中年サラリーマンのぼやき

長い時間会社に勤め、中年…というか老年に差し掛かると

「あ、こりゃあもう昇進はないな」

という地点に差し掛かる。結構頑張ってきたけど、会社や上司の相性というか、なんというか、全体の雰囲気で感じとる時期。

かと言って一念発起して転職や、独立など気力も体力もなくできるはずもない。

「退職まで何事もなく会社が継続してくれればいいや、その頃には高齢者就労の規約も改訂されて、パートにもつきやすくなるだろうし…」

などと無理やり納得させて、一部の意識高い系の人たちのSNSを見ては

「あー、俺ってダメだなぁ、何も取り柄がないなぁ」

と吐息をつきつつ、毎日SNSをチェック。自ら自己肯定感を下げにいく毎日。

SNSや自己啓発系では「まだまだ諦めるには早すぎる!きっとあなたには潜在能力が云々…」
などという言葉が乱舞している。

でもそのモチベーションが維持できない。

「そんなの30代までだよ。40代後半、50代に差し掛かれば、そんな気力が出るわけもない…」

「好きなこともないしなぁ、毎日家帰ってテレビ見て、休みだらだらし。何かやろうとしても常に三日坊主だし…俺ってダメだなぁ。せめて定年まで波風立たせないで生きていこう…」

こういう人凄く多いと思う。

いや、ほとんどの人がそうじゃなかろうか?
自分だけがダメなわけではないし、そう思ったからと言って、自分が底辺ではないんですよね。でもそう思えない。
大体私だってそうだし。

丁度私が就職した頃はバブルがはじけて、大企業が軒並み新卒採用の門を過剰反応で閉ざした頃。
先輩方はセミナーに行くたび(面接ではないよ、ただのセミナーだよ)に交通費として1万円を支給されていたのに、企業説明会に自腹で交通費を出さないといけなくなった頃。

「これほどまでに見事に就活状況が一変するものか?」と戸惑いながら必死になってしがみついた中小企業。

まだまだ「終身雇用幻想」がはびこり、「経年勤続」が美徳とされ、「自己の実現は会社の発展とともにあり!」「自分のキャリアは会社に貢献することで形成される」
(未だにこんな事毎朝社訓で言わされているわけですよ)

というような強烈な催眠術に我々はかけられている。
と、同時に
「組織に属す事よりも、自己実現のためのキャリアアップが大切だ!」
と言われ出したのもこの頃だ。でもなかなか洗脳は解けない。

だから、今の人たちのフットワークの軽さに、
ちょっとの「嫌悪感」と目一杯の「嫉妬」を感じながら

「まったく、どこにいってもああいうのは成功しやしない!」

などと愚痴ってみるわけです。

さあて、これからどうしよう

年金保険かけて、ファイナンシャルプランナーに相談して、今から節制の癖つけて…なんてやってる。

他に何かないかなぁ

「小説でも書いてみるか」

バカである。論理の飛躍である。

言ってみれば頭がおかしい。

しかし何故かその時はブレーキがかからなかった。

「おい!何訳のわからない事を言ってるんだ!成功なんてする訳ないだろう!」

という心の声が行動を抑止することをしなかった。

「じゃあ、とりあえず自費出版で本出すかな」

アホウである。
金がかかるっちゅうのにサラリと定期預金から印刷代を引き落とし、小説を書いて出版した。

「psyborg 〜精神感応義体〜」amazonで取扱中

「あー、アイデアが出るなあ。印刷はお金かかるけどkindleで電子書籍ならコストかからないし…それで印税入ったら老後の足しになるかな?」

たわけである。
宝くじや競馬、パチンコよりも確率が低い。YOU TUBERになるって言った方がわりかしまだ現実的だ

それでも心のブレーキはかからなかった。

というわけで今でも小説を書いている。
今年中に電子書籍をkindleから出版する予定である。

まあ小説を書くのに定年はない。
のんびりとやって行きますんで、長ーい目で見守ってくださいな。

次回は中(老)年ならではの「小説についての考察」でもご披露しましょうか。

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