右も左も分からない外国育ちが日本株を始めてみた話
初めまして。
外国育ちで現在も外国で暮らしている私が日本株取引を始めた話を書いてみようと思います。
私が馴染みのない日本株に興味を持ったのは、姉の彼氏の影響でした。
株投資自体は2020年3月の暴落を見て私は自国株を始めていました。少資金で現物株のみ。始めた時期が良かったので倍になった株もありましたが、資金が少ないので増えたと言ってもたかが知れていました。それを見て姉が株投資を始めて、その後に姉彼が株投資を始めました。
2020年に私は田舎から都会へ引っ越したのですが、2021年に姉も都会へ来て一緒に暮らし始めました。そこへ田舎のドミノピザでバイトをしていた姉彼もバイトを辞めて転がり込んできて、一緒に暮らすようになりました。
2021年から2022年はコロナ禍で病院勤務で忙しく働く姉を横目に、私も姉彼も一応大学生という身分ではありましたが、コロナで授業はオンライン化され、大学生というよりは立派なプー太郎として、同じ屋根の下に住みつつもお互いに自室から出ることもなく、同じように自堕落に何の生産性もない毎日を送っていると思っていました。姉彼は時々ピシッとスーツを着て、敏腕ビジネスマンのような格好で出歩くことがありました。私は最初仕事の面接にでも行くのかと思いましたが、どうやらそうではなく、ただビジネスマンに憧れてコスプレをしているだけで、姉には「そっとしといてあげて」と言われたので、憐憫の眼差しなどを送っていました。
2022年のある日、姉彼は突如プー太郎を辞めました。投資会社に就職が決まったというのです。学位も持っていない彼がなぜ就職ができたかというと、日本円で20万円ほどの元手を数億円(詳しい金額は教えてくれませんでした)にした実績を買われたとのこと。気がついたら、憧れてコスプレしていたビジネスマンに実際になっていて、ルイビトンのビジネスバッグを片手にピシッとみつ揃えのスーツを着て毎日仕事へ行くようになりました。
悔しい…私だけがプー太郎のまま取り残されてしまった…
姉彼がどうやって約20万円のお金を数億円に増やしたのか、キーワードは日経225だと言っていました。
その時の私は指数と個別株の違いも知らなかったし、そもそも日本の株をどこからどうやって買うのかも知りませんでした。
そして姉彼は一切教えてくれませんでした。私の自分だけ取り残されたという気持ちと姉彼への嫌悪感は日々膨らむばかりでした。許せない!!
そもそも他人と一緒に暮らすというのはストレスが多いのです。ドミノピザのバイトを辞めてお金のない姉彼に私は家賃を請求していませんでした。彼は家賃を払わない上に家事にも参加してくれませんでした。彼は食べたら食べっぱなしで食器を洗うこともなく、部屋に置きっぱなしにするので使える食器がなくなることもあったし、いい時でもキッチンのシンクに汚い食器を置き去りにするだけで洗うこともなく、仕事で忙しい姉ではなく、プー太郎で家にいる私が家事をしていたので、彼の食器を洗うたびに気分は最悪でした。
ちなみに数億円以上持っている今現在も彼は家賃40万円ちょっとのうち6万円しか払っていません。許せない!!
つい愚痴だらけになってしまい、失礼いたしました。話を戻します。
そんな憎き姉彼からようやくどこの証券会社から日本株を買うことができるのか聞くことができました。それが2023年4月の出来事です。
早速口座を開設しまして、1ヶ月は何もしないでツイッターなどで情報を収集しました。
姉彼だけには負けたくない!悔しい!あいつだけは許さない!
そこから現在まで約10ヶ月間日本株投資をしたわけですが、そこで私が株をする上で大切だと思ったことをまとめようと思います。
私がやった手法はリスクしかないし、誰にもお勧めできないことなのでここでは割愛します。
そしてそもそも私がまだ初心者ですので、株をする上では至極当然の初心者向けのことしか書けません。
もしかしたら間違っているかも知れないので、私の個人的な意見として聞いてください。
どんなゲームをするにも最初にルールを把握しなくてはできないのと同様に、株をする上で最初に専門用語を片っ端から覚えました。
PERやPBR, ROI, ROE, EPSなど、これらは大切な数字なのでこれらの意味を知らないと銘柄選択の際に大切なデータを見落としてしまうことになります。
ちなみに株をする上で重要なのは3つ
・銘柄選択
・買うタイミング
・売るタイミング
多分これが全てです。たぶん。。
銘柄選択のためには四季報は必須で、過去5年分の全会社の全データをエクセルに落とすべきなどとも聞きましたが、私は最新版とそのひとつ前のものを見比べつつ4、5回読んだだけです。
どのデータを見てどういう会社を選ぶのかはそれぞれ個人で違うと思いますが、最初はわからなくても何回か読んでいるうちにだんだん自分がどういう会社を買いたいのかわかってきます。
四季報以外には日経新聞とヴェリタスをとにかく読み込みました。トレンドや取り上げられた会社やセクターについて詳しく書かれている上に読み物としても面白いです。
私は日銀や金融政策なども全く知りませんでしたし、恥ずかしながら金利など世の中がこんなシステムで成り立っていたこともこれっぽっちも知らなかったので、一般常識を知る上でもとても興味深かったです。
そして気になる会社を見つけたら、その会社のWebでIR資料などを読み漁りました。
その会社の良いところがたくさん書いてあるので、恋に落ちやすい私はすぐ好きになってしまいます。特に良いと思った会社はすぐに飛びついて買ったりもしますが、大抵は監視銘柄リストに入れて日々の値動きを観察します。他には適時開示も見逃してはなりません。
あとはタイミングを見計らうのに大切なのが、米国債金利(特に10年)、為替、経済指標、金や原油や銅の値段、パウ爺やカズくんの発言、指数の値動きなど。
とにかく情報は多ければ多いほど良いのと、私は新聞を読むのが好きなのでウォール・ストリートジャーナルやバロンズも定期購読をして毎日欠かさず読んでいます。
アメリカの動向は日本の株式市場に大きく影響するので、アメリカのことを読むのもとても役に立ちます。
とにかく集められるだけ情報を集めて、あとは連想ゲーム。
私は半導体株が特に大好きで、最初はその会社が半導体の何をしているのかも知らずに半導体というだけで闇雲に買っていましたが、それぞれの会社を調べるにつれて、この会社はこれから必ず伸びるはずだ!みたいな自分なりの確信を持てる会社が出てくるので、それが当たるかどうかは分かりませんが、自分なりの根拠を持って買うことができるようになりました。
もう一度まとめますと、
1、専門用語はきちんと覚える
2、四季報を読み込む、気になった会社はIRも読む
3、日経新聞とヴェリタスを欠かさず読む
4、金利や為替、経済指標等のチェックをお忘れなく
5、米国紙も毎日読む
たったこれだけでもある程度の勝率は上がると思います。
以上、初心者なりにまとめてみました。
拙い文章を最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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