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生命に関する謎・ニュース

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生命科学に関する面白いニュースや最新動向などをまとめています。
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#科学技術

ドレイク方程式に久しぶりの改善案が提示される

異星人に興味がある方には、「ドレイク方程式」は一度は聞いたことがあるのではないでしょうか…

福岡 浩二
1日前
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型破りの生存戦略:カッコウの托卵とワムシの感染遺伝子活用

カッコウは有名な鳥ですが、ペットで飼うだけではわからない奇妙な習性があります。 「托卵(…

福岡 浩二
2日前
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地球最古の生命に関する衝撃的な発見

以前に、地球生命共通の祖先LUCA(Last Universal Common Ancestor)について書きました。 過…

福岡 浩二
6日前
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生物分類の進化:2024年の新たな発見とその影響

以前に、生命の起源についてエネルギー革命というテーマで書きました。 ようは、 古細菌が細…

福岡 浩二
9日前
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人工タンパク質が輝きを増す

生命科学でここ数年の大きなトピックといえば、Google DeepMind社のAI(Alphafoldシリーズ)に…

福岡 浩二
13日前
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氷球(スノーボール)時代に多細胞生物がサイズアップ

生命の歴史では、いくつか飛躍的なシーンがあります。 例えば、核を持つ「真核生物」の誕生は…

福岡 浩二
2週間前
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カーツワイルの「シンギュラリティ」最新版その7:危機と対応

カーツワイルの最新シンギュラリティ本の紹介、今回が最終回です。 前回は、これからの健康と福祉、がテーマでした。 今回は、第7章「危機(Peril)」と最終章「カサンドラとの対話」を中心に紹介します。 タイトルのとおり、技術進化による脅威とその対応策について、下記の通り触れています。 核兵器:現在約12,700個の核弾頭が存在し、全面核戦争は二次被害も含めると数十億人に被害を与える。近年は超音速機など防衛を阻止する技術も登場しているが、その潜在的リスクや脅威を検出するの

カーツワイルの「シンギュラリティ」最新版その6:未来の健康・福祉

前回の続きです。 ようは、 短期的には雇用消失など混乱は起こるかもしれないが、長期手に見…

福岡 浩二
3週間前
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カーツワイルの「シンギュラリティ」最新版その4:生活は良くなっている

カーツワイルのシンギュラリティ本最新版の続きです。 前回の3章は、「意識」をテーマにその…

福岡 浩二
3週間前
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地球の生命史は他の星でも起こったかもしれない

前回まで、生命の起源と初期生物に至る仮説について紹介しました。 ようは、 アルカリ熱水噴…

福岡 浩二
3週間前
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生命の起源:第二次エネルギー革命

前回、原始生命が細菌と古細菌に分岐する過程について触れました。 ようは、 エネルギー効率…

福岡 浩二
4週間前
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生命の起源:第一次エネルギー革命

前回の続きです。 ようは、 有機物なら自然環境で生成可能だが、それが現代の生物に飛躍する…

福岡 浩二
4週間前
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生命の起源:無機物から有機物、そして遺伝へ・・・

前回、生命誕生の初めの関門「無機物から有機物」について、1つの仮説を紹介しました。 よう…

福岡 浩二
1か月前
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生命はエネルギーの不均衡で生まれた

前回、マクスウェルの悪魔が(我々含む)生物の細胞膜に存在していた、というなかなか刺激的な話を書きました。 この細胞膜を貫通する輸送体の活躍で、生命として秩序だった状態を維持できるわけです。 このような仕組みが果たして自然から生まれたのか? 「YES」 と唱える科学者の一人にニック・レーンという方がいます。 和訳されている下記著作を参考に、生命誕生の仮説を紹介します。 最古の生命体は、有機物(炭素を含む化合物)が合わさったものと推測されています。 そして有機物は無