBDフラッシュ
相手のフラッシュをブロック
♥→相手のBDフラッシュをブロック
♣️♦️→相手のスーテッドハンドを♠や♥より多くブロック
フロップを開いた時点では、♠は自分のハンドを強くして、相手のレンジのフラッシュパワーを奪う。
♥と♣️♦️に差はあれどその差は人間的には無視できる程度、ただし♥は相手のフラドロパワーを奪い、♣️♦️は相手のヒットパワーを奪っている。
♠Aを持っているかが1番bet頻度に影響を与え、次いで♠Qが影響する。
自分のレンジは一旦置いておいて、自分のハンドに対する、相手のレンジパワーを考えると次くらいのイメージ
♠A♥Q ヒットパワー10 フラドロパワー5
♦️A♣️Q ヒットパワー9 フラドロパワー10
※数字はイメージ
♠や♥は相手のレンジのフラドロパワーを奪う、一方♦️や♣️はスーテッドのブロック数している数が多く、ほんのわずかにヒットパワーを奪う。
(BBのQ7sをブロックしている数が多い)
しかし、♠のフラドロブロックの影響が大きく相手のレンジを弱くしており、betによって多くの相手のEQ実現を阻止できることが期待できる。
これがフロップ時点で♠持ちが多く高めにbetできる理由となる。
次にターンで♥9が落ちた、この時の相手のレンジを考えてみる。
こちらのbetに対してcallしている訳だからフロップ時点より、相手のレンジは強化されている。相手のレンジパワーが40になるようにコールすると相手のレンジパワーは次のようなイメージになる。
♠A♥Q ヒットパワー30 フラドロパワー10
♦️A♣️Q ヒットパワー19 フラドロパワー21
※数字はイメージ
相手のフラドロパワーを奪っている♠A♥Q持ちのときは相手がヒットしている確率が相対的に高く、♦️A♣️Q持ちのときはフラドロの確率が相対的に高くなる。
このとき、レンジを考えるとフラドロパワーはお互いのレンジに多くあり、どちらかが一方的に有利とはなりにくい、一方ヒットパワーは、オリジナルがレンジキャップしている関係上、よりPolarな戦略をとることが肯定される。
いわゆるポラライズ戦略と呼ばれるようか大きなベットをするのであれば、フラドロパワーを奪っているスートでやることが良い。そのため、♠A♥Qで頻度高く仕掛けたい。
問題にはなかったが、リバーについてブラフするところも考えてみる。
3♦️が落ちたとき、トリプルバレルを打つならば、どのようなAQoが向いているだろうか。
相手のレンジパワーを考えると
♠A♥Q ヒットパワー30→50 フラドロパワー0
♦️A♣️Q ヒットパワー19→39フラドロパワー0
※数字はイメージ
ここではフラッシュは出来ないボードなのでお互いのフラドロパワーは0となる。
よって、ブラフを仕掛けるならば相手のヒットパワーが少ない♦️A♣️Qで頻度高く仕掛けたい。(実際にはAQoでブラフはしないが、あえてするなら)
オフスートにてのときは相手のヒットパワーを奪っているのかフラドロパワーを奪っているのかを考えられるようになりたい。
解釈間違っていたら教えてほしい。
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