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【勝浦の人たちありがたや】

護られてるんだという感覚が強くなったのはやはり勝浦に来てから。

人間1人になるとむしろ守ってくれる人が現れるみたいです。

私の場合、心配し過ぎで一緒にいてしんどい母親の元を離れてから
勝浦で依存させない程度に距離感を保ってくれるしっかりした親のような頼もしい存在がたくさん出来ました。

言いかえるとみんなよく見ててくれるから私の操作性がめったに出ないんですよね。

(「私の操作性」とは、しっかり見ててもらうためにわざと失敗したり、問題を大きく捉えたりして人を無意識に振り回してしまう性質。また無意識のうちに大げさに媚びることでよく見ててもらおうとする性質。)

実家にいる時は操作性を出しても出しても結局ありのままの私を見てくれない両親に失望し、操作性のループから抜け出さず自縄自縛の泥沼状態でした。
ほんと〜に死ぬほど辛かった。
何度死んだ方がマシと口に出したか分からない。

勝浦ではこんな大変な操作性が出たとしても変わらずに接してくれる。
なんかすごい所に来たな。
都会だったら「なんだあの人、近寄らないでおこう」という冷たさで済まされてしまいそうなものを。

座学では学べない人間力というものを目の当たりにしました。

そんなエピソードをいくつか紹介したいと思います。

一つ目はたかだか縁日のバイトスタッフをやった時のことでした。
そこで一緒にスタッフをやってくれた年下(23)の子たちのエピソードです。

私以外のスタッフ3人は同じ高校だったとの事で仲良しだったのですが、
その日は3人で固まったり内輪ネタで盛り上がる事なく私も同じ仲間として接してくれました。
それも年上だからと言って媚びるような態度は無く、でもしっかり敬語で丁寧に。

そしてちょっとした事に気が利く。
「そこに置いておいていいよ」と言われたものを私はそのまま放置しました。
すると、1人の子が何も言わずものがまとめられてる所に置き直してそこに置いておいてくれたのです。

あぁそういう事だったのか、とハッとしました。
そしてどんなにお客さんが多くてバタバタしても誰もイライラしたり、誰かに当たったりしない。
都会で感じてたイヤーなプレッシャーのようなものがなくて、みんなすごいなぁと心から思いました。

もう一つは家の前で工事してた所の大工の親方とのエピソード。
その方は私が手持ち無沙汰でふらふらしてるのを見つけて暇なとき手伝いに来たら良いよと言ってくれました。

私にも出来る簡単な作業を与えてくれ、
「この仕事も本気の遊びだと思ってリハビリしてくれたら良いから」と言ってくれました。

いつも冗談ばっかり言ってるけど、常に人のことや全体のことが見えてる親方。

ある日、仲間とともに遊びに連れて行ってもらった時レストランで私が1人では難しい料理の取り分けをしてました。

すると親方が私の目を見て真剣に「手が欲しいなら言って。みんないるんだから。」
そう言って手伝ってくれたのです。

たまにことばが下品だし、基本的に調子の良い人だけどそんな人だからこそそう言われた時はちょっと泣きそうになりました。

もう一つは隣人の大学生さん。
体育系の大学に通う四年生の彼女は四つのバイトを掛け持ちして学費も自分で払ってるそう。

そんな姿勢からもう尊敬でしかないんですが、
彼女との間にもエピソードがあります。

それは短期間に何回もGが出て精神的にかなり参った時の事でした。

多忙な彼女と会うことは滅多にないのですが、Gはどこから入ってきてるんだろう?と外に見に行った時にちょうど初めて会えたのです。

初めましての代わりが、「こんばんは、ここってG出ますか?」でした😇(マジでヤバいやつ😓)

かなり参ってる私を見て、部屋に入って何が出る原因なのかを一緒に見て回ってくれたんです。(結局原因は排水溝の匂いだったようで、日々清掃するようになって以降一匹も出てません🙏)

その他にも私がパニックになってるとたまたま彼女と遭遇して、話を聞いてもらって心を沈めてもらうということがありました。(ほんとに護られてるんだと思いますよね💦)

そして最後は何と言っても大家さんとのエピソード。

入居してからこの短期間で幾度となくご迷惑をおかけしてきました。

ある時はG退治のために殺虫剤を噴射してたら深夜に火災報知器を鳴らしてしまい起こしてしまったり、

ある時は音が気になると相談したり、

その時はもちろんあぁ迷惑そうや🙌🙏って感じはするんだけど、そんな事があっても住人として分け隔てなく接してくださる。

この前なんて急な雨のとき洗濯物干しっぱなしで外出してしまったら「もし大丈夫なら窓閉めておきますよ」って連絡して閉めてくれたり、

なんと言っても1番嬉しいのはたまにいただく美味しい地魚のお裾分け💓

奥さんがお料理上手で、お友達の漁師さんが釣ったお魚を捌いてお刺身にしたり煮魚にしたものをお裾分けしてくださるんです。

どんなお騒がせをしてしまった時でもくださるので、あなたはどんな事があってもあなたのままで良いのよと言ってもらえてるような気分になるのです。

大家さんのご慈悲と御庇護のもと、この不自由無い空間に居させていただいてるという感謝を忘れずにいたいと思います。

そして、何と言っても私が落ち切る前に何かイベントが向こうから自然とやってくるこの勝浦の場所をもう少し信頼して、

いや、そんな場所を選んだ自分自身を信頼してダメな自分でも大丈夫。
この世はどうにかなるように出来てる、と宇宙への信頼感を取り戻していきたいところです。


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