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【Vol.2】クラウドファンディングでドキュメンタリームービー『Voice』が完成するまで

【Vol.1】からの続きです
◆バックナンバーはマガジンにまとめています◆

僕がクラウドファンディングをやろうと最初に思いついたのが、2018年の12月頃です。

その頃、ちょうどフリーランスになることを決意した時期でして、そのタイミングで何か自分の作品を作りたいという思いがありました。
ただ、フリーランスに転向するとなると、機材購入など、それなりに初期投資が必要なもの。

貯金して、機材を買って、追々自分の作品作りをする。
確かにこの流れでも良かったのですが、どこか面白みがない 笑
そもそもこの流れで何か作品を作ったとして、誰が観てくれるだろうか?


また、会社員という組織から離れて、今後は一人で考えて行動していくわけですから、何かインパクトのあることをやりたいなーとも思っていたんです。

そんな時、開業資金をクラウドファンディングで集める方法があることを知りました。
確かに、クラウドファンディングなら開業前から自分のことを知ってもらえるきっかけにもなるし、自分の想いも伝えることができる。
そして何より、すぐに自分の作品を作ることができる。

クラウドファンディング、いいかも。

そんなことから、
クラウドファンディングで資金を集めて、機材費と制作費にする
という考えに至りました。

僕は早速、下調べを始めました。
過去にクラウドファンディングに成功した人の話、失敗した人の話、そして現在進行中のプロジェクトページなどを見まくりました。

西野 亮廣さんの『革命のファンファーレ』も読みました。

どういうプロジェクトが成功するのかを自分なりに分析しました。

また、それぞれのクラウドファンディングのサイトの特徴を見ながら、どのサイトでプロジェクトを公開させるかも考えました。

そして、最終的に数あるサイトから”Ready for”を選択しました。

理由はいくつかあったのですが、大きな理由として、
・手数料は高めだけど、専属スタッフが電話やメールでサポートしてくれるプランがあった。(必ず成功させたい僕にとって、このプランは魅力的。)
・社会貢献系や医療系に強いという情報があった。

そして12月の中旬頃、僕は初めてReady forに連絡を入れました。
その時のプロジェクトプランは
「難病を支援する映像を作りたい」
今思えば何ともフワフワしたプランです・・・。

そのプランを元に書類審査があったのですが、その審査は無事に通過しました。
そしていよいよプロジェクト掲載に向けて話を詰めていく段階になりました。
同時に担当者も決まりました。クラウドファンディング終了まではこの担当者が窓口になるとのこと。

まずはスカイプでのビデオ面談を実施。
そこでは、具体的な目標金額や掲載時期の話し合いを行いました。
面談も無事に終了し、後日、決められた期日までに書類をまとめ、プロジェクトページのラフ案を提出します。
この頃はすでに年末で、本業の方も落ち着いた時期でした。考える時間は幸いたくさんありました。

早速、プロジェクトページの原案作成に向けてパソコンを開き、Wordを開きます。

だけど、なかなか手が進まない。

いったん休憩して、再度パソコンに向かっても、その状況は同じ。
なぜだろう。しばらく考えました。

確かに、「難病を支援する映像」というのは作ってみたい。
だけど、これだとあまりにも対象範囲が広すぎる気がした。
そして、こんなことも同時に思った。

根本の深い部分はもっと別にあるのでは?

その”深い部分”の答えを見つけるのは簡単でした。

自分が本当に作りたい映像は、自分を一番苦しめてきた「多汗症」、
これだろうと思いました。

頭の中では分かっていたけど、どこか避けていた部分があったんですね。
ある意味自分の裸を見られるような感じというか。
当時はすでに病気のことは話すようにしていたけど、それでもこれをテーマにするのは少し考えてしまった。

だけど、ここでやらなかったら二度とその機会が無いような気がした。
それに、多汗症を抱えながら活動する映像クリエイターって、なんか面白そうじゃん?

そんな超ポジティブシンキングで自分を言い聞かせ、フリーランスになると同時に、多汗症を抱えながら活動する映像クリエイターになることにしました。

そこから、「多汗症の認知を広める」映像の制作資金を、クラウドファンディングで集める決心をしたんですね。

【Vol.3】へ続きます

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