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【Vol.6】クラウドファンディングでドキュメンタリームービー『Voice』が完成するまで

【Vol.5】からの続きです
◆バックナンバーはマガジンにまとめています◆

そしていよいよ迎えた4月25日。
午前10時にプロジェクトページが公開されました。

この日に向けて、家族・友人など、周囲の人や、各SNSでの告知も行っていました。
それでも、やはり成功するのかは分からず、不安も大きかったです。

クラウドファンディングは、よく1/3の法則が成功の秘訣って言われたりします。
これはデザインにおける1/3の法則とは全く関係なくて、支援額を以下の配分で集めると成功しやすいよ、っていう法則です。

1.自分の友人・知人からの支援(3分の1)
2.友人の友人・知人の知人からの支援(3分の1)
3.全く知らない人からの支援(3分の1)

あとはすごく地味ですが、プロジェクト終了まで、地道に知り合いに連絡を取りまくってプロジェクトの宣伝をすること。
これもすごく大事。
クラウドファンディング経験済みの守矢さんも同じこと言ってました 笑

今だから言いますけど、自称気遣い屋の僕としてはこの作業はすごくイヤでしたね 笑
すごく雑な言い方をすると、
「お金ちょうだい」っていう連絡じゃないですか・・・。

とは言え、連絡しないことには広まるものも広まらない。
ここはもう腹をくくってやりましたよ。
これで縁が切れるようならそこまでの関係だったってことで・・・。

ここまでやると、当然のことながら、
僕の友人・知人には、病気のことがすべて知られている状態になっています。
ただ、もうここまで来ると、すでにこれに関しては大した問題にはならなくなっていました。

どっちかというと、
多汗症に悩んでいる方・支援して頂いた方の期待に応えたい。
そういう気持ちの方がよっぽど大きくなっていましたね。

約1か月のプロジェクト期間は本当にあっという間でした。
当時はまだ会社員という立場で、そして業界は繁忙期真っ只中。
そんな中、新着情報の記事を書いたり、お礼の返信をしたり、SNS更新したり、スキマ時間フル活用でした。

そしてプロジェクト中盤で急性腸炎になってダウンしたりして 笑
慣れないことはやっぱり体に負担になるんですね。

個人的に意外だったのは、予想していたよりもずっと多汗症に悩む方からの支援が多かったことでしょうか。
正直に言うと、もっと友人・知人からの支援の割合が多いと予想していました。

先ほど、1/3の法則の話をしましたが、僕の場合は1/3以上を多汗症の方からの支援で占めています。お一人で何口も支援して頂いている方もいらしたので、金額で判断すればもっと多いかもしれません。

そういう意味では僕の場合は少し特殊でしたね。
「多汗症という共通の部分ですでに繋がっているけれど、全く見ず知らずの方」という方からの支援もかなりあったのですから、1/3の法則に当てはめるのは少し難しいパターンだったと思います。

だけど、ここから判断できることは、多くの多汗症患者の方からの共感を得ることができたということです。
これは本当に嬉しかったです。同時に、「絶対にその期待に応えられるような映像にしないといけない」という使命感にも駆られました。

その後も新着情報などで発信を続け、プロジェクト終了の前日時点で、達成率92%という所までたどり着きました。

そしてついに迎えたプロジェクト最終日。この日は月末の金曜日でした。
ブライダルに携わる方はお分かりかと思うのですが、金曜日ってすごく忙しいんです。ある意味、土日すら超えるような日もあるくらいで・・・。

そんな金曜日の朝、出勤のために会社に向かい、始業時間まであと10分くらいの頃、スマホを確認するとReadyforからプロジェクト達成のメールが!!

僕の想いが届いた瞬間でした。

朝一で取引先へ納品へ向かい、帰りのファミレスでだいぶ早いお昼休憩も兼ねて、お礼の新着情報を更新しました。
ちょうど、クラウドファンディングの担当者からも電話がかかってきたので今後の流れなどを確認しました。

近くは福岡から、遠くは海を越えてアメリカまで。
本当に多くの方のご支援があり、プロジェクトを達成させることができました。
いよいよ、『Voice』制作に向けて本格的にスタートすることとなりました。

【Vol.7】へ続きます

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