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「自分にウソをつく事」から抜け出したい!

オンラインコミュニティ「前田デザイン室」28期 タカヤコズエ(kokemusume)と申します。

「ぬけだ荘」プロジェクトの宣言として、この記事を書きました!

私は、「自分にウソをつく事」から抜け出したい。


最初に自己紹介

私は、大阪府堺市、世界遺産の仁徳天皇陵まで徒歩30分の所に住む男児2人のオカンです。

もともと生まれてからずっと関東地方の茨城県に住み、結婚の為、14年前の2006年に大阪府へ移住しました。


もう帰りたい

「大阪に住む」と自分で決めたものの、関西弁の聞き取りが上手くできず、人と会話が成立しないことが続き、並んでいる列にオバちゃんが割り込み、当時、唯一の娯楽であったテレビを見ても関西弁ばかり。

関東の言葉を聞きたい!と望んでも、今ほど東京の番組が、関西で放送しておらず、もちろん、ラジオを聞いても関西弁。

関東の言葉が聞きたい。もう関西で暮らすのをやめて、関東へ帰りたいと思う日々。


長男出産後の青天の霹靂

だんだん人とコミュニケーションを取るのが面倒になり、家にひきこもり生活に。

そんな生活に飽きたころ、長男妊娠。
出産した後、長男が21トリソミーであると診断。

21トリソミーとは、染色体異常の一つで、通常、染色体の21番目の2本のところが3本(トリソミー)あること、別名「ダウン症候群」といいます。

長男を妊娠した14年前、私は32歳。
その頃、出生前診断は一般的ではなく、まさか自分に障がいを持つ子が生まれるなんて…と思っていました。

母体の年齢により多少変化しますが、ダウン症の子が生まれる確率は、1000分の1と言われています。
まさか、その確率に自分が当たるとは。


消えた理想

実家も遠い、親戚も近くにいない、友達もいない大阪での初めての育児。そして、障がいを持つ長男。
どう育てていけばいいのか、長男は本当に育っていくのか、途方に暮れていました。

「育児が大変ながらも、子どもを大切にする笑顔のたえないお母さん」として生きていきたいという「理想の自分」が、全て消えてしまったかのような気持ちになり、どん底まで落ち込んでいました。


重ねたウソ

それでも、周囲の「辛くない?」の言葉に、私は「大丈夫!」と応え、

長男がどうしても自分に似ているとも思えず、可愛いと思えてないのに、
周囲の「生まれたばかりの長男くん、お母さん似てる!可愛いでしょ?」の言葉に、私は「赤ちゃん、とっても可愛いよ」と応え、

大阪の生活も嫌になり、関東地方へ帰りたいのに、
周囲の「実家から遠い所に住んで大変でしょ?」との言葉に、私は「大阪の生活も楽しい」と応えていました。

本心とは違うウソをつき続けていたのです。


「本心」が行方不明

一日の中で「誰と長い時間、会話をしているのか」というと「自分」と言いわれています。
毎日長い時間、会話している自分にウソをついて生きてきました。

前向きな言葉を使い、変換して生きていく事は、悪いことではありません。

日本には「言霊」という言葉があるように、自分が発する言葉、使う言葉には魂が宿り、その言葉で、自分の住む世界が創られていくといわれています。

ですが、『本当の想い』を受け止めることなく、『ウソの想い』を自分の中で繰り返し話すことで、自分の本心が分からなくなりました。
それだけでなく、自分は何が好きで、何が嫌いなのかさえ分からなくなっていきました。


ウソを重ねた代償

自分にウソをつき続け、ウソを重ねた結果、
自分の中に闇を抱え、自分の中に「可哀想な自分」を作り上げ、
「可哀想な私は悪くない。悪いのは、気を遣わない周りの人たち」という自己憐憫になっていきました。

自分にウソをつき続ける限り、自己憐憫は繰り返す。
でも、もう自己憐憫にはなりたくない。もうならない。

可哀想な自分を捨て、ひとりの大人として生きていく為に、私は自分にウソをつく事から抜け出したい。

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