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不動産登記の住所変更を自分でした

3年ほど前に持ち家のマンションを購入した。その時の不動産登記の住所が購入当時に住んでいた賃貸の住所になっていたので、現在住んでいる住所(=購入したマンションの住所)に変更した。最初は近所の司法書士さんに依頼しようと思っていたが、調べてみると自分でも申請できそうで、いい経験だと思って自分で書類作成、申請をやった。結果として無事申請できて、先ほど完了証を受け取ってきたのでどんなことをしたのか記録しておく。

準備として申請の手順を確認する

まずは一次情報を確認しようと法務局のサイトを見に行った。

自分の場合はマンションの住所変更をしたかったので、その資料を一通り読んだ。
次に YouTube で住所変更の方法を解説してくれてる動画を見た。内容は法務局の資料と同じだが、口頭で説明されると理解が進む。検索するといくつか見つかると思うが、自分が見たのは司法書士さんが解説してくれてるこちら。

とてもわかりやすく理解できたが、司法書士さんは住所変更を請け負うことで報酬をもらってると思うのに、自分でする方法をわかりやすく解説しちゃって仕事減ったりしないんだろうか。

申請書類を作成するために必要なものを準備する

次に申請書類作成のために必要なものを準備する。

  • マンション購入時にもらった登記証明書

    • 不動産の情報を記入するために使用する

  • 印鑑

    • 何ヶ所か押印が必要

  • 住民票

    • 住所変更を証明できる書類。自分の場合は1回しか引越してないので住民票を利用した

  • 申請用の収入印紙

    • 郵便局で購入できる。自分の場合はマンションの土地と部屋があったので2,000円

委任状を作成する

自分の場合は、不動産を妻と共同所有しており、住所も自分と妻の2人分変更する必要があった。同時に申請すれば、2人分の住所変更を1つの申請書類でできるみたいだったので、妻から自分に手続きを委任してもらうために委任状を作成した。委任状の様式も検索したら出てきたので利用した。

ちなみに住民票や収入印紙の添付書類も、2人分の住所変更を同時にすれば、1枚で良かった。

申請書類を作成する

手順を把握できたらいざ申請書類を作成する。法務局のサイトに様式があるのでこれを利用した。

私用の MacBook Air には Word が入ってないので pdf を印刷して手書きしようかと思っていたが、いざ手書きしようとするととても面倒になったので Word を Google ドキュメントに変換して書類作成した。特に表示が崩れたりなどはしなかったので問題なかった。
この書類作成時に記入する内容は、手持ちの登記証明書を見ながらなら記入できた。結構文字数を記入する必要があるので手書きは辛そうだった。
申請書類の準備ができたら、収入印紙などを添付してホッチキスでとめる。

ちなみに法務局のサイトで調べていると住所変更をオンライン申請できますよって書いてあるが、オンライン申請用のソフトが Windows のみ対応していたので Mac ユーザーの自分はできなかった。証明書の申請はブラウザでできるみたいなので今後に期待したい。

法務局に申請しに行く

書類ができたら法務局に持っていく。この時、法務局は管轄があるので、不動産の住所を管轄している法務局に行く必要がある。自分の場合は最寄りの法務局は管轄違いで、少し遠い法務局に行く必要があった。この時の持ち物は

  • 申請用の書類

  • 印鑑

  • ボールペン

を持って行った。

申請するだけなら予約などは不要だが、自分は不安だったので登記相談を予約して行った。登記相談は事前予約制で20分間相談に乗ってくれるというもの。書類作成を手伝ってくれたりはしないみたいだが、持参した書類の申請前のチェックはしてくれた。実際に自分はいくつか指摘されて(「申請人」という書き方を「代理人兼共同所有者」に修正するなど)、その場でボールペンで修正した。書類を修正して登記相談の最後に「これで申請を受付できる状態になりました」って言われて、「ああ、自分が作った書類は受付できない状態だったんだな。相談して良かった…」となった。
修正後の書類を受付に持っていき受理してもらえたら、「問題があったら電話連絡をする。電話がなければ問題がないので、○日後以降に完了証を受け取りに来てください」と言われた。ゆうパケットの封筒などを渡せば郵送してもらうこともできるそう。

完了証を受け取る

無事問題なく電話がなかったので完了証を受け取りに行く。受け取り時は申請時にもらった受付の書類と、申請時の印鑑を持っていく。完了証は住所変更が完了しましたよって証明書で、登記の証明書ではない。完了証を受け取った後に登記証明書を発行すると、実際に住所が変更された証明書がもらえるそう。

終わっての感想

思ったよりも大変な申請だった、という感想。確かに使った金額としては司法書士さんに依頼するよりも安いはず。司法書士さんに依頼すると1~2万円で対応してくれるみたいだが、自分でやると収入印紙2,000円 + 住民票200円 + 法務局までの交通費 + 書類の印刷代くらいの金額。しかし2回法務局に行ったり、申請の方法を調べる時間が必要だったり、申請書類を作る時間が必要になったりする。経験としてはやって良かったと思うが、次回やることがあったら司法書士さんに依頼してお金で解決するかもしれない。手間を考えると1~2万円って出してもいいなって思う絶妙な金額だ。確定申告みたいにスマホからオンライン申請できるようになるといいな。

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