職人としてのデビューが瓦屋さんだった話
ざっくり言うと
・コールセンター退職後、兄の自営業にバイトで参加
・瓦屋さんの最初の1日は
・外仕事のいろはを学んだ方はなんと…
・いきなり現場を任される緊急事態発生‼️
・いつ使えるか分からない豆知識
コールセンター退職後、兄の自営業にバイトで参加
僕の職人としての生活は、ここから始まった。
当時30歳。区切りの歳だから忘れてない。結婚もした。子どもも授かった。
だが、僕は30歳で正社員の身を捨てた。コールセンター退職後に、何を生業にしようかなんて、本当に考えていなかった。
ただ、たまたま僕の兄は自営でラーメン屋をやっていたり、傍らで外仕事もしたりしていた。
「バイト行くなら行ってみるか?」
たった一言。この返事にNOを言っていたら、職人になっていなかった。
瓦屋さんの最初の1日は
最初の現場は、自宅から5分くらいのところに新設されてた、介護施設。
使う瓦はコロニアルという洋瓦。和瓦と比べて、品物は薄く平らで施工が容易、安価である為、瓦屋さんの中では近年多用される瓦だ。
僕が任された仕事は、
・瓦と資材の荷上げ
・均等に配り梱包を解く
・難しい所を残してインパクトでビス止め
最初はこれだけだった。
何も難しいことはない。ビスを締めすぎたら瓦が割れるというのは、数枚割れて分かった🤣
ただ、高いことと足元が1日中傾斜であることと、ルーフィング(防水シート)の上が太陽で焼けて熱くて、多分足の裏が火傷してたと思う。
僕が初日を終えた時の仕事の感想は、楽しいけど職人さんは毎日こんなキツいことしてんのか!だった。
そして、そのままの足で帰りにホームセンターに寄り、瓦屋さんで必要な最低限持つべき道具を買って帰った。
アレがいるかなぁ?コレがいるかなぁ?と、素人なりに考えて仕事道具を真剣に選ぶのは、ワクワクしたなぁ😆
帰宅後、一つだけ明らかな体の異変があった。
足裏の感覚がない!アレ?火傷してるから?斜面にずっと立ったから?
色々想像して、この状態が2〜3ヶ月続いた。
オフィスワーカーがいきなり瓦屋さんをやると、足裏の感覚がなくなる、ということを学んだ。
「足の裏がおかしい。」
と、しばらく周囲に呟いていたように思う。
次に師匠の話に移る。
外仕事のいろはを学んだ方はなんと…
なんと、実家の真向かいに住んでいることを聞いてビックリした😲
世の中狭いなぁーって、そういう時本当に思う。
しばらくの間、実家の向かいのCさんという方に、仕事を教わった。
現場が変わり、隣町の大きな工場の屋根に、ソーラーパネルを1000枚くらい設置する仕事をしていた。
その時に、マジですかって言う事件が起きる。
僕が現場で待っていた時、Cさんから電話が鳴る。
出ると、開口一番
「マジでごめん!俺今日休むから現場頼んだわ!多分お前がおったら分かる内容なはずだから、後は任せるわ!」
えええええええええーーーーー😱
あの…僕、職人としては完全にまだ若葉マーク🔰
しかも、1人年下の子を連れている👦
もう、分からんけどやるしかない✊
現場監督さんに、
「今日はどこの作業したらいいですか?」
と、分からないから確認。
すると、
「通電が確認できてない列があるから、繋ぎ間違いがないか確認して直して欲しい。でも、正確に場所が分からない。」
分からないヤツに、さらに分からない追い討ちが返って来た。
1000枚の中から、繋ぎ間違いの数枚を探し出して、正しく繋ぎ直しをするだけだ。
言葉にすれば簡単な話。
運が良かっただけなのか分からないけど、スタートした列から1列ずつ、1枚ずつ確認して行った所、なんと、わすが2列目で間違いを発見‼️
工事の冒頭で間違えてるじゃないか‼️でもこの場面ではそれが完全に功を奏してるよ‼最高じゃないか🤣
結局、発見が早かったこともあり、スムーズに最後の通電テスト…
オッケー!👌
うお!ラッキー!まだ10時にもなってないよ?
今日はお仕事それだけだと。
いや待て、待て待て。
うん。分かってる。今なら言える。
クレーム対応だったな、コレは🤣
「工事は終わったけど通電が確認できない箇所があるから直してくれ」
とでも、お客様に言われたに違いない。
別にお客様もいい人だったし、怒られたりしてないし、すぐ終わったし。いいけど。知らんけど。
Cさんが休んでパチンコ行ってたと後から聞いたけど、何も思ってないから。
ただただ笑っただけだった🤣
#『た』が多め
僕はCさんの会社のお仕事を手伝っている立場なので、念の為Cさんに確認。
「こっちの現場は終わったんですけど、他の現場があるなら行かなくていいんですか?」
と、聞いたら
「帰っていい!」と。かく
ふふーん。コレだ‼️
職人(外仕事)の仕事の最たるもの。
終わったら帰っていい🤣
僕は、時間まで働くという仕事しかした事が無かったので、午前中で仕事が終わって帰る事ができるなんて夢のようだった。
こうして、僕の瓦屋さん生活は2ヶ月程続き、足裏に確かな違和感を抱えたまま、別の仕事で出張へ行くことになる。
つづく
p.s.
次回はコールセンター編のサイドストーリーに一旦戻ります!
お読みいただいてありがとうございました😊
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