西村 弘毅 | Venture Capital

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西村 弘毅 | Venture Capital

WiL (World Innovation Lab) | 日米を拠点に活動するベンチャーキャピタルで投資担当しています | https://wilab.com/

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カーボンニュートラル:新産業の萌芽を見極める5つの視点

脱炭素。IPCC。CCS。 何となく聞いたことはあるけど、話のスケール大きいな・・・。問題の全体像は分かりづらいし、イメージも定量的につかみづらい。私が以前まで抱いていた正直な感想です。 今回はカーボンニュートラルについて、これは一過性のトレンドなのか、そうでないならどのようにポテンシャルを見極めるべきなのか、ベンチャーキャピタルの立場から考察していきたいと思います。 いま世界で何が起きているのか?本題に入る前に、まず、いま地球規模で起きている変化と今後想定される展開に

    • グロース企業のKPI設計論:ユーザーの熱狂度を読み解く

      事業の成功には、アートの側面が極めて重要です。例えば、ユーザーも自身で気づけていないようなニーズの特定など、その再現性は必ずしも高いとは言えません。一方で、失敗の多くは再現性が高いものではないでしょうか。定量的な測定・評価に基づいた意思決定ができているかといったサイエンスの側面によるところが強く、他社がつまづいた箇所は同じようにづまづく可能性が高いと思っています。 前回取り上げた価格戦略を例にとると、「ユーザーが感じている価値と価格の不一致」に気づけなかった事例はどの時代も

      • グロース企業の価格戦略論:プライシングが企業の勝敗を分ける

        プライシング戦略とは何か 非売り切り型モデルのビジネスにおける事業成長は、顧客を勝ち取り(Acquisition)、維持し(Retention)、育てる(Monetization)ことで実現されてきました。中でもAcquisitionやRetentionに関しては、通称「ザ・モデル本」や「青本」などの書籍にもあるように、体系立った理論が構築されつつあります。 一方で、プライシングやパッケージ設計を通じたMonetization面はまだまだ未整備なテーマであり、スタートアップ

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