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小学校受験 引っ越すべきかどうか悩んだら

こんにちは。コキア受験教室の桜井です。

今日は、「入学を機に引越しをした方が良いのかどうか」というお話を書こうと思います!

これは、毎年11月から12月に多いご相談なのですが、極めてご家族の問題なので私がお答えしても良いのかしら…と思いつつ、その学校のアドバイザーに学校の状況を聞いたりして、「ご参考までなのですが」ということで答えさせていただいています。

「合格したら○分以内の場所に引っ越します」という制約をした上でいただいた合格であれば引っ越す以外の選択肢はないわけですが、そうでない場合は少し悩んでしまいますね。私は過去に13回引っ越しているのですが、もうこれ以上はさすがに引っ越したくないなと思っています。なにせ引越しって重労働ですから…

ただ、皆さん、我が子の小学校入学となれば話が別かも知れません。少なくとも6年、もし大学までワンキャンパスの一貫校だったら16年の「毎日」に関わることです。

ですので、賛か否だけの選択肢ならば、私は「引っ越した方がいい」と即答します。なぜなら、時は金なり。個人の意見として、それが結構大きなメリットだなと思っているからです。

例えば、自宅までの片道が30分のお子様と、60分のお子様。一年間の登校日が200日だとすると、6年間で72,000分=1,200時間の差が出ます。附属校だったらどうですか?高校までの12年間で2,400時間です。丸100日間!!これは、1日の稼働時間を15時間だと仮定すると160日間に相当します。
片道で見ればたった30分の差ですが、あと10ヶ月、通学時間以外で学生生活をエンジョイできちゃう計算です。

その時間、勉強はしないにしても、ゆっくり体を休めることができるとしたら疲労度もかなり違うでしょうし、もし趣味にあてることができたら最高ですよね。

小学生の荷物は岩でも背負ってきたのかと思うほど重いですし、夕暮れ時の帰路や公共交通機関でのトラブルも可能性が低くなればなお嬉しい。

それに、学校には親の登校日も想像以上にあります。参観日、保護者会、個人面談、運動会、文化祭、合唱祭…遠足や宿泊学習の送迎もあるかも知れないし、引き取り訓練もあるでしょう。最初の頃は、登下校の同伴が必要な学校もありますよね。体調不良になったら、地震があったら、電車が止まったら…いずれも学校に行かねばならないかも知れません。

そう…これは、お子様だけの問題ではありません。結構大きな家族問題です。

とはいえ、

実際、通学時間によって学力に差が出るかどうかという話であれば、さほど相関性がないんじゃないかなというのが " 私調べの " データです。

特に上級学年になれば体力も付いていますし、自分で「勉強しなくては」という意識があれば、長い通学時間を使って自発的に勉強もするでしょう。必然的に学習時間が長くなるかも知れません。

ここまで長々と書きましたが、あくまで私の考える " 近くに住むことのメリット " を纏めると、以下の通りです。

・休息時間が長く取れる
・習い事の選択肢が広がるかも
・安全面のリスクが少なくなるかも
・交通費が安い
・電車運休時に別ルートが確保しやすい
・近所に学校の友達が住んでいる可能性が高い
・親の訪問が楽になる

ですが、

・親の仕事の関係で引越しが難しい
・祖父母の家が近い
・家を買ってしまった
・今の習い事を続けたい

などなど、今のご自宅に住む方が何か利益があるのであれば、無理に引っ越す必要まではないかと思います。引っ越すよりも、ご家庭が安定していることの方が利益が大きいかも知れませんし、使う電車が下り電車であったり、接続がとても良かったりすると、下手に引っ越すよりも通いやすいかも知れません。「子どもはすぐ慣れる」というのは事実です。

それに、昨年、一人のアドバイザーがこんなことを言っていました。「当校は学校から駅までの距離が長いと言われていますが、子どもが帰る様子を遠くから見ていると、登下校で季節の花を見つけたり落ち葉を拾ったり、とても楽しそうです。それに、何よりもお友達とお喋りしながら街中をだらだら歩いて帰るという経験を与えられてよかったと思っています」と。

私、この言葉を聞いたときに「そういう考え方があるな」とハッとしました。

いま思えば、学校の帰り道って楽しくなかったですか?運動会や遠足ももちろん楽しい思い出ですが、私が思い出すのは、仲のいい友達と何でもない話をしながら帰った登下校のことばかりです。何だか、そう思ったら、近いことにこだわって利便性を追求するばかりが子どものためとは言えないかも知れませんね。

近いとメリットは沢山あるけれども、遠いからと言ってデメリットばかりとは限らないってことでしょうか!

いずれにしても、一緒に通学する友達が途中で変わってしまうということを除けば、私立や国立の場合は、途中で引っ越すことに対して何ら影響はありません。
何とか通えるようであれば、ただでさえ忙しい不動産屋の繁忙期に引っ越さずとも、しばらく今のご自宅から通わせてみてから閑散期にゆっくりと考えてみるのも良いかも知れませんね。
3の倍数の月は、比較的不動産も動きます。通常はその1〜2ヶ月前に解約を申告するので、「やっぱり引越しを」とお考えであれば、その頃を見計らっていい物件を探してみてくださいね。(元・不動産屋の桜井より)


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