見出し画像

カラーをしたい人にカラーのこと頑張ってまとめてみた。

色は色相・明度・彩度の三つの要素が合わさって一つの色が完成します。

色相は色味のことで、赤、黄色、青、紫、緑、オレンジなど大まかな色の方向性を表します。
明度は明るさのことで、ハイトーンと呼ばれるようなカラーは明度が高い(明るい)、逆に暗い色は明度が低いと表現されます。
彩度は色の鮮やかさで黒や灰色に近い色は彩度が低い、逆に色味に黒や灰色の要素が少ない色を彩度が高いと表現します。

美容室ではこの色相・明度・彩度をそれぞれカラー剤の組み合わせや2剤と呼ばれるカラー剤と反応を起こす溶液の濃度を使い分けてコントロールします。

ここで大切なのはオーダーする側のお客様が大まかな色味・明るさ・色の鮮やかさのイメージを持つことです。


簡単な例を挙げるとピンク色を思い浮かべてください。と言われたとしましょう。

どうですか?思い浮かびましたか?


例えばここでお客様が明るい桜の花びらのような薄くてふんわりしたピンク色を思い浮かべて『ピンク色でお願いします。』とオーダーしたとします。

そしたら美容師側がすっごい色の濃いショッキングピンクを思い浮かべていて『ピンク色でお願いします。』というオーダーに『わかりました。』とオーダーを受けたとしましょう。

大事故ですよね。

このように色相(色味)を伝えただけでは人にイメージの細部までは伝わりません。

なのでもっとキーワードになるような『明るい』とか『薄い』とか『ふんわりした』とかよりお客様の求めるイメージを言葉にできるとより近いカラーの仕上がりになります。


とはいえお客様はカラーに対して的確な言葉選びや知識を持っているパターンは少ないと思います。

そこで簡単に一番イメージを伝えやすいのは『スマフォに保存したイメージ画像を美容師さんと一緒に見る』です。

言葉の表現など人によっても曖昧ですし、初めての美容室で完璧にお客様の意向を汲み取れる美容師さんはほとんどいないのではないでしょうか。


それなら絶対に不変である写真や画像なんかを持参していただいてこの感じで、と伝えたほうがお客様も美容師も同じものを見ているので、ずれは言葉よりも少ないしそこで基準になる色がわかるのでそこから少し明るくや、この色よりも暗くしたいなどの微調整が可能になります。


明るくやもっとはっきりした色味で〜などなど伝えたいことはお互い多々あるはずなので、まずは『基準』を決めて、その基準からどのように変化させたいかを話し合った方がぐんとイメージに近づきます。


よくあるのですが雑誌やインスタで見て『マーメイドアッシュにしたいんですー』とか『メルティーオリーブにしたくてー』などというお願いをされることがあります。

ズバリ言いますがそんな色はございません。

こう言ったイメージと結びつけやすくするためにヘアカタログやインスタグラムなどで造語を当て込み、それっぽいカテゴライズにされているだけで、なんとなくこんなテイスト!!みたいな曖昧な表現に取られがちです。

美容師さんにマーメイドアッシュって言ったらきっと私が思う素敵な色になるんだろうな〜と思っていても、ズバリ言います、なりません。


前述にも述べましたが言葉はとても曖昧です。ですのでもしその『マーメイドアッシュ』なるものが可愛いと思いこれにしたい!!のであれば画像を参考に美容師さんとしっかり認識を合わせて施術してもらいましょう。


ちなみに僕はこのマーメイドアッシュと聞いて『・・・・えっ、魚?正気ですか?』など脳で軽いパニックが起こってしまったので本当に言葉だけでの色選択は危険なのでお控えください。(画像見せていただいたらすごく綺麗なお色でした)


K-POPアイドルや読者モデルの方々の影響によりハイトーンにしてみたい!!という方が多く見受けられます。


私自身もハイトーンカラーなどの透明感のあるカラーは素敵だと思いますし、憧れます。


しかし髪の毛の彩度(色の鮮やかさ)は元々の髪の毛の色にとても影響を受けます。なのでカラー剤だけで透明感のある明るいカラーにしたい!!と思ってもなかなか難しいです。想像して見ていただきたいのですが、絵の具を白い紙に乗せればすごく綺麗な色が出ますよね?これが灰色や黄ばんだ紙ならどうでしょうか?


色が発色する髪の毛の色の影響を受けて、絵の具本来の色よりもくすんだり暗くなってしまいますよね?ヘアカラーもこれと同じです。

なのでもし髪の毛の色がすごい鮮やかで色味がはっきりわかるような色をオーダーしたいと思った際は、美容師さんに相談してブリーチが必要かどうかを聞いて見たほうが良いと思います。

ここでもよくあるのですが『ブリーチなしでいけるって書いてました』と言われることがありますがこれもズバリ言います。全部が全部できるわけではないです。


それはなぜかというと、もしインスタなんかでとある美容室の投稿でブリーチなしのカラーデザインが投稿されていたとしましょう。
それを見てお客さんが私もこの色にしたい!!と思って近くの美容室に行ったとします。

この時点でまず美容室で取り扱っているカラー剤などの材料は各お店によって違います。
またブリーチなしと言っていた投稿ですが元の髪の毛が黒髪だったのか、はたまたなんどもカラーを繰り返している人なのか、はたまた縮毛矯正やデジタルパーマなど熱を利用した施術をしたことがない人なのか?などなど。


なんども述べていますが言葉はとても曖昧です。

お客様が本当に素敵!!って感動を味わうためにもプロによる髪質診断をしっかりしてもらい、お客様にあった施術を、担当している・信頼している美容師さんに提案してもらったほうが絶対によくしてくれると思っています。


ですので特に初カラーなどのどのような色の出方をするかなどわからない方は情報を鵜呑みにせず、一度美容師さんとの相談の上で実現可能か吟味したほうが理想に近づくのではないでしょうか。


特にブリーチカラーはダメージも伴ってしまう恐れもありますし、職場やバイト先などでもどの程度なら許容できるかがわからないので、ブリーチカラーしてみたけど怒られて暗くしなきゃいけなくなった、なんてお客様も何人かいらっしゃいましたので確認はしておきましょう。


カラーをすると若干今までの髪の毛の質よりもごわついたり、ダメージが出てしまうことがあります。トリートメントを処方したり、染める時に保護したりなど方法はありますが、カラーのダメージはカラーをしたての時よりも、時間が経った時にどのようにケアしていたかで大きく違ってきます。


まず誰でもできることの一つに、髪の毛をしっかり乾かすことをお勧めします。

髪の毛は水分を含むと膨張します。この状態は髪の毛の内側と外側を
隔てている部分のキューティクルが開いた状態になります。


この状態のまま自然乾燥してしまうとキューティクルが開きっぱなしになってしまうので髪の毛の内側が乾いてしまい、色素でしっかり染まった髪の毛がかたく乾燥してしまい、外的要因(水の出入りや摩擦)によって細胞が削ぎ落とされてしまい、色素が薄くなっていき色落ちを感じてしまいます。

なので少しでも髪の毛の内側に潤いを保てるよう、キューティクルの流れを意識して乾かすことが色持ちをよくする秘訣です。
キューティクルは根元から毛先にうろこ状に並んでいるので軽く手ぐしをしながら根元から毛先に向かってしっかり乾かすだけで何もしないよりもずっと持ちが良くなります。


そこからのプラスケアとしては髪の毛の乾燥を防ぐためのアウトバストリートメントが効果的です。


髪の毛は普段の生活の中で外気の影響を受けて乾燥してしまいます。

これを防ぐために髪の毛を乾かす前にオイル系のアウトバストリートメントを髪の毛の中間から毛先にかけてくしを使ってなじませてから乾かします。

こうすることにより髪の毛表面に皮膜ができるので外気からの乾燥を防ぎ、細胞の硬化を防げることにより色素が抜け落ちずらくなります。

また、オイルトリートメントは髪の毛の表面が綺麗にカラーを反射するように整ってくれるのでとても綺麗に髪の毛を見せることができますよ。


ヘアカラーについて色々と書いてきましたが、いざカラーをするとなったときに果たして私に似合うのか?という疑問が出てきますよね?

こちらは担当する美容師さんによって多々意見の違いはあると思います。

そこで似合う似合わないは関係なく、色が与える印象をまとめて見ました。

明度が高い(明るい)と軽く見える、動きが表現しやすい
明度が低い(暗い)と重く見える、落ち着いた印象を与える


色相は暖色系(赤・ピンク・オレンジ)などの色は可愛い印象、ツヤ感が増す 
寒色系は(青・緑・青味よりの紫)はクールな印象、くすんだ色合いになる


彩度が高い髪の毛は派手に見える、目を引きやすい、個性的 
逆に彩度が低いと大人っぽい、落ち着いた印象、ナチュラルに見える


などが鉄板のパターンではないでしょうか。


ビジュアルや写真を見てヘアカラーを探すことが多いと思いますが、先に自分が他人に与えたい印象なんかを参考にしてもらえればカラーをしたことによって自分のキャラクターを強めたりすることが可能なので、色を決める要素として考えてみてもいいかと思います。


そこから似合わせですがこれも非常に難しくてそのお客様の髪の毛の色、肌の色、明るさ、瞳の色、ライフスタイル、普段の服装のテイスト、黒染めの有無、パーマ系施術の有無などどこに合わせてに合わせていくか考え始めるとキリがありません。

ですのでオススメとしては瞳の色を参考にヘアカラーを似合わせた方が大筋は間違っていないかなと思います。


肌の色の方が目に見える範囲が多いので印象を左右しやすいですが、肌は季節や外気の気温で色が変化しやすいために、瞳の色のように変化の少ないところがよりパーソナルに似合わせられると思います。


瞳の色の明るさが近かったり、同系色の色味は馴染みがいいので瞳の色よりプラスマイナス3トーンほどでしたらその人に合う色と言えるのではないでしょうか。


ですので自分自身で色合いを決める場合は、なりたいイメージに近い色の効果を参考にしつつ、瞳の色の明るさを考慮し、決めてみるとその人に似合う髪色を探すことができると思います。


トリートメントを勧められるのだけどした方が良いですか?と質問いただくのですがした方が良いです。

トリートメントは髪の中の間充物質の補給を行います。この間充物質がしっかり髪の毛に詰まっていると、時間が経った時に髪の毛の中から少しづつ出てくる細胞が出ずらくなります。

カラーはこの髪の毛の細胞を染め上げることにより色が出るので、細胞が流出してしまうと、その分カラーの色素が髪の毛内部から少なくなってしまうために色落ちが起こります。

特に染めたての髪の毛は、色素が定着するまでに1週間かかると言われています。その間シャンプーをしないわけにはいきませんので、少しでもその染まり上がった細胞の流出を防ぐ蓋の役割としてトリートメントも一緒にやってあげると色もちも長く保てますよ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?