見出し画像

高橋編集長の「話す力が身につく5分間英単語(ダイヤモンド社)」

久々に書評を書こうと思ったのは、拙著「ビジュアルで覚える IELTS基本英単語」でやりたかったことがこの本に集約されている感じで…もう圧巻です!英語学習者(上級)ほど基本英単語をナメてます。「オレはTOEIC900だぞ!そんな単語知ってるから大丈夫!」と意気込んで臨んだIELTSスピーキングで5.5みたいなことはよくある話です。基本英単語ほど徹底してマスターしないといけないのに、頻度の低い激ムズ英単語をたくさん知っていても正確さ(accuracy)と流暢さ(fluency)が欠けているとIELTSのスコアアップには繋がりません。そこで今回The Japan Times Alphaの高橋編集長が出版した「話す力が身につく5分間英単語(ダイヤモンド社)」が圧巻の分厚い1冊に重要な基本英単語をまとめてくださいましたので何が素晴らしいのかを熱弁していきます。

話す力が身につく 5分間英単語

コアイメージと語源で語彙を増やす

まず後ろから失礼しますが、チャプター3こそが、僕が追い求めてきた形です。基本英単語が核となるビジュアルと共に徹底解説されています。学校や予備校の授業で聞くような解説がコンパクトにまとまっている感覚で分量もちょうどいい!基本英単語は多義語であることが多いけど1つずつ意味を書いてくれていて次で解説する例文の豊富さが圧巻なのです。とりあえずこのチャプターだけで1冊出版して頂いても喜んで購入しますよというレベルなので後ろから読んでいくのも良いかもしれません。

基本動詞を使いこなす

見出しにも「脱・知ってるつもり!」となるようにほんまに知ってるつもりになってしまうのが日本の英語試験産業で、基礎基本が固まってなくてもスコアが上がってしまう英語試験…IELTSスピーキングで撃沈する理由がここにあります。例えば超基本英単語のmeetは「会う」と「要求を満たす」でしょ!思うかもしれませんが、そんなに甘くないのです。甘くない理由がここに全て書かれています。ここの解説を読むとmeetの印象がガラッと変わるはずです。こんな解説、僕には書けません。高橋編集長はOEDをどれだけ読み込んだんだと思ってしまうほど、徹底解説されています。

圧倒的な例文量…

最後の推しポイントは圧倒的な例文量で、1つの単語に10例文以上が、しかもネイティブが使いそうな自然な例文が大量に掲載されていて、言語習得の鉄則大量のインプットが実現できてしまうわけです。辞書の例文とは一味違います。なぜかというと類義語がどのように使われるのかを意識しながら学べるからです。類義語の細かい解説をした書籍はよくありますが、この本はその細かい解説が応用された例文が大量に掲載されています。しかも例文内の重要語彙も脚注で意味が載せてあるので辞書を引く必要もなく、ただただ大量に良質な例文をインプットできるわけです。

Amazonで「英単語」と調べてみるとすでにベストセラー認定されていて評価も高く、これから売れ続けること間違いなしです!基本英単語を徹底的に学ぶために作られたこの「話す力が身につく5分間英単語(ダイヤモンド社)」をこれからも普及させる活動を進めていきます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?