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「アジアNo.1」の肩書き、卒業します。

2017年。年明け早々、 1通のメールが届きました。世界最大の教育企業 Pearson からのメールです。タイトルは「Congratulations, you’ve won the Pearson ELT Teacher Award」。 胸の高鳴りを感じながら、本文を読み始めます。

それは、 100カ国以上に及ぶ約1400人の応募の中から、僕がアジア・オセアニア地域でただひとり、「ピアソン英語教育ティーチャーアワード」に選ばれたという知らせでした。加えて、世界最大の英語教育学会 IATEFLに招待していただけるというのです。

国際学会参加のための旅程が送られてきます。なんと東京の自宅から学会会場ま で、ハイヤーを手配してくださるという......このような待遇は受けたことがありません。「嘘かな」とも思いましたがもちろんそうではなく、当日には黒塗りの送迎 用ハイヤーが自宅まで来て、スコットランドの空港でもベンツのハイヤーがお出迎えしてくれました。

徹頭徹尾の待遇。会場で僕は、英語で自分のストーリーを語るように言われ、日本の現状と今取り組んでいるプロジェクトを繰り返し紹介しました。その後、世界最大の英語教育学会IATEFLの大ホールでもスピーチの機会をいただくことになります。

見渡す限り、日本人らしき人は誰ひとりいない中、僕は「密塾」と「白熱イングリッシュキャンプ」の紹介を行います。スピーチ後は、世界中の参加者から質問の嵐。みんなが各国の現状を僕に訴え、僕のアドバイスを求めるという不思議な現象が起こりました。

「密塾」時代から、がむしゃらに続けてきたイングリッシュキャンプ。「偏差値に結びつかない」「教育格差を助長する」といった批判も少なからず受けてきました。しかし「密塾」開塾から 年の時を経て、ようやく誰かに認められた気持ちになりました。オーストラリア短期留学から帰ってきたときに芽生えた決意は、決して間違ってはいなかったのです。ただ、もちろんまだまだ「夢の途中」。これからも精進し続け、全国に圧倒的な原体験を届け、日本の英語教育発展のために邁進していきます。(引用:アジアNo.1英語教師の超勉強法 P128-130)

というわけで、ひょんな事から2017年に大変名誉ある賞を頂き、色んな方々にお祝い頂きました。そしてメディアでは「アジアNo.1」や「世界に注目される」という肩書きで取り上げて頂き、瞬間的にバズり知らない方々からもあらゆる反応を頂き、「なんでコイツが?」「どこがNo.1?」「アジアNo.1?」と疑問符と共にお叱りの言葉も頂きました。(自分自身も本当にアジアNo.1と思ってるわけない)

でも世の中はマーケティングという見せ方で価値を届ける資本主義社会なわけで、傲慢と謙虚のバランスが大事だと思うのです。でも流石にこの称号の有効期限は5年だよねと思っているので、2022年で卒業したい所存であります。2021年段階で企画されているイベントに一部「アジアNo.1」が使われてしまっている場合がありますが、ご了承ください。ナンバーワンにならなくてもいい、元々特別のオンリーワン。最後にMorite2 English Channelに出演させてもらった思い出の動画をご覧ください。現場からは以上です。


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