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ハネムーン記⑪〜エティハド航空トラブル発生編〜

チューリッヒ空港昼頃発のフライトを予約していたので朝にチューリッヒ中央駅を出発。市内から空港まで近いのでとても便利。こちらもアプリでチケット購入。区間が短いからか検問はなかった。時間変更もアプリ内で簡単にできる。ドイツのDBアプリとしか比較できないけど、スイスSBBアプリ本当に使いやすくて優秀だと思う。

チューリッヒ・クローテン国際空港は割とコンパクトな空港ながら、スイスらしいスタイリッシュな印象。スイス国旗マークが入ったチーズフォンデュ用の器を見ながら「使わないよなぁ」などと本気で考えながら、現金を使い切るためにお土産購入を楽しんだ。スイスで現金を使ったシチュエーションは駅のトイレくらいだったのでほとんど余ってしまった。

時間が来たのでゲート前まで来て待機。雪降ってるねぇと夫と話す。旅行中そこまで雪に見舞われなかったので、こんなにしんしんと降っているのを見るのはノイシュヴァンシュタイン城以来。

グランドスタッフが雪を見て
はしゃいでいるぞ‥?やめて‥?

多分まだ11月だったからチューリッヒでは初雪なのかも?と思い始めた。ノイシュヴァンシュタイン城はだいぶ山だったから雪降ってたけど。というのも、ゲート前のグランドスタッフや飛行機に乗り込むCAさんが、雪が積もっている飛行機を撮影し始めたのだ。ということは、これは日常ではなく、珍しいということ‥。なんか、嫌な予感がする私。

そんな予感は外れて定刻通り搭乗開始。なんど、取り越し苦労か‥と座席に着席。

しかし、いつまで経っても出発する気配がない。どうやら雪で動けないとのこと。タイミング見てチャレンジしてみるで!との機長の言葉を信じて、映画を鑑賞。

いや、このくらいなら行けるんちゃう?
申し訳程度のスナックが配られた

機長のアナウンスが始まるたびに、満席に近い乗客全員が固唾を飲むが、落胆の声で満たされる‥を繰り返すこと、なんと4時間。映画2本見終わった。こんなに長い時間機内にいるのはなかなか聞いたことがないので、せめて一回下ろしてくれればいいのにとも思ったけど、そんなことしてると飛び立てるタイミングが来ても逃してしまうのだろう。

そして忘れることなかれ、これはアブダビ行きの便。私たちは2時間の乗り継ぎを経て成田に行く予定だった。私たちだけではなくて、ほとんどの乗客は乗り継ぎ予定のため、CAさんに質問してる人が何人もいたんだけど、降りたら案内があると説明をしていたので、私たちもとりあえずアブダビに向かうしかないと思った。でも怒り出す人とかもいなくて、平和な機内だったのが唯一救いだった。

乗り継ぎに間に合わないことが確定したまま、なんとか飛行機は出発。このままおろされることも覚悟していたので、出発が伝えられた時はほっとした。まぁ飛行機なんて、遅延・欠航は日常茶飯事だから、覚悟はしないとなぁと。そこまで搭乗回数が多いわけではないのでここまでの遅延は初めて、乗り継ぎに間に合わないのも初めてだった。

不安を抱えながらもアブダビに到着。なんでこんなに冷静なのかと言うと、実は私、この旅行に来る前にエティハド航空に関するyoutube動画を漁ってたので、同様のケースに出くわす人も何人か見ていたのだ。あぁ、これはあのパターンだ、と4時間の待機時間考えていた。

飛行機から降りると、エティハド航空のスタッフの前に行列が。成田行きはこっちと言われて順番が回ってくると、今日泊まるホテルと明日の振替便のチケットを渡される。アブダビ-成田は1日1便しかないので、翌日の同じ時刻の便に変更してもらうしかないのだ‥。

とりあえず入国してエティハド航空のカウンターに行けと指示されたので、言われた通りとぼとぼと入国審査へ。まさかアラブ首長国連邦に入国することになるとは思ってなかったし、歯磨きしたいし眠たいしで思考停止状態のまま入国。周りも結構同様の対応になった人が多かったので、仲間がいるのが救いだった。

もらったチケットとパスポートを提示すると、入国審査は簡単にスルー。こんな簡単に入国させて大丈夫?って若干思った。

指定されたカウンターに行くと、既に沢山の仲間達で賑わっていた。日本人も何人かいて、バックパッカーの日本人女性1人とホテルまでのタクシーを相乗りで行くことに。空港から出てタクシー乗り場行ってカウンターでもらった紙を提示すると、無料で乗せてくれた。バックパッカーの女性が英語ペラペラでタクシーの運転手と雑談してくれてめちゃ助かった。

窓ごしにアブダビの夜景を見ながら、こんなこともあるんだなぁと眠たいながら感情に浸っていると、なかなか立派なホテルに到着。

多分偉いのだろう人の写真が飾ってあり
アラブにいることを実感
無駄に広い部屋だが何もないのだ

私たちを含め急に宿泊が必要になったのがざっと20人ほどはいたのだけど、よくそんなすぐに対応できるなぁと今感心してる。そしてエティハド航空の財力にも。ただ預け荷物は預けたままなので、服もなければ歯磨きもないという絶望的な状況。

そして何より私たちにとって悲劇的だったのが、翌日注文した冷蔵庫が届く予定だったこと。とりあえず仮眠をとってエディオンの開店を待ち、国際電話で平謝りして日程変更してもらった。日程を決める時、「まさか遅延して受け取れなかったりしないよなぁ」と一瞬頭はよぎったのだけど‥。ほんとにエディオン対応いいので一生ついてく。

飛行機の大遅延といい冷蔵庫の件といい、心配事の8割は起こらないと言うが今回に関しては2つともその2割に収まってしまった‥とほほ。

さて、予期せずアブダビで丸1日過ごすことになった私たち。次回、せっかくだから観光しちゃう?編です。

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