ウィッシュリストに入れっぱなしになっているゲーム①苦手ジャンルの恋愛ゲー

苦手なタイプの恋愛ゲーがなぜかウィッシュリストに入っている

ウィッシュリストに入っているゲームを見返してみたら、「なんでこれが?」というものがいくつか出てきた。恋愛系のゲームが苦手なのだけれどなぜか3本入っていたので、なんで入れたのかを思い出そうとしてみた。せっかくだからネタにしよう。
たぶん、今のところ自分から買って遊ぶことはないと思うが、遊んだ人の声やレビューはなんか興味がある。

なお、「好き嫌い」と「質の良し悪し」と「正誤」は重複する部分もあるが、基本的には別物である。「好みに合わない」と言っているからといって、「質が低い」というわけではないことをことわっておく。
また、エアプ(未プレイのまま語る)であることもご了承願いたい。

まず、この手のゲームが苦手な理由は3つある。

好感度の管理やフラグ管理が難しい
どの選択肢が良いのかが見抜けない。裏をかきすぎてしまったり、そういうつもりで選んだわけじゃないのに!という結果になったりする。
相手のキャラ設定や言動にヒントを探すのはもちろんのこと、大体はセリフが選択肢になることが多いから、まずセリフを発するプレイアブルキャラクターの性格も考えないといけない。
なんでそんな選択肢が?というパターンも多い。そうした想定外を楽しむ度胸がないことが、一番の問題なのかもしれない。

分岐が多すぎる
この手のゲームはキャラクターの分岐がまずあり、その後でエンディングの種類を選ぶ分岐がある。他のADVであれば、エンド分岐は2~3か所だが、この手のゲームは選択の連続で疲れやすい。
自分で目標を見つけて主体的に選ぶ側になるという点の難しさがある。
インタラクトすべき場所の勘所や気を付けるべき点が見当がつかないことが多い。

ストレートにこっぱずかしい
自分が主人公を操作する」という性質上、漫画やアニメとは異なる羞恥心がある。でもそこでしか得られない胸キュンはあるんあろうなぁ、たぶん。

この感じは恋愛メインのゲームに限ったことではなく、知人に勧められた「ペルソナ3」もそうであったから、こういうゲームが本当に苦手なのだと思う。「自由度の高さ」と「選択肢の分からなさ」の両方が苦手なのだから、自分はなんというか、どうしようもないところがある。

他のADVであれば、選択肢総当たりも採りうる手段の一つだが、この手のゲームに対しては人間関係の生々しさ?の方が上回ってどうしても心が折れるのが早くなる。最後まで見届けたいと思えるかどうかが問題である。
コミュニケーション下手あるあるのような感じになってしまったけど、ゲームも含めて趣味嗜好にはそういう「人となり」が現れるような気もする。だから、他人のウィッシュリストも覗き見たい欲がある。

私のリアルは充実しすぎている

どこかのサイトで「男女問わず楽しみやすい乙女ゲー」として紹介されていたもの。先ほど来たこのゲームのセール通知が、この記事を書くきっかけとなった。

乙女ゲーは目がキリッとして腹筋が割れている男性キャラが多いイメージがあり、そうしたビジュアルになんとなく委縮してしまうことが多い。(たぶん同じような感覚で、男性向けコンテンツの女性キャラを避けている女性もいるのかもしれないし、そうでないのかもしれない。また違った感覚なのかもしれない。)
しかし、このゲームのビジュアルは、自分にはキャラクターの性別を問わず親しみやすい作画になっているように感じられた。

ストーリーの面でも「面倒ごとを断れない優等生の女の子」が主人公で、ジュブナイルっぽさがあって、気になってしまった。優等生の苦労人とすると、背景事情が丁寧に描かれているのであれば、「最後まで見届けたい」という気持ちが維持できるのかもしれない。

レビューと紹介文を見ると内容はちょっときわどい雰囲気がある。
いわゆるお色気描写が強そうだが、女性向けのお色気描写とはいかなるものか。カウンターカルチャーというほどではないかもしれないけど、「お色気=男性向け」というイメージが定着しているとするならば、それもある種の男性社会の世相だったりするんだろうか。

最近は男性のゲーム実況者がノリノリで乙女ゲーを遊んでいる様子を見かけることが多く(本編は見たことが無く、SNSのポストやサムネを見るのみだが)、この手のゲームが「男女問わず楽しめるコンテンツになっているのか」という点がなんとなく気になっている。

アルカディア・フォールン

LGBTQ+フレンドリーな恋愛ゲームという触れ込みが気になったので、なんとなくウィッシュリストに入れたもの。

クエスチョニング等にどう配慮しているのか気になったのだが、どうも全キャラに「プラトニック」なルートがあるらしい。となると、ロマンスとプラトニックをどう描き分けているのかという点もちょっと気になる。

パズルで錬金術をしつつ話を進めていくらしい。ストーリー面が普通に気になるし、ロマンスでもプラトニックでもわりとみんな幸せになる話っぽいので、いずれ気が向いたら遊ぶかも。Switch版もほしいものリストに入れっぱなしになっていて、セールの度になんだっけこれ?ってなっている気がする。

ソルティハウンズ Salty Hounds

なんでウィッシュリストに入れたのかがマジで思い出せない乙女ゲーム。
パッと見全く好みではなさそうなゲームが入っていると、どこで知ったのか、何かの記事で読んだのか気になってきてしまう。
入れるからには、なにかしらフックとなる要素があるはずなのだけど、全く見当がつかない。
日本語レビューが無いので、賛否両論になっているのも謎。クラウドファンディングで何かあったっぽい。

強いて言えば、ゲーム画面のドット絵がなんか好みだったのかもしれない。
乙女ゲーのビジュアルは苦手だけど、デフォルメされた時のビジュアルは、男性向けコンテンツよりも女性向けのコンテンツの方が愛らしくて魅力的なものが多い印象がある。全部デフォルメされたビジュアルでいいよ、と思ってしまう。


そういえば文化庁のオウンドメディアに、乙女ゲームの歴史をまとめた記事が載っていた。文化史の一つとしてこういうゲームを捉えてみると面白いのかもしれないけど、最近はなかなかこういうちょっと硬派な文章を読む気力がわかない。


フィクションはフィクションなのだから、気負わずに失敗を恐れずに何回でもプレイして、新しいジャンルも開拓していけばいい。
でも、フィクションくらいは失敗無く気分よく味わいたい。

遊ばないゲーム感想文なんて褒められたものではないが、ウィッシュリストを見返すことは、物欲を通じて自分と向き合う手段になるのかもしれない。