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小さい潜水艦に恋をしたでかすぎるクジラの話


鯨が好きだ。昔から。とても神秘的に感じる。

最近は、二木あいさんも好きだ。人間の境目を超えたような人。

小学生の頃だか、図工の時計の制作物で、鯨を彫った記憶がある。
その時の私は、まだ本物の鯨を見たことがなかったかも知れない。

高校生の頃、図書室で「小さい潜水艦に恋をしたでかすぎるクジラの話」という戦争童話が、藁半紙に印刷されて冊子にして置いてあった。

メンタルがやけに複雑に拗れる年頃、何の気無しに読んで、その後は捨てたような気がする。

その時の挿絵が、すごく好きだったんだ。って気がする。

でも、何年も経ってふと思い出して、いくら画像検索しても探し出せない。

漫画っぽさはなく、なんだか一本の鉛筆で描かれたような、
暗くて深い海のような冷たい絵だった。気がする。

実際のところは覚えていないんだけど、なんでこんなに、その鯨の存在を覚えているのか。

あー早く潜りたいな。

いつかの9月6日の写真。あの島で一緒にいた誰かが撮った写真。誰だろう。


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