紡いで魔法となる
勇気と友情の冒険物語は、2度目に触れる時、壮大な愛の物語として、生まれ変わっているのです。
かかりました、魔法に。
お好きな方ならもう、お分かりかと思いますが、そうです、読み直したんです、「ハリー・ポッター」シリーズを。全部。
発売当時、子供の読書離れの危機を救ったとされるこの物語。
それはそうだわ、と、初めて読んだ時に納得したものです。
実際、本など読まなかった私の弟が、最終巻の発売日に間に合うよう、予約までするようになったのですから。
6巻までの大きな「振り」が、7巻で綺麗も綺麗に「オチ」る。
1巻ずつ「オチ」ていると思っていたことが、全て「振り」だったことに気づく。
気付いた時の、このアハ体験のような、脳の活性化が、嬉しくて、悔しくて、悲しくて、楽しい。
私は俄然断然、小説ファンです。
言葉の持つ魅力ってすごいと思うのです。
画でみて得るものと、想像力の幅が桁違いだと思うのです。
言葉を生み出す方はすごい。
それを紡いで世界を創る方はすごい。
またそれぞれの言語に訳す方も本当にすごい。
このシーンの為に読んでいたのか、と思えるシーンがあるのですが(どなたも同じかと)、
その人が最後に発する言葉の一人称の訳に、様々な意見があるようなのですね。
皆さん愛がありすぎて、諸々の意見に感嘆しきりですが、
私は、これが日本語の美しい表現力だと思うのですよね。
一人の一人称を変えるとか、平仮名で表記するのか、カタカナなのか、漢字なのか。
これで随分、受ける印象が変わりますものね。
しかもそれも人それぞれ。
個人的には、この訳が、やはり素晴らしいと思っています。
日本人だからかな。
死を迎える時は、走馬灯のように昔の事が蘇るというから。
日本語を読むのは日本人だから、日本人が一番想像が膨らむ言葉が素晴らしいのではないかな。
知らない人はなんのことやら、ですね。笑
またしばらくしたら、三度会いにゆきたいと思います。
まだまだ隠された魔法があるはず。
小説ファンとはいえ、あれだけイメージを具現化する技術が素晴らしいので、
金曜ロードショー、楽しみにしています。笑
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