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誰か〜OneTokyoDiary①〜

辛い。

当たり前のように、スタメン発表で呼ばれない。

試合までの時間も、呼ばれない後のリアクションも、何をしたらいいのか、当たり前のようにわからない。


今日もそうだった。


追い討ちをかけるように、周りの控え選手が交代していく。
監督さえもおれより先に出る。


圧倒的屈辱。
悔しさとかそんな次元じゃない。

監督よりあとってのは、「お前使えない」って言われてるようなもんだ。



言葉も何も発することなく、自分の出場時間まで待つ。

与えられたのは5〜10分間という時間だけ。
その「〜」という曖昧さから何にも期待されてないことがわかる。


意外にもその期待感の皆無に、ふてくされることは正直なかった。

「なめんなよ、見せてやるよ」
って気持ちが身体中を占めていた感覚。

心の奥底に誓いながらピッチに入ったことを今でも覚えている。


今思うと、
最近調子悪いな、とか、おれあんまり上手くないし、
っていう邪念が全部消えてた。


中途半端に後半頭に途中出場したり、監督より先に交代していたら、ここまでスイッチは入らなかっただろう。



10分は思ったより長かった。
ボールを受けられるように、味方にスペースを与えるために、スペースに向かって走り続けた。


ベンチやピッチの味方から「リクナイス」と言われる。
めっちゃ嬉しいし、次のプレーのエンジンになるのは間違いない。

けど今日に限っては、集中力が、圧倒的屈辱が優っていた。 



できることは全てできたと思う。
相手のレベルが上がってもこのプレーを続けられれば出場時間は増えていくと思う。




何でおれが出れないんだろう。
だけど、それを口に出せるほどのパフォーマンスが出来ない。



このクソみたいなサイクルから抜け出した気がする。
ベクトルを自分に向けて、冷静に自分のプレーと向き合う。結果は自ずとついてくる。

そんな気がする。



試合が終わって乙武さんからMIPをもらった。
三点とったやつ、すべての空中戦で圧倒したやつ、後ろから声を出し続けたやつ、質の高いクロスをあげ続けたやつ。
そんな素晴らしい選手を差し置いて、この日最短の10分しか出てないやつがMIPをもらった。


みんな不満にきまってる。おれが3点とって逆の立場だったら不満になる。


みんなごめん、と言った。
でも僕自身この評価、この言葉にどれだけ救われたことか。

本当に辛い、真っ暗の中で、光が差し込んだようなそんな感覚です。

誰かにとってはただの評価かもしれないけど、僕にとってはもっと意味を持つもの。



左隣にいたタクが
「いいことあったじゃん、よかったじゃん」と言ってきた。
涙が出そうで危なかった笑



2日前の練習で、人生下向きと嘆いていた自分。
それを聞いてくれたチームメイト。


そんな仲間、そんなチームがあって、
OneTokyoに入ってよかったと思える理由がまた一つ増えました。





乙武さんは最後に言いました。
「準備をし続けた選手、チームのために走れる選手、このような選手がいて欲しい」

GKの江口も前に言っていました。
「準備していない時にチャンスが来る」



日の目を浴びなくても、輝かしい活躍ができなくても、
ひたむきに準備して一生懸命に頑張っていれば、必ず見てくれてる人がいる。必ず評価してくれる人がいる。

今回僕は身をもって体感しました。


これはサッカーだけにとどまることではないと思います。日々の仕事や生活だって同じです。



きっと「誰か」が見てくれてます。



皆さんにとっても、
ここ、OneTokyoというコミュニティには、そんな「誰か」がいるはずです。

そして、私たち自身も誰かの「誰か」にならなければいけないと思います。



そうやって、OneTokyoという稀有なコミュニティをもっと面白いものにしていきたいです。

と言っていますが、単純に皆さんのことをもっと知りたいという僕のわがままだけかもしれません笑笑





今シーズンも残り僅かですが、
仕事にサッカーに面白い人間に日々成長していきますので、今後とも応援よろしくお願いいたします!

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