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やっっっっっとNintendo Switchが定価で手に入ったので(転売ヤーざまぁwww)(Amazonで売ってるよ!!!)、ずっと気になっていたゼノブレイドをプレイしたぞ!!! 2も買ったけどとりあえずDefinitive Editionのほうの感想だぞ!!!

 せっかくnoteのアカウントを作ったのでじゃんじゃん使って行こう。今回はゼノブレイドだよ!!! ネタバレ全開だよ!!! ちなみに前回(ゼスティリアの感想文)以上に書きなぐった感じの雑な散文なので読みにくくても許してくれよな!

 ゼノブレイドはモノリスソフトが2009年に発売したソフトなので実に12年も前のソフトだ。PS3かPS4に移植されねーかなぁと願いながら全然そんな気配がなくってそのまま買わずにいまに至るって感じだね。Switchが売ってないから放置してたけどようやく手に入ったよ。監督がゼノギアスのひとだからその系譜に連なるゲームだろうと思っていたけど、私が年を食った所為か、はたまた監督に心変わりがあったのか、期待していたゲームではなかったかなぁ。期待外れ感が強いのはたぶん私が齢を重ね過ぎたからだろう。

 なんていうかね、主人公がいかにも作ったような主人公なんだよね。「ポリコレっ!」って感じの軟弱でいけ好かない主人公だったなぁという印象だ。「殺しちゃダメだ!!!」みたいな展開が多いんだよね。だれだこの甘ったれのクソガキを主人公にしたヤツはって思ったけど、まぁそういうのも込みでストーリーをちゃんと追った。いやおまえ、そもそもの動機がフィオルンの仇討ちだろうと。仇討ちするって決めたんならきっちり殺しに行かんかいってずっと思ってた。たぶんシュルク(主人公)はフィオルンのことあんまり好きじゃなかったんだろうね。

 なんとなく雰囲気で仇を討たなきゃみたいな空気で敵の世界に乗り込もうとしてたんじゃないかな。その後押しをしたのがモナドなんだろうなって。たぶんシュルクはモナドを使えなかったら仇討ちに行こうなんて考えなかったと思うんだよ。分不相応に強大な力を手に入れて、その使い道に迷って惑ったから仇討ちなんて考えちゃったんだね。動機がそんな曖昧なものだから肝心なところで迷うんだよね。仲間たちがシュルクに肯定的なのは、シュルクにその甘ったれな性根を貫けてしまう強さがあったからだと思うんだ。つまりモナドの力だね。この物語は「分不相応な力を身に着けてしまった少年が苦悩するお話」ではなく、「俺TUEEEEEEEE系の力を手にしたなんの変哲もなかった主人公が無双するお話」なんだよね。めっちゃご都合主義なのよ。シラけちゃうよね。

 そのご都合主義の展開を最初から織り込んでシナリオを展開していくのは上手だったと思うけど、土台のシナリオ自体がなろう系みたいな展開だから、こっちは「えぇ……?」みたいな顔になっちゃうんだよ。主人公の行動原理と性格や言動が噛み合ってないの。それを無理くりブン回せるモナドという強大な力があったからシナリオが成立しているみたいな感じ。なのに、最終的にはシュルクはモナドがなくたって強い!!!みたいなイイ話風にしてるんだよね。おまえそれは無理があるだろうと。シュルクどう考えてもモナドがなかったら雑魚だよね?って。そこを補完するストーリーがないままに最終局面まで突っ込んじゃったから「はァ?」って感じになっちゃった。

 エンディングまで話が進んで、結びを「神のいない世界を生きていくんだ!!!」で締めくくってるんだけど、ゼノブレイドの世界観で「神なき世」をひとびとが生きていくのは無理があると思うんだよね。「神のいない世界」が成立するのは「神を信仰しなくても生きて行けるだけの余裕のある世界」だけなんだよ。その余裕のない世界で信仰を通り越して実存としての神を否定してしまったら、ひとびとはなにを信じて明日を生きて行けばいいというのだろう。そういう大きな背景がすっぽり抜けてしまっている非常にお粗末なストーリーでちょっと幻滅してしまった。やはり私は歳を取りすぎてしまったようだ。

 いやね、ゼノギアスの世界はもっと緻密にデザインされていたのね。あまりにも綿密で壮大な世界ゆえに、ゲームというプラットフォームでは表現しきれなかった。もう一度ゼノサーガで挑戦してみたけど、あまりに巨大なナラティブをゲームで表現するのは現実的ではないと、そこで制作陣は学んだのだろうと思う。で、今度は大きな物語をコンパクトにしようとして見事に失敗した感じ。世界観の作り込みが甘い。ひとびとの生活や文化に想像が行き及んでいない。端折っちゃいけないところを省略してしまっている、というよりは、おそらく私がゼノギアスやゼノサーガというコンテクストを読み込んだうえでゼノブレイドを見ているからこういう感想になってしまうのだろう。

 ゼノシリーズは一貫して「神」という存在に思いを馳せる物語なんだけど、ゼノブレイドの「神」はギアスやサーガと比較すると卑近な存在なんだよね。だって神様のうえで、神様を大地としてひとびとは生きてるわけだからね。これを想像すると、どう考えてもその圧倒的な巨躯を目の当たりにした人類が神に畏怖を抱かないはずがないと思うんだよ。もっと巨神という存在が深く信仰されていてもおかしくないと思う。でもゼノブレイドのひとびとの心には巨神への畏敬の念が感じられない。一部の狂信的な活動家だけが病的な悪として表現されているのみで、これも不自然だ。

 ただ、ゼノシリーズは「神とはなにか」を問いかける物語ではあっても、「神を思うひとびとの心」を描く話ではないんだよね。あるいは意図的に信仰を描写することを忌避しているのか、そのあたりはわからない。だからこそ「神なき世」を肯定的にとらえる物語に疑問を感じてしまうのだけど、おそらくお話を作ったひとのコンセプトとして「神はひとが作ったもの」という強い信念があるような気がするんだよね。ここはギアスのころからブレていない。であるならば、もっと踏み込んで「神」を描写してもよかったと思うんだけど、エンディングでアルヴィースがちょっと触ってるだけ。あの描写は必要なかったんじゃないかな。アルヴィースってサーガに出てくるケイオスみたいな感じだし、その名残みたいなものなのか、あるいはお話を作ってるひとの癖みたいなものなのかな。

 さて、ここまで書き進めておいてなんだけど、ゲームを始めてまず思ったのが「べ、ベジータ!?」だったんだよね。ダンバンの声優さんがベジータのひとだからだね。これが致命的に合ってない。ダンバンの性格でベジータの声はないやろって思ってたんだけど、最後の最後までそう思ってた。っていうかね、ゼノブレイドの声優さん下手くそなんだよね。最近のアニメとかゲームをやってると「声優さんすげぇな」って思うことが多いんだけど、ゼノブレイドはダメ。メリアとか戦ってる最中ずーっと方言なんだもん。「根源たる大海よ!」が「根源たるタイカイよ!」に変換されちゃうし、「盤石なる大地よ!」が「バンジャクなる大地よ!」に聞こえるんだよね。「荒れ狂う疾風よ!」も「アレ?狂う疾風よ!」になってるから「えぇ……?」ってなっちゃう。でもキャラはメリアが一番好きだったから仲間になってからずっとメリアを使ってた。

 戦術的なことをいうならメリアは一番いらないコなんだよね。物理に耐性のある敵以外だと使い道がない。でも可愛いから使ってた。だから戦闘が超厳しかった。終始カジュアルモード(難易度イージー)でやってたからね。可愛いのと常時パンツ見放題パックだったから使ってた。メリアをパーティーに入れると戦術の幅がめちゃくちゃ狭まるんだよね。全然好きになれなかったラインを入れないと安定して戦えないの。ダンバンを回避タンクとして使おうとしても死んじゃうから、シュルクにアタッカー兼タンクをやらせてカルナでヒールを回すみたいな結構めちゃくちゃな戦い方になってた。終盤になってドロップアイテムがほしくなってくると活躍したのがゼノブレイドのストーリーで最も必要のないモブキャラことリキなんだけど、こいつめちゃくちゃ便利なんだよね。HPが高いからタンクもやらせられるし、デバフをバラまくこともできるしヒールを回すこともできるしドロップ率アップのスキルも持ってるしいろんな便利要素を詰め込んだ愛されマスコットみたいなキャラなんだよね。戦闘に勝つと「リキ、弱いやつ大好きだも!」っていうのはめっちゃ笑った。ストーリーではまったく見せ場のない要らないコNo.1のリキだけど、バトルではめっちゃ有用だった。

 ジェムが揃ってくるとメリアがかなり火力を出せるようになるのでヘイト管理がより一層重要になってくるんだけど(メリアは狙われるとすぐ死ぬ)、バリアで防ぎながらエーテルアップVIと雷強化VIで超強化したヴァーチカルボルトをひたすら打ちまくるという戦術でレベル120の雪山のドラゴンもなんとか倒せた(難易度イージー)。バトルもいろいろそろってくると楽しくなってくるんだけど、すげー複雑なんだよね。終盤になってようやく理解が及ぶような仕組みになってるから、2周以上することを前提に作られてると思う。2もちょっと始めちゃったんだけど、やっぱりもう1周してもいいかなって思えるくらいには作り込まれてて楽しい。次の周回はちゃんとシュルクを使おうと思う。

 このゲームやり込み要素がすごく強くて、しかも時限要素も多いから終盤からコロニー6の復興に着手して、独りでめっちゃキレてた。「機神界フィールドとかもう行けへんやんけ!」ってコントローラーを投げようかと思った。いちおうね、救済措置もあるんだけど最後の最後の直前まで行かないとそれすらないから匙を投げかけた。「レッドフロンティア(アイテム)が必要」→「機神界フィールドに行けないので無理」→「物々交換でなんとかなる(攻略サイト)」→「サブイベントをたくさんやらなければならない」→「サブイベントに着手する」→「機神界フィールドに行けないのでサブイベントを攻略できない」→「詰み」かと思ったので素直にゲームをクリアしようと思ったんだけど、最後の一歩手前でノポンポイントみたいなのを交換できる場所に行ったら、そこまで行ってようやく交換品のラインナップにレッドフロンティアが並んでたので胸をなでおろしたよ。で、苦心惨憺の末に手に入れたモナドレプリカ4(クリティカル特化仕様)が、実はスロットが2個しかありませんみたいな武器だったのでここでもブチ切れ。「スロットがみっつある攻撃特化のモナドレプリカのほうが強いやんけ!(会心アップVIをつけるとこっちのほうがクリティカル率が高い)」って画面を割ろうかと思っちゃった。

 2周目をやるんなら全員の武器防具ジェムをそろえてやりたいなぁと思うので、もう少し遊ぼうとこれを書いてて思い始めた。なんだかんだで楽しめた。最後にいうのもアレだけど、フィールドが広い! よくこれだけ作り込んだなぁと、この点は称賛に値すると思う。ライザとかゼスティリア、ベルセリアも広かったけどスケールが違う。広すぎて途方に暮れちゃうくらいだったけどマップを埋めきったときの達成感はよかったね。あと、セリフ回しが雑だったね。無駄に小難しい常用外の単語を使ってたけど、中二っぽくてヤメたほうがいいよって思った。

 ちなみに9月にテイルズの新作が出るみたいなんだけど、けっこう楽しみにしてる。広告を見る限り「自由」をテーマにした物語なんだろうけど、ヴェスペリア、エクシリア、ゼスティリア、ベルセリアの流れを汲んでいるのなら、「自由」を礼賛するお話にはならないだろうなと個人的には予想している。「自由」のよろしくない点を描く物語になるのか、あるいはベルセリアの系譜からは外れるのか。タイトルの最後に「ア」がつかないから怪しいけどね。もうゼノブレイド関係なくなってきたのでこのあたりで〆ようと思う。

追記:
 Switch版にはじめから付属している追加ストーリー「つながる未来」もプレイしたよ! 追加ストーリーはなにが不満かって頑張って作った装備やジェムを引き継げないことなんだよね。実はクリアしてすぐに着手したんだけど一回サジを投げてるんだよ。でもまぁせっかくだから遊んでおくかなと思い直してプレイしたんだけど、わりと満足感の高い出来だった。本編だと私が一番好きなメリアが全然活躍しないんだよね。追加ストーリーはメリアが主人公なのでお話は楽しめた。わかりやすい悪役を用意するところなんかは「まぁ、おまけだしな」と自分を納得させて進めたけど、本編の大団円のその後の物語をしっかり描いていて好感が持てた。戦争後の未来って、そんな簡単に手を取り合って仲良くやっていけるみたいな都合のいい世界にはならないんだよね。相手への恨みつらみが鬱積してるからだれもが割り切って手を握り合えるわけじゃない。そういう厳しい面をしっかり描いていたから本編とは違ってシラけちゃうことはなかったかな。メリアが完全に主人公で、本編では出番が少なくて残念だった分をしっかり解消してくれてた。余は満足じゃ。ちなみに気のせいかもしれないけど、追加ストーリーのメリアはちょっとおっぱいが大きくなってるんだよね。1年も経ってるから成長するよね!(追加ストーリーを遊んだから2周目はしばらくいいやと思ってしまった)

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