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2018年総括→2019年に持っていきたい3つのこと

2018年が終わる。
平成最後の〜って言葉が今年は何度飛び交っただろうか。12/30にCDJ1819行ってきたけどまさにそれを意識するシーンだらけだった。トリを勤めたASIAN KUNG-FU GENERATIONのGotchもMCで言ってたから間違いない。

年が終わるこの時期に振り返りをしようと思ったところ、過去2年ともおそらく同じ気持ちで、ちょうど12月に振り返りっぽい記事を書いていた。

- 2017 -
「SaaSスタートアップに移籍して1年間で感じたこと」

https://medium.com/@kokijames/1year-passed-2017-12-03-8b6422ebdd53

- 2016 -
「大晦日なので今年を振り返って。実は、博報堂を卒業しました。」

https://medium.com/@kokijames/quitjob-2016-12-31-3321790cf19e
(なぜかnoteにmediumのリンク貼れない…なんかあったの?)

今回から(ちょっとやって見たくて)noteに移し替えてみている。来年はmediumに戻っているかもしれないけど、備忘録的に位置付けておきたい。

2018年は去年以上に仕事が占めてた年だった。ブラックな意味ではなく。
仕事というのは勤めているプレイドでのことがほぼ100%、なので総括も比較的仕事に寄り気味になる。会社の話をすると長いのでここでは超短くする(2016/2017のmediumにはけっこう書いた)。
今所属している環境は端的には、枠や仕組みを無駄に設けず自ら考え | 動き| 巻き込み | 切り開くことが継続して求められるところだ。決まった役割とか部署はないに等しい。反省もいっぱいあるが、より幅を広げた年だった。

カレンダーを振り返るとわかりやすかった。
年明け最初の打合せはプロダクトの連携〜対外発信に関するもので、年末最後の打合せは採用戦略についてだった。両方とも程度差はあれど年間通じて注力してきたこと。全然違うものに見えるけど、自分が意識しているのは1つだけで、自社のブランドを強める・広めるためにやるべきと感じることはやりきるということ。両方とも会社や商品の性質が滲み出る"Branded"なもの。プロダクトにもクライアントワークにもマーケティングにも採用にも、その側面は確実にある。だから横断性は大事だと思っていた。

そんな感じで動いた2018年を現職以外の仕事やプライベートも引括めて、2019年に持っていきたい・意識し続けたいこととして3つにまとめたのでそれらを掘り下げていこうと思う。

- 個人 -
1. ロール(職種)は関係ない、大事なのは問いと意思

- 他者 -
2. 不特定多数の人はもちろん、クライアントも、同僚も、友達だって他人なんだから思ったより言葉って伝わらない

- 全体 - 
3. 価値の最大化って自分だけではできないみたいだ

どれもいま文字で見ると当たり前に見えるけど、薄れてしまったときに見ても意識できるように書いておく。

ロール(職種)は関係ない、大事なのは問いと意思

関わる仕事にどう向き合うか?という話。「何をするか」ではなく「何を目的に行うのか?」と「なぜそれを自分がやる/関わるか」の2つが考え抜かれていれば目的思考で動ける。一方、「何をするか」が中心にあると職種の影響が大きくなる。職種 = みんなが思う共通の業務内容 がなんとなくあるから、その範囲内で行う、またはその範囲自体の好き嫌い/良し悪しになりやすい。目的思考で動ければ、手法に目がいき過ぎたり固執することもない。その時々で最適(と思う)なことに柔軟に取り組めばそれでいいじゃん。

このような考え方が身についている人は強い。型破りに最短距離を走りきれる。
前職で尊敬していた人は職種でいうとマーケターだったけれど、時には営業よりもクライアントと対峙し、依頼要件になくても商品設計まで素案を作り、時にはコピーもがんがん書いていた。すべてはその時にはその行動が目的に対して最短距離だったから。想像される広告代理店のマーケターとは異なると思う。この話は、フィリップ・コトラー提唱のマーケティング4.0にも少し近い気がする。

この辺りなど。

作ったものをどう売るか。これは昔のマーケティング。新しいマーケティングは、自分たちが何を作るべきかを決める。そして今は、自分たちは相応しいものを作っているか、だけでなく、それが新しいかも重要。
~~
マーケティングミックスの拡張 =  Product、Price、Service、Brand、Incentives、Communication、Delivery

職種はもとより、同じ企業の正社員メンバーだけでプロジェクトを組むことも今年でも減ってきている。きっと来年以降もっと顕著になる。帰属意識は職種とか企業じゃなくなっていくと思うし、そう願っている。だからこそ「自分は○○だから」「あの人は□□だから」といって線を引かない、決めつけないようにしていきたい。

ロール(職種)の概念がすべて消えるとは思っていない。あくまで長い間形つくられてきた既存のものについてのこと。「自分が何者か?」はその時の目的と意思からコーディネートすればいい。きっとそれはこれまでの捉え方からオーバーラップしたものになると思う。

不特定多数の人はもちろん、クライアントも、同僚も、友達だって他人なんだから思ったより言葉って伝わらない

この前提を忘れちゃだめだっていう話。
少し前、この話題の時に同僚から教えてもらった曲が頭に残ってる。

現実は、純情な感情以外もなかなか伝わらない。

今年は現職でもそれ以外でも言葉を扱う仕事が増えた。ドラマのオススメを定期的に書いてるけど、それも含めてより強く感じていること。

言葉だけだと相手にはなかなか正確に届かない。意味も変わってしまう。

(ソースを見つけられないけど)記憶に残ってる調査結果で、人は脳内での思考の数割しか言語化できていないらしい。
また、「メラビアンの法則」というものがある。話し手→聞き手に与える情報のうち言語情報の影響力はわずか7%、残りは聴覚情報38% | 視覚情報55%で構成されるというもの。

伝わらない前提というのが欠けていたと思う。Slackやチャットでやり取りすることが多いけれど、テキスト(言語情報)だけですべてを正しく伝えることは相当難しい。対面で会話する(聴覚情報)こと、テキストのみでいいことを切り分ける必要があるし、視覚情報も付与して進めないと間違えることはよくある。アウトプットが言葉の場合も、この前提を深く汲んで形にしないといけない。

検索だけだと本当にいいものにまだ出会えない(自分に本当に適した言葉で検索できてない、言葉として入力できてないから)というのと同様。

言葉を扱うことが多いから致命的かもしれないが、前提を持ち直してがんばって改善していこうと思う。このnoteもまだまだ正確に伝わらないかもしれないけど、文章だってオンライン上ならソフトウェアのようにアップデートできる。そうやって直しつつ模索していきたい。

あと、久々にこの本を思い出した。もう1回読もう。

価値の最大化って自分だけではできないみたいだ

3つ目。価値を最大化するには一人だけでは難しいという話。
自分だけでは想像していない地点にどうジャンプするか→コラボレーションしかないという話。

※ここでの"価値" = "アウトプット"(見える形で外に出ているもの)の価値と置いておく。

今年は、色々なところから受託的に受けてしまうことが多かった。自らどれだけ考えて詰めても詰めても、それは1人で試行錯誤して生まれたものにしかならない。極論するとそれは、始まった時に自分が想像した範囲内のアウトプットでしかなかった(そんなフィードバックももらった)。

最近読んだ本にも近いことが書いてある。

(このまとめ記事も時間ない人には良いかも)

米Googleの2010年代初頭に行われた「プロジェクト・アリストテレス」という生産性を最大限高める働き方を模索する取り組みがメインの内容。
創造的で素晴らしいアウトプットを行うために「集合知」の重要性について語られる部分があった。そのための考え方として「実験主義」が大切。対義語は「完璧主義」。短い期間でどんどん試作や考えを可視化してフィードバックを得る→より良くするのサイクルを回すことで集合知は構築されていく。

いろんなトライや意見が混ざって出来上がるものは、個人のものを大きく凌駕しやすい。価値を最大化するには自分が考えるだけでは足りない。もちろん違う例もあると思うけど、納得度が高かった。

自分の経験からも1つイメージできたものがある。
今年の春に現職の仕事で周年記念のプロジェクトを担当した。会社内外の様々な人が関わって最終的にインフォグラフィックをリリースしたけれど、アイデアや意見やトライが重なって、自分がプロジェクト開始前に考えてたものとは全く違うものになった。予め決め切ってたらきっとできなかった。
結果それなりに多くの方に見ていただき、好意的に受け止められ、内的に設定してた目的にも寄与できたと思う。

興味ある方はこちらも見てみてください。

来年に持っていく上で、状態目標になりそうないい言葉がある。

「そのアウトプットは、スタート時点からは想定できないようなものに昇華されているか?」

これが実現できていると、それはきっと関わる色々な人とコラボレーションができた証だと思う。

3つに分けて書いてみたけど、それぞれ連動するので、結局全部の意識を持たないと強くならなそう。まずは振り返りやすく、備忘録としてまとめてみた。

***

もうすぐ、平成最後の紅白も、平成最後のハッピーニューイヤーも、平成最後の箱根駅伝も待ってるんだ。ああ楽しみ。

今年も1年お世話になりました。
みなさま、良いお年を。

来年もジェットコースターのような1年を過ごせるように。
2018.12.31

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