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藤田版「心を整える」


8月も後半になり、ポートランドの日没はどんどん早くなってきた。夏は21時半近くまで日が出ているのだが、今は20時には沈み、暗くなり始める。

"もう8月も終わってしまうのか"

夕陽を見ながらふと思う。


ホームステイからアパートに変わって2週間が経った。

朝から学校に行き、昼食をとり、練習に行って、ジムに行って、帰って夕食をとる。ケアをしていたらあっという間に就寝時間。
これが平日。週末はほとんど試合。

ほとんど変化はない、ように見える。

実際、身体のコンディションは変化しているし、考え方も変化しているのだが。


サッカーばかりしていると、ついつい自分の世界に入ってしまう癖があるので、SNSを見たり、本を読んだり、人と話したり、自分以外の声にも耳を傾ける事に多少時間を取ろうとしている。

テーマにもあるように、最近は心を整えることを意識している。いや、その言い方は少し盛っているかもしれない。
整える以前に自分がどういう人間であるか知ろうと試みている段階だ。

その中で自分に影響した2つの事を紹介したい。
(あくまで自分に当てはめた時に影響力があったというだけで、他の人には響かないかもしれない。その時は飛ばしてください。)



1つ目は「継続」について

「継続は力なり」

皆さんも一度は耳にした事があるだろう。自分自身、中学の時から心の中にある言葉だ。
これに関連して、Twitterである面白いツイートを見た。

本田圭佑選手のつぶやきで、
「継続や繰り返しという言葉に隠されている重要な事が常に少しずつ変化する事」
というものがあった。

"つまり継続や繰り返しは変化の為の手段であって、目的ではない"と自分は解釈した。


みんなにとっては当たり前かもしれない。
しかしこれがなかなか難しい。

自分にとって「継続」がいつの間にか目的になってしまっていたのではないかと感じる。
というのも継続できなかった事に対して、物凄く反省をして、自分を責めていた。

「なんで今日はジムに行かなかったんだ」
「グラウンドで居残り練習しなかったんだ」

確かに続ける事は大事である。それは間違いない。
でも見るべきところはそこではないような気がした。

ジムに毎日行く事が目的ではない。毎日居残り練習する事が目的ではない。
先月と比べてどれくらい強くなったか、どれくらいシュートが入るようになったかが目的であって、それの手段として"継続する"という事があるのだ。

そして不思議と、継続を手段と捉えるようになった今の方が良い継続を保てているのだ。変化に着目してこそ、継続できるということにようやく気づけた。継続を目的としていた今までの自分は、アプローチの仕方を間違えていたんだなと感じた。



2つ目は「自分を認める」という事

人間なら誰しもサボりたい自分が心の中にいるし、常にそいつと戦っていると思う。勝てる人はいい。でも自分のようにたまに負けてしまう人もいるだろう。

そんな自分が今までずっと嫌だった。

サッカーノートにも、
「こんなもんじゃない」
「もっとやれる」
何回書いただろう。自分という人間をちゃんと理解していなかったのかもしれない。

案外"こんなもん"なのかもしれない。
それに対していくら自分を戒めても、それが自分なのだからしょうがない。
人間は簡単には変われないのだから。

だからまずは自分はこういう人間なんだって受け入れて、認める。
そして1とも関係しているが、
「決めた期間を継続できなかった自分」を見るのではなく、
「継続できた中で1%成長した自分」を見るように変えた。

そうすると案外、出来るようになった事が見えてくる。
ノートにもポジティブな言葉が並ぶようになってくる。

・継続は手段であり、目的ではない事
・自分を認めて、過小評価も過大評価もしない事

これを意識するだけで、日々の生活に対する考え方が自分の中でだいぶ変わったのだ。

人によって考え方も違えば、悩みも違うので一概にこれが正解とは言えない。
でも"自分とはどんな人間なのか"という事を冷静に分析すれば成長に繋がるのかもしれない。

サポートして頂いたお金はアメリカで誰もしたことがないような経験と挑戦をする為に遣わせていただきます。どのように遣わせて頂いたかはnoteで必ず紹介します。よろしくお願いします。