薔薇をどう言いかえる？

「ここに一本の赤い薔薇の花があります。
『赤い』や『薔薇の花』という直接的な言葉を使わずにその様子を言葉にしてみてください」

これは作家のあさのあつこさんが母校の高校に国語の特別講師として招かれたときに生徒に課した問題だそうです。

あなたならどのように答えるでしょうか。

「園芸でよく見られる植物」
→そういうことじゃない気がする。
「キレイな〇〇にはトゲがある、のやつ」
→ほぼ言っちゃってる。
「マイク眞木の歌に出てくるやつ」
→年齢層高いなぞなぞか。

講義の意図として、見たものをそのまま言い表すのではなく、よく観てよく聴いて自分の内面に浮かんだものを言葉として引き出すことこそ表現なのだと、そういったことを主題としているのは想像に難くありません。

しかし意図が分かってなおこの課題が通り一遍で回答できないのは、言葉を引き出すことそれ自体に尋常ではないパワーが必要だからではないでしょうか。

前回の記事のさなぎ派文学ではありませんが、幼虫がさなぎの中でものすごいエネルギーでもって身体を変化させたのち全く別の姿で羽ばたいていくように、内に向けたエネルギーが大きければ大きいほどより納得のできる素敵な表現が生まれるのかもしれません。

よければ皆さんの回答もぜひコメント欄で聞かせてくださいね。

おまけ
ＡＶに書いてある字面が強い言葉リスト

【接頭辞】
大／完全／超／最
→よく見るとあらゆる言葉にコレがついている。つけることで知能が下がる＝エロくなる

【常用語に近い】
最旬
→普通は果物とかに使う。
極上
→豪華な感じがして知能が下がる＝エロくなる。
濃厚
→コロナ関係なくずっと使用している。
濃密
→コロナ関係なくずっと使用している。
接吻
→キスではない。熟した感じがする。
淫語
→語、というかよく考えたら普通に日本語である。
絶頂
→オーガズムの意。
大絶頂
→「しかも大！？」と混乱してむしろ興奮する。
絶頂汁
→絶頂汁という汁があるわけではない。
淫汁
→淫らな汁。抽象的だ。

【気持ちは分かる】
個撮
→個人撮影の略か。しかしなぜ略した。
初撮り
→初めての撮影。
精飲
→ウィキペディアが本当に酷い。
愛人沼
→愛人ではなく愛人沼にハマったのだ。
愛人沼で溶かされて……
→しかも溶ける。
種絞り
→普通絞るのは種油。
完全独占
→仮に不完全なら独占ではないのでは。
下衆不倫
→どっかで聞いたことある。
密着距離
→あえて距離をつける意味とは。
究極同棲
→ファイナルファンタジー的なやつか。

【世界観を優先】
痴女る
→名詞の動詞化。タピるとかと同じ。
痴女っ子
→魔女っ子とかと同じ。
素人感謝祭
→素人なのに感謝される側。しかも祭。
F乳美少女
→チチなのかニュウなのか悩ましいところ。
性欲魔力
→性欲なのか魔力なのか。
妊娠淫語
→ふふふ、かわいい赤ちゃん作ろうね…んっ、あっ、あんっ……あなたの赤ちゃんだから産みたいの……さなの子宮は、あなたの精子を待ってるよ……孕ませて孕ませて孕ま
妊娠淫語ASMR
→妊娠淫語 Autonomous Sensory Meridian Response

【ピストン】
突貫ピストン
→一気に仕上げてきそう。
杭打ちピストン
→力強い。
追撃ピストン
→畳み掛ける。

【字面がすごい】
挟射
→もともとあった言葉ですけど？みたいに堂々としている。字面だけで絵が浮かぶ。読み方はキョウシャか。
奇跡の超乳7挟射
→様々な解釈ができる。文学。
定額挿れ放題
→※がたくさんありそう。
ギャルしべ長者
→しべとは。
アナル舐め列伝
→歴史書感がすごい。

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