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発言する時の相手とタイミング、そして聞くときの受け取り方。それぞれのお作法。

組織のトップが発言した「◯◯が嫌い」


こんなことを聞いたらどうしますか?

…今後、それを使わない方がいいのかもしれない。
…別のものに変える方がいいかもしれない。
……すでに使用しているものも、差し替えが必要かもしれない。


私だったら、頭の中がフル回転になってしまいそうです。

拡散する人が誰かも重要

人伝いに聞いた場合にはどうでしょうか?

例えば、組織のトップがある場所で発言し、それを聞いていた幹部の一人が
別の場面で大勢のスタッフに話したとします。

なぜ、トップはその場でそんな発言をしたのでしょうか。
ほんの一言、リラックスして、雑談のつもりで漏らしたのかもしれません。

しかし、組織の中で、トップ→幹部→多くいるスタッフ、と流れてくれば、
下流で聞いたスタッフたちは、業務の指示だと受け取る人もいるでしょう。


ところが、会議などの場所ではなく、リラックスした場所で、近しい人にだからこそ、ちょっと息抜きのつもりで漏らした内容だった場合。
アンオフィシャルなものが、急にオフィシャルになり、組織全体に不必要な波紋を起こしてしまったことになります。

では、トップ→スタッフの一人、だった場合にはどうでしょうか。
物事の重みが変わります。


受け手側の問題

ゼロヒャクになってしまう

発言者側だけの問題ではありません。
畏怖があるなど日常的に忖度があれば、受け手側が真面目に振り回されて受け取ってしまうかもしれません。

ところが、かたい雰囲気の組織ではなく、トップも比較的にフランクで冗談を言うことが多い、幹部もスタッフに何気なく話しをすることが多い、受け手側もそれが分かっている。そんな場合であれば、ニュアンスが変わってくるでしょう。

今、自分の目の前にいる発言者(ここで言う幹部)がどんな人物なのか。
つまり、その発言をどのように受け止めるのが適切なのか。
これが大事になるかもしれません。


受け流す

それらを総合的に判断して、「へ〜、そうなんですね。」と一旦受け入れる。しかし、広げない。
言い方は悪いですが、受け入れてもらえたとなれば、発言者の承認欲求は満たされます。(個人的にはそれで仕事の手を止められたくはないのですが)

敢えて広げてみる

または、「では、今あるものや今後はどうしましょうか。」とあえて深掘りする素ぶりを見せて、反応を見てみる。
反応が薄いとか、具体的でないなら、そこまで重要ではない、ということでしょう。

ただ、単純に受け流すのと違って、この判断は非常に面倒です。

違う意見も言う

さらに、「えっ!そうなんですか?でも既に定着していますし、ブランドイメージの一つです。そこに不満を感じるお客様の声は聞いた記憶がありません。」
と返す。

これもまた、反論をしただの、さらなるやり取りが続くなどの面倒は残ります。


どちらの立場にもなるからこそ、賢くありたい


発信者側も受け手を想像

発信者の側も賢くあってほしいものです。
今、目の前にいる人の特徴や性格を踏まえて、どこでどのように広まる可能性があるのか。
今回の例で具体的に言うと、トップは幹部の性格や特徴を把握した上で、自分の発言をどう受け止めるのか、拡散する可能性があるのか。
さらには、幹部が日常的にスタッフからどのような存在で、発言をどう受け止められる可能性があるのか。
そこまでを見据えて発言してほしいものです。

ただ、組織が大きくなると、トップが隅々までに目を行き渡らせることは
とても難しいので、求める方が酷なのかもしれません。


受け手も誰が発言者かで対応を変える

スタッフ達も幹部の性格や特徴、幹部とトップとの関係性などを踏まえた上で、流れてくる情報の判断をするのが好ましいのかもしれません。

コマの一つである私は、日常的に受け手側であり、この判断が優秀であることの重要性は、お腹が痛くなるほど身に沁みています。


すべてはコミュニケーション

私は頭がかたいようで、まともに受け止めて、書き出してしまうほどなのですが。
うまくやり過ごすには、こちら側が賢くなって、裁量をもって判断し、場面に応じて受け流していいのかもしれません。

正義感が強すぎて、困ります。



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