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【244日目:毎日ご質問回答】今一番気になっていることはどんなことですか?

ご質問ありがとうございます。

今一番気になっていることは健康生成論(Salutogenesis)です。

現在、医療分野、介護分野でも、毎朝トレーニングをしている私の実感としても、疾病になったら治すという考え方でなく、何が健康を生成しうる素になるのかという基本的視点があります。これは1987年のアーロン・アントノフスキー教授のナチスの強制収容所の極度なストレスを受けても29%の女性が健康を保っていたという発見に基づいています。

たった一つのデータが疾病生成論から健康生成論へパラダイムシフトを生むということも好奇心をくすぐられますし、科学的根拠に基づいて健康は生成するものというスタンスは自分の実感とも合っています。久しぶりに専門書を読み漁りたい研究分野を見つけました。

健康を生み出すポイントが睡眠、運動、食事ではなく、現象をどう捉えるかの視点であることが興味深い。

ー引用ーー
健康生成論(Salutogenesis)とは、医療社会学教授アーロン・アントノフスキー(英語版)による造語である[1]。この用語は、病気(病因)を引き起こす要因ではなく、人間の健康とウェル・ビーイングを支える要因に焦点を当てたアプローチを記述するものである。とりわけ、健康生成モデル(salutogenic model)は、健康、ストレス、ストレスコーピングらと関連が深い。

アントノフスキーの理論は「健康/疾病の二分に分ける伝統的医療モデル」を排するものである。 アントノフスキーはそれを連続変数として扱い、"health-ease vs dis-ease モデルとした[1]。
発見
"salutogenesis"との語は、 salus(健康) + genesis(起源) のギリシャ語である。アントノフスキーは、「人々はどうストレスを管理し、うまくやっていくか」の研究に基づいてこの語を開発した[2]。彼はストレスというものは偏在するものであるが、全ての人々がストレスに反応して健康にマイナスになる訳ではないという事を発見した。一部の人々は、潜在的に悪いストレスに晒され続けても健康を維持しているのであった。

アントノフスキーは1979年の「健康、ストレス、対処」との本で、様々な人に対し、人生の中で最も悲惨な経験を経験しても、その中で人々が生き残り、適応し、克服する方法について質問した。彼の1987年の「健康の神秘を解き明かす」との本は、女性と加齢との研究へさらに焦点を合わせたものであった。彼はナチス強制収容所で生存していた女性の29%が、対照群の51%と比較して、肯定的な感情的健康を有していた事を発見した。彼の発見は、生存者の29%らはストレスを受けても精神的に病んでいないという事だった。アントノフスキーは「私にとっては、私が意識的に"健康生成論"と呼ぶものを定式化することとなる劇的な経験であった」[2]と記している。

健康生成理論では、人々は絶えず苦難の影響を受けで戦っているとされる。このような四方八方から受けるパワーは、一般的な資源障害(generalized resource deficits, GRDs)と呼ばれている。一方、一般的な抵抗性資源(generalized resistance resources, GRRs)は、人が心理社会的ストレッサーに対処し、回避、撲滅するのに効果的で助けとなる資源全てである。例としては、お金、自我の強さ、社会的支援などのリソースが挙げられる。

GRDにおいて、現在の状況を乗り切れるほどSOCが強くない時、コーピングメカニズムを失敗させる事となる。これは病気を引き起こし場合によっては死に至りえる。一方SOCが高い時には、ストレス要因は必ずしも有害ではない。すなわち、因子が病原性、中立、有益性のいずれかとなるかを決定するのは、GRDとSOCのバランスでなのである[1][3]。

アントノフスキーの定式化は、GRRによって個人がイベントを感知し、管理することを可能にした事であった。彼は、年月を経てさまざまなリソースをうまく利用することによってもたらされた肯定的な経験というものは、「個人のストレスコーピングにおいて不可欠なツール」であると主張している[1]。

首尾一貫感覚(sense of coherence, SOC)とは、人間の機能におけるストレスの役割の中心的説明を提供する、理論的な定式化である。「ストレスがあなたを傷つけるかどうかを決定するのは、特定のストレス要因が人生において遭遇する可能性よりも、その事象へのあなたの知覚および対応よりも、そのストレスがあなたの感覚に逆らうものかどうかという点なのである」[4]アントノフスキーは、SOCを以下と定義している[2][5]。

汎用的な方向性をもち、普及した、信頼性のある力動的な永続的感情であり、
1)日常生活において内外の環境から生じる刺激などは、それにより構造化され、予測可能であり、説明可能である
2)それら刺激によってもたらされるニーズは、それを満たすためのリソースが利用可能である
3)これらのニーズは、これからも投資し関与していくにふさわしい課題である
ものである[6]

彼の定式化では、SOCは以下の3要素がある。

把握可能感(Comprehensibility):物事は秩序ある予測可能な方法で起こるものであり、あなたは人生の出来事を理解可能であり、将来起こることを合理的に予測できるという考え。
処理可能感(Manageability):あなたはスキル、能力、サポート、ヘルプ、または物事の世話に必要なリソースを持っており、そして物事は管理可能であって、あなたのコントロール内にあるという信念。
有意味感(Meaningfulness):人生とは、面白くて満足感の源であり、本当に価値があって、これから何が起こるかを気にする良い理由や目的があるという信念。
アントノフスキーによれば、3番目の要素が最も重要だとされる。人がこれからも生き残り、ミッションに直面する理由がないと信じている場合、生きる意味を持たない場合、起こった出来事を理解し管理しようとする動機がない。アントノフスキーの本質的な議論は、「突然変異したサル」は、強力な「首尾一貫性感覚(SOC)」を経験することに依存するということである。彼の研究では、SOCとはポジティブな健康アウトカムをまねくことを示している。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%81%A5%E5%BA%B7%E7%94%9F%E6%88%90%E8%AB%96

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