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おばあちゃんが集う街|巣鴨

豊島区「巣鴨」。多くの鴨が巣をつくっていたことが地名の由来とされている。巣鴨は東京都の北部に位置し、JR山手線・都営三田線が利用できる。山手線であれば池袋〜新宿〜渋谷に20分、三田線であれば大手町に20分程度と、主要オフィスエリアへのアクセスは抜群に良い。

巣鴨駅にほど近い『地蔵通り商店街』には、たくさんの高齢者が訪れ「おばあちゃんの原宿」と呼ばれている。そのため巣鴨は、高齢者のイメージが強い。

豊島区の高齢化率は2016年時点で20.4%、東京都の平均23.3%(2017年時点)と比べると、豊島区の高齢化率は高いとはいえない。なお、豊島区の高齢化率の予測は、中位推計で2058年に23.1%と、あまり上昇しないと予測されている。

では、巣鴨の高齢化率をみてみよう。巣鴨1丁目〜5丁目の高齢化率は約21%で、豊島区の平均より少し高く、東京都の平均を下回っている(平成30年10月時点)。巣鴨は高齢者のイメージが強いが、他と比較して高齢者が多く居住しているというわけではないようだ。

日本大学教授の清水千弘氏によると、不動産価格は「一人当たりのGDP」「老齢人口依存比率」「総人口」の影響を受けるとされている。確かに、若い世代に比べると高齢者が不動産を購入する機会は少なく、購入したとしても広い部屋は必要とされない(面積が広いほど、当然に不動産価格は高い)。エリアの高齢化率が高くなると、不動産価格が下がるというのは、感覚的にも納得できる。不動産を購入するときは、そのエリアの高齢化率の将来予測も調べてみるといい。

ちなみに豊島区は、民間有識者組織「日本創成会議」において、東京23区で唯一『消滅可能性都市』に指定された。消滅可能性都市の定義は「2010年から2040年にかけて、20~39歳の若年女性人口が5割以下に減少する市区町村」で、全国の自治体の5割にのぼる。

【美味しいお店ガイド】

ファイト餃子|餃子屋。もちもちのほんのり甘い生地で、ヴォリューム満点のタネを包み、カリカリに焼き上げた一品。ひと噛みで沢山の幸福を感じられる極上の餃子でした。


ときわ食堂|定食屋。これぞ、海老フライ!って感じの、サクサクころも、ぷりぷりエビのコラボレーション。店員さんの神対応にも大満足。

◆参考
『豊島区人口ビジョン』(豊島区)
『人口減少・高齢化は不動産価格を暴落させるのか?』(東京海上不動産投資顧問株式会社)

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