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“FES” いざ活かす時


今週から新しいサッカークラスが始まった。
イマージョン教育のサマーキャンプが終わって、次は"ガチの"英語だけを使って子供達にサッカーを教えるクラスだ。

このクラスもサマーキャンプの一環だが、以前のように日本語とは全く無縁のクラスで、スポーツに特化しているクラスである。

残り2週間しかないのだが、日本語サマーキャンプでの話を聞いて、是非うちでもコーチしてほしいと代表の方に言ってもらえたのが始めたきっかけだ。
これだから人との繋がりは侮れない。


今週の月、木曜日は3〜5年生を担当。
正直多少の自信はあった。

全てを英語で教えるといっても所詮自分の好きなサッカーについてである。しかもアメリカに住んでもう1年。上手い下手は別として
"英語を恥ずかしがらずに使う"
という部分だけは乗り越えられた実感があったからだ。

"不安"というよりむしろ"楽しみ"という気持ちの方が強かった。


実際、英語を使って指導するというのはこれが初めてではない。
渡米前に参加したFES(Football English Session)でも同じような体験をしていた。
FESとは、大学時に参加した研究プログラムで、

「サッカー×英語」

"語学学習をスポーツを通して行う事で、より効果的になるのではないか"という事を調査するものであった。
海外でサッカーをしようと考えていた自分はこれに研究対象として参加した。
(これに参加した学生は本当に興味深い方ばかりで、今も世界のあちこちで活躍している。彼らも紹介したいのだが、また違う機会に触れる事にしよう)


英語で練習メニューを考え、英語で指導を行う。
そのような実験も行った。約2年前だろうか。ズタボロだった事を覚えている。
英語系の学部に通っていたのに、こんなにもできないのかと感じた。その時の動画があるので是非見てほしい。動画

あれから2年。まさか英語で現地の子供に指導するようになるとは思ってもいなかったが、どれくらい成長する事ができたのかを計る、絶好の機会であった。


幸いにも、すごく話をよく聞いてくれる子達でクラスはスムーズに進んでいる。練習を説明するのも下手な英語だが、みんな理解はしてくれているようだ。

この1年、アメリカのサッカーの中でもがいてきてよかったなと感じた。

例えば、
日本でいう"ゼッケン"は、アメリカでは"ペニー"、
水休憩を取るときは"grab a water"というフレーズを使ったり、
日本でいう"フリー"は、"time"と言ったり、

日本語→英語に変換するだけじゃ伝わらないフレーズがかなりある。

それを知っているだけでもだいぶやりやすい。


ただ、まだまだだなと思う部分もたくさんある。
子供達の英語は容赦ないので、話すのがめちゃくちゃ速い。
全然聞き取れなくて、首傾げられる事もよくある事だ。その度に、「全然ダメや」と悲しくなったりもするのだが、やるしかない。

ある程度基本的な練習は英語で説明できるようになったので、次はもう少し複雑な練習を英語で説明するのが目標だ。
複雑になればなるほど、説明する時の語彙力が大事になってくる。

今日の練習で"good"を何回使っただろうか。もっと他の言い回しも使って練習を行わないと「こいつ全然話せない」と舐められるし、練習自体も盛り上がらない。

一番大事なのは経験を通して、
「あ、ボキャブラリー全然足りてないわ」
と気付く事だ。

気付いたら後は勉強をするだけ。
追い詰められないとやらない自分は、こうやって自分からやらないといけない状況を作っていかないと進歩しないと思っている。

来週からは高学年だけでなく、低学年も見る。
低学年を教える自信なんて全くないのだが、「やれます!」と言ってしまった。果たして自分の英語は通じるだろうか。

1人でも、サッカーを楽しいものだと思ってくれたら嬉しい。



サポートして頂いたお金はアメリカで誰もしたことがないような経験と挑戦をする為に遣わせていただきます。どのように遣わせて頂いたかはnoteで必ず紹介します。よろしくお願いします。