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ボーダーレス

「私はね、身体を持っているかどうかって、それほど重要な違いだとは思わないんだ。この世にいるものの中には、尻尾のあるものとないものがある。毛のはえているものといないものがある。翼のあるものとないもの、うろこのあるものとないもの、いろいろだよ。それと同じで、触ることのできる身体を持つものと持たないものがある。それだけのことさ。身体を持たないって云うだけで恐がる必要はない」
「それより、相手がこっちに悪意をもっているかどうか、話しかけて気持ちが通じ合えるかどうかのほうが、ずっと重要な違いだよ」

「扉守」潮ノ道の旅人
光原百合さん著 文春文庫

こちらの「天の音、地の声」からの抜粋です。
これが本当のボーダーレス…!と
目が覚める思いでした。

目に見えないものの存在を
信じるか信じないか。
人によってはっきりとどちらか
分かれる価値観の一つですよね。

私個人は信じている方です。
八百万の国生まれ。
万物にそれぞれ魂が宿っているという
この日本という国に昔からある考え方が
個人的にとても好きです。

ですので。
こういう言葉に
とてもぐっときて
心が揺さぶられるのですよね。

生活と仕事の日常に
埋もれていると
見失いがちなまなざしですが。

境目のないこのまなざしを私は、
忘れないように生きていたいな。
そんな気持ちになった
今日の一文でした。

✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨

ここまで読んでくださいまして、
どうもありがとうございます!













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