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【Vol.1】クラウドファンディングでドキュメンタリームービー『Voice』が完成するまで

※この映像は、このnoteで制作の経緯をお話させていただく映像のティザー版です。

皆さんこんにちは。フリーランスで映像制作をしております、本間洸貴と申します。フリーランスになったのは昨年の7月ですので、もうすぐで1年が経ちます。
普段はブライダルや学校行事の撮影・編集などをしております。

一週間のルーチンとしては、
土日にブライダル映像のお仕事をして、平日は在宅編集&学校行事の撮影
こんな感じでしょうか。

そう言えば、普段の仕事について話すことは今まであまり無かった気がします。
例えば、ブライダル関連でやっている仕事の一つに、「撮って出しエンドロール」があります。
結婚式に参列された方ならご覧になったこともあるかと思いますが、披露宴の最後にその日の映像が流れるヤツ。
あれ、作ってます。

このエンドロールの世界に入ったのが今から3年前です。
おかげさまで、この3年で色々な会場に出向くことができました。
具体的な会場名は控えますが、ざっとエリアだけ羅列していくと・・・

・札幌
・表参道
・横浜
・湘南
・大阪
・尼崎
・広島
・高松
・徳島
・松山
・北九州
・博多
・佐賀
・長崎
・大分
・宮崎
・鹿児島

・・・あとどこかあったかな?笑
ちなみにコレは会社員として働いていた頃の実績も含めて、です。
ブライダルの映像会社は会社員として2社経験して、その後フリーランスになっています。

僕はとにかくこのエンドロール制作がめちゃくちゃ好きです。
周りの人にはよく言いますけど、半分趣味です。

このエンドロールって、映像制作の分野でも特殊な所が多々ありまして。
一番大きいのは制限時間があったりとか。
上映時間に編集が間に合わなければ事故ですからね・・・。
だけど、そのタイトな作業時間の中でいかに心動かす映像が作れるか。これが醍醐味だと思います。
あとは、観ていただいているゲストの方の反応が直接見られるのもこの仕事の大きな特徴の一つだと思います。

ここまでこの仕事が好きになれたのは、1社目の会社の影響が大きいと思っています。
映像って、センスとか感性の問題も大きいと思っていまして、同じことをしていても、会社によって特色が全然違うんですよね。
僕の場合は、最初に入った会社の色がすごく自分に合っていたようで、どんどんのめり込んでいきましたね。あとはそこで出会えた方も素敵な方ばかりでした。だからこんなに好きになったんだと思います。

この辺の話をし出すとすごく長くなりそうなので、この件はまたの機会にお話しようと思います。


さて前置きが長くなりましたが、昨年フリーランスになるタイミングで、僕はある映像の制作をスタートさせ、約5か月の期間を経て完成させました。
その映像がこちら。

(※この映像はWeb公開用のバージョンです。各映画祭で上映されているものとは内容が一部異なる場合があります。)

「多汗症」という病気にフォーカスしたドキュメンタリームービーです。
この映像を制作した理由は、僕自身も当事者だから。
もともと手足のレベル3の多汗症で、14歳の時にETS手術を受けています。
現在は手術の副作用である代償性発汗と向き合いながら、日々過ごしている状態です。
(この辺りの説明はぜひ映像本編でご確認いただけると嬉しいです。)

この疾患の悩みは、学生時代も、そして社会人になってからも、決して消えることはありませんでした。
勇気を出して誰かに打ち明けても、「ああ、理解していないな」というのが表情とかでなんとなく読み取れたり。
とにかく、認知度があまりにも低いから"ただの汗かき”で終わってしまうことが多いんですよね。
そうした現状を変えたかった。この現状を伝えたかった。
だから僕はこの現状を”映像”という形で表現しようと思ったんですね。

そして2019年4月に、クラウドファンディングのプロジェクトページを公開しました。
そのページがこちら。

おかげさまで目標金額の1,000,000円を達成し、1,047,000円を集めることができました。
この資金を元に、先ほどのドキュメンタリームービー
『Voice〜伝える先に見えるもの〜』を完成させることができました。

公開直後はもちろん、その後も、RKB毎日放送の「今日感ニュース」というテレビ番組で特集を組んでいただけたり、周知されるきっかけが一つ、また一つと増えている気がします。

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※「今日感ニュース」取材時の様子です。

公開から約5か月が経ちましたが、今でも各SNSやHP経由で感想を頂いたりしています。本当にありがたい気持ちでいっぱいです。それと同時に、まだまだこの疾患で悩んでいる方も多いなと感じました。

周りの映像仲間にも観てもらう機会が何度かあったのですが、一つの映像作品としての評価もそれなりに高いようで、本当に嬉しく思っています。
また、クラウドファンディングの実施やその過程の話も、興味深く聞いてくださる方が多く、それもあって「自分が思っているよりも、意外と自分がやってきた事ってすごいことなのかも?」と思うようになりました。

なので、
・『Voice』をご覧になって、このプロジェクトに興味を持っていただけた方に向けて
・これからクラウドファンディングを始めようかなと思っている方に向けて
・ドキュメンタリーを作ってみたいなーと思っている方に向けて
・そして自分自身の備忘録も含めて
今回のクラウドファンディングの準備期間~映像完成までの過程をnoteで記録として残しておこうと思いました。

【Vol.2】へ続きます

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