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オンライン英語学習プログラム『リンガハッカーズ(LinguaHackers)』創設の想い

教えることで学ぶ(Learning by Teaching)

山梨県の片田舎、世界に出るという選択肢は一切なく、ただ与えられたモノをやるだけやって、周りに期待に合わせて何となく人生を送っていました。高校2年の夏、全てを覆すある転機が訪れました。それは「教えることで学ぶ」、僕の人生ストーリーはこの言葉に全て集約されています。人に教えることで自分が成長する、17歳の時に後輩に教え始めると飛躍的に偏差値が上がった経験から、人に教えることで学ぶをコンセプトとして寺小屋的な密塾が始まり、学生起業家として会社を設立することになったのです。

自宅で英語を教え始めたときの様子

生徒が生徒に教え、学び合うスタイルが話題を呼び、高校卒業時には生徒数100名を超え、主体的に人に教える生徒ほど学力を伸ばし、偏差値を高め、教え子が続々と英検や大学に合格していきました。当時の700名以上の教え子にとってのロールモデルになるため、英語力を活かして世界トップの大学院で学ぶことを決心しました。英語力があれば、世界に通用することを伝えたかったのです。会社を売却して、海外大学院進学の条件を満たし、次のステップへのコマを進めていきました。

教え子の集い、通称:密会

意気揚々と渡英。しかし...

オックスフォード大学の合格通知を握りしめ向かった先では、圧倒的な格差、そして乗り越えることの出来ない幾多の壁が立ちはだかっていたのです。それはこれまで日本で磨いてきた英語力!ではなく英語力以前のもっと重要なスキルの欠如。自分は何者でなぜここにいるのか、これまでの人生がどのように自分に影響してどのような考えを持っているのか、どのような人々と議論・協働した経験があり、どのように社会貢献を果たしてきたのか。自分の回答は「英語」しか思い付かず自分の想いや考えを言語化できず気が狂いそうでした。自分の常識がここでは非常識、日本での当たり前が通用しない出来事に戸惑う毎日、息苦しさと劣等感と拭いきれず時間だけが進んでいく。議論の壁、文化や歴史の壁、社会階級の壁、何もかもが想定外の世界で夜は全く寝付けず、生まれ育った山梨とは何もかも違うこの世界、なぜ僕はここにいるんだろう?

オックスフォード大学

進路変更という名の挫折

人生最大の挫折と圧倒的な劣等感…喪失感に襲われながらも次の挑戦をしなければなりません。世界で通用する英語教授法の国際資格、ケンブリッジCELTA取得、IELTS8.0、そして教育分野で世界大学ランキング1位のロンドン大学教育研究所を目指すことにしたのです。

ここでも当然、当たり前は通用しません。大学寮はフラットメイトは全員中国人、僕の予備校スタイルの教え方は最低評価、大量の課題量、議論で始まり議論で終わる授業、1つ1つを丁寧に吸収し、分析し、この世界で通用するために必要なスキルはなんだろう?と自問自答し始めました。

英語学習の最適解に辿り着く

3年を費やし、ケンブリッジCELTA、IELTS8.0を取得、そしてロンドン大学教育研究所修士課程を修了しました。そして遂に英語学習の最適解に辿り着いたのです。それは偏差値や受験、英検やIELTSで求められるスキルではない、多国籍集団の中で自分の意見を表明し、相手の文化を理解しながら、対等に議論する力の3つの技能、英語の4技能に加えて、グローカル7技能を定義しました。

世界基準の英語を身につける

まず始めたのは教えることで学ぶイングリッシュキャンプ、英語を教えて学ぶという高校時代の伝統を保ちながらもグローカル7技能の右側、「対自分スキル(メタ認知・目標設定・振り返り)」「対他者スキル(議論・協働)」「対社会スキル(知識・教養・批判的思考・意見表明)」の育成が真の目的です。

リンガハッカーズ(LinguaHackers)誕生

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