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小学校受験 受験絵画は個性を潰すのか、を考える

こんにちは。コキア受験教室の桜井です。

今日は、久しぶりに受験絵画のことを書こうと思います。

受験塾で習って描く絵画は、どこか全部似ているようで、これでは我が子の個性が潰されるのでは…と思うことがありませんか?私は、最初そう思っていましたよ。私も含め、我が子の絵が好きだったり、伸ばしてあげたいなと考えている人ほどそれを恐れてしまうのかな…と、ご相談を受けるたび勝手に思っています。

で、

受験生活を終え、こうして受験のお手伝いをさせていただく中で感じている今の結論としては、" 受験絵画をやっていたからといって個性は潰れない " ということです。

なぜかということを先に言ってしまうと、子どもってすぐに忘れるからです。忘れると言うと語弊を生じるのですが、すごい勢いで成長しています。たかが1〜2年しっかり受験絵画をやったとて、絵を描くのが好きで、受験後も絵を描き続けるようなお子様であれば、その後のインプットの方が大きすぎて、あっさりアップデートされていきます。逆に、特にそこまで好きというわけではなければ、最初から気にするまでもありませんしね。

基本的に、受験塾で教える絵画では、まず多くの場面の構図を覚えていき、同時に、動物だったら体の描き方であったり、昆虫だったら手足の描き方であったりを含めて、例えば「雪だったらこの色で描けば雪に見えるよ」とか「こういうポーズで人を描けば走っているように見えるよ」というような、「それがそうだと分かるような描き方」を学んでいきます。確かに、その時点では皆が同じことを習うだけなので、同じ絵になってしまうと心配してしまうかも知れません。

ただ、それは初期の話です。

実際の試験では、描く内容は人それぞれです。なぜかというと、受験絵画は一つのプレゼンであり、背後にあるエピソードにより、そこに描きたいものが全然異なってくるからです。また、運筆力や経験値・記憶力を含めて技術面でも個人差があります。

ですから、幸か不幸か、その会場にいる皆が同じ絵画教室で習っていたとしても、本番ではそれぞれ全く違う絵が出来上がってしまうのが現実です。つまり、皆が同じ絵になってしまうのではというご心配は、おそらく取り越し苦労に終わります。

それに、描きたいものを(どういう形であれ)描き上げることができて、他の人に「これを描いたんだね」と分かってもらえるのは、お子様にとっても悪い経験にはならないんじゃないかな、と今の私は思っています。

例えば、丸や四角などの形を組み合わせて描く受験絵画の本やお教室ってありますよね。受験を離れてから客観的に見ると、ちょっとどうなのって思ったりもします。やはり表現力不足感は否めません。ただ、それでも描けないよりはずっといいですよ。最低限の「それが何かが分かる」という目標は達成できています。

一方で、描く内容が同じということではなく、構図や表情などのテイストが似てしまうのでは…というご心配については、然もありなんと思っています。絵画に限らず、なんでも先生が教えるものに似てくるのは至極当然ですよね。結局どんな素敵な絵画教室で習っても、その教室で習った子どもはどうしてもテイストが似てしまうものです。それはもう、習うってそういうことだから。

ですから、受験絵画の教室に通うのであれば、その教室はどういう絵をゴールに置いて指導しているかというのを見せていただいて、そのうえで保護者様が好みのものを選ばれるのが一番いいのかなと思いますよ。過去の受講生の作品例などが見られるといいですね。

いずれにしましても、お子様が楽しく受験絵画を学び、描きたいものを表現できる喜びを知り、受験後も絵が好きになることを期待して応援しております!


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