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桜の下の塵

桜の樹の下には、

という梶井基次郎の話ではない。ただの私の散歩中の頭の中の話。

≪Le monde appartient à ceux qui se lèvent tôt.≫
「世界は早起きする人々のものだ」

フランス語のことわざで、早起きは三文の徳のフレンチver.といったところ。

今朝は3時に起きて4時に出掛けて5時から働いた。
ほとんど真面に眠れなかったのは、止めどなく降る強い雨と寝過ごしてしまうことへの不安から。

もともと5時起き生活に憧れて、強制的に環境を変えようと見つけた仕事だった。
けど今朝思ったのは、こんな不安が毎日続くなんてとてもじゃないけど無理だということ。

朝は無理だ。私には無理だ。

「世界は早起きする人のものだ」

これは今朝、私の頭にぼんやり思い起こされた言葉だった。
今日がどれだけ素晴らしい日になるだろうかと期待した。

実際のところは大して素晴らしい日にはならず、どちらかというと流れは良くなかった。
機械は動かないし、同僚に対してなんとなく不愉快に思ってしまった。

お昼を食べたら少し元気になったが、今日働いた分くらいは、今日の買い物と食事で出費してしまったことも自己嫌悪。

自己嫌悪と言えば、食べ物を捨てる行為と、ゴミを作ったり捨てたりする行為が大嫌いだ。
道端にゴミが溢れているのが、嫌で嫌で仕方ない。なんでこんなにゴミだらけなのか。

桜の花びらの集まった溝にプラスチックが埋もれているのを見て、もうこんなゴミだらけの場所は嫌だ、なんでゴミを捨てるんだ、とさらに嫌になる。

プラスチックも、金属も、なくならないんだよ。誰も拾わないんだからどうにもならない。

あちこち解体工事をしている。新築マンションも建てている。金属ってどう処理するんだろうか。ガラスは?

これだけあるゴミをどうしたらいいんだよ。

やりたいことも好きなことも楽しみも欲もないよ。ゴミをなくすためにでも生きれば良いんだろうか。それは何という仕事なんだろう。



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