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Other Scenes 藤白れもん

カメラと写真のWebメディア『MARSH』の連載「カメラ・シーン」に毎回、アイドルグループ・夢みるアドレセンスのメンバーにご登場いただくことになった。トップバッターは新メンバーの藤白れもんさん。

歳をとるごとに月日の進むスピードが加速していく感じってあると思いますが、私は今それを実感しています。同級生とか何人か鬼籍に入ったし、いつ自分もあっちの世界へ行ってもおかしくないもん。

いきなり年寄り臭い話で申し訳ないけど、そんなふうに急かされてる感じって実はアイドルも同じだと思うの。令和になった今だって年齢が若いに越したことはないっていうのは現実としてあるじゃないですか。ただでさえアイドルって常に誰かと比べられて焦りを感じやすい環境に生きてるし。だからアイドルを撮るときって最初から共感があるの。立場まったく違うのに。

この日は朝早く原宿の竹下口に来てもらいました。事務所の方も大変。でもやっぱアイドルの写真は朝がいいですから。竹下口で待ち合わせなんて高校の頃以来だけど駅舎も新しくなったのに雰囲気は昔と変わらないですね。

藤白さんの話で印象に残ったことがあってそれはアイドルになるためにいろんなことを藤白さんの中で強行突破してきたこと。やっぱり人生って少し無理やりにでも突破していかなくちゃいけないことってあるよねって、あらためて勉強になりました。思えば私も26で結婚したときカミさんと駆け落ちしたんです。人には勧められない方法だけどあれも強行突破だったわけで。

それでそんな藤白さんの言葉にインスパイアされて思ったのは、シャッター切る瞬間って何か突破する瞬間に似てるなって。
私は昔から「写真撮ってる」って言い方は自分に当てはめるとあまり好きじゃなくて「カメラやってる」って言い方のほうがしっくりくるんです。カメラ大好きだし、そのまま撮りたいの。いろんなものを突破して、そこにいる人をそのまま見る人に届けたいの。この連載でもそれを大事にしたいと思っています。考えてみればそのほうがカメラやレンズの特徴だってストレートに出やすいですものね。

model:藤白れもん/夢みるアドレセンス
タンバリンアーティスツ所属



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