社会貢献

まだ学生の身分でいっぱしに語れることではないけれど、
自分自身の社会貢献について。

企業理念でも見かけるような言葉、社会貢献。

基本的に自分がやりたいことをやれればいい、というスタンスで
将来を描いていたけれど、最近少し意識するようになった。

(含意するところがとても大きい言葉で、あまり自分でも明確なイメージを持って語れないけれど。)

就職を意識しだして、社会人としての一歩をこれから踏み出そうとする段になって、「ようやく学生終わりか、ちゃんと大人になるのか」というような心持ちになり
 
社会に対して自分が与えるものは何だろう、とぼんやり考えるようになった。


そうなったきっかけは大学院の講義。
 
企業や仕事に関する講義で、小樽商科大の先生が教鞭をとっていた。
その先生曰く、「樽商の学生一人に300万円かかっている」らしい。

文系の単科大でその額なのだから、総合大学の北大ならもっとそれ以上にかかっているでしょう、とのこと。

パッと調べてみると、2023年度の北大の運営交付金が320億円。
指定国立大でもないけれど、額を見ていると流石に一応旧帝大ではあるのか、と。これでも研究費足りないという話は聞くけれど。(脱線)

話を戻すと
北大の学生一人当たりの運営交付金が約200万。
しかも年間。

僕の場合、学士4年+修士2年 = 6年だから、運営交付金が1200万。
(文理、学部で区分していないから、実際は文系学生はこれより少なくて、理系学生はこれより多いだろう。)
直観的に雑に傾斜をかけると1500~2000万程度かかっているのだろうか?もしかしたらもっと?

あと関わるところで大きそうだなと思うのは、
学士の研究で関わっていた人工衛星。

自分に直接投資された訳ではないし、
直接的な試算をしづらいけれど、

超小型とはいえ、おそらく数億円規模のお金が動いている。

(とはいえ、大学衛星だから、学生の教育という点も担っており、
衛星の研究開発費用も自分に関係が全く0という訳ではない。)

研究以外にも、無料でこれまで受けた大学のプログラム等をあげると、
 
大学1年生の時のオンライン留学(約2週間?確か)
工学院が無料で提供してくれている英語のレッスン2講座
新渡戸カレッジの講義やゼミ
TOEFLの受験費用補助(累計5万円くらいは受けている)
コロナ禍の補助金(10万円)


こうみると、かなりの金額、換言すれば、税金が、使われている。
1500万は越えてそうだし、2000万もこえていたりするのかな?
(とても雑な検討だから、全然見当違いかもしれないけれど)

と、思うと、

私立大でも補助金やらがあるから、税金は投じられているけれど、国立大修士卒になるこの身に投じられている国税の額が大きすぎるな、という感想。

どう過ごすかは当人の自由だけれど、投資してもらった分だけ、回していかないし、自分だけが恵まれた環境で育ってお金を消費だけして終わってしまうのはどこか胸を張れない気持ちになりそう。

なので、身に付けた専門性や経験を社会に還元する意識を持ちたいな、と思いました。
就職後じゃなくても、今アルバイトしているベンチャーも既に専門性ないと働けない職場だし、その時々でできる場所で還元していこうと思いました。


こう思った背景にはもう一つ。

以前勤めていたベンチャーに、元防衛省、レンジャー、米国陸軍特殊部隊でも数年経験あり、とかいうスーパーマンの方が転職してきた。
(その方の話はめちゃくちゃ面白かった)

なんでそんな経歴の人が??と思って転職理由を尋ねると
「宇宙産業は日本が今後まだ戦える数少ない産業の一つ。宝だから、日本のためにこれを伸ばしていかないといけないと思った。」


これまで「日本のために」というスケールで、信念、責任感をもって仕事を語る人に出会ったことがなかったため、とてもかっこいいなと思った。
また、話がずれるけれども、自分もそう語れる魅力的な人でありたい。


担当教員の教授も「日本が世界の中でプレゼンスを出していかないといけない」という意識を研究の中で持っていた。
通ずるところがある。

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