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いんよう!第7回「雑談①」

2018年10月2日公開 24分

今回はいよいよ本格的に雑談です。『ゆるキャン』『ハイスコアガール』『この世界の片隅に』などの話をしています。話しながら何かしらのテーマを探そうとするものの、見事に見失っている様子をお楽しみください。

いんよう!概要欄






ここからは地引網の収穫です。薄い冊子を作るイメージで自分勝手にまとめています。






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「20分で予鈴が鳴るよ。雑談だもの」


■固有名詞 

アニメ
ゆるキャン△
ハイスコアガール
映画
この世界の片隅に
銀魂
シン・ゴジラ
ハウルの動く城
崖の上のポニョ
ドラえもんの夢幻三剣士
キャラクター
なでしこ(ゆるキャン△)
りんちゃん(ゆるキャン△)
すずさん(この世界の片隅に)
大野晶(ハイスコアガール)
雑誌
ジャンプ
ジャンプgiga
人物
押切蓮介
押井守
空知英秋
宮崎駿
藤子不二雄
ゲーム
ストリートファイターⅡ

■目次
1. 視点は、焦点はどーこだ?
2. 原作、どうする?
3. どこまでが掌なの?
4. ハイスコアガールおもしろいよね!って何の話だった?
5. 説明?考察?調べる?やめる?



 

1. 視点は、焦点はどーこだ?

最初~3分43秒

● ゆるキャン△のしまりんとなでしこのどちらが主人公か論争があった(注1)が、解決した。アニメの第一話の冒頭はなでしこの視点から始まっている。漫画はしまりんから始まっている。原作者はダブルヒロインと言っているが、漫画だとしまりんぽく見えるのかもしれない。(よう)

● 普通平行線だったことが解決するときは「公式がAとコメントしました」というようになるけど、この話はアニメと漫画で切り口が違うからお互い平行線なのもわかる、みたいな解決の仕方がおもしろい。(いん)

● 「カニ親子問題」というのがある。どこかの温泉宿で「人間の親子がカニを食べている」のはいい話。でもその前に「仲良く暮らしていたカニの親子がいたが、ある時突然親のカニがいなくなった」「漁師が水揚げしてるカニの中にその親ガニがいる」という話を挟むと残酷な話になる。どこに焦点を置いてどこに感情移入するかで物語は全然変わる、ということ。(よう)

● その話をゆるキャン△の主人公はどちらか、という話に適応させた人はいないのでは。(いん)





2. 原作、どうする?

3分43秒~9分38秒

● 原作があるものをアニメや映画にするときに視点を変えると、改悪という声も神改変という声もあるが、狙ってやってるんだろうと思う。炎上芸をやる人も炎上することまで計算してるのだろうとは思うが、受け取る方は「悪気があってやっている」という人もいれば「うっかりだったのでは」という人もいて、意外だなと思った。(いん)

● 「原作通りにやれ、変えるな」という文句があるけど、たとえば10巻くらいの原作があるとして、それを120分くらいの映画にすると考えるとそれは土台無理。もともと無理。いいところだけ取っても盛り上がるかというとそれも違う、ということをプロは知っているからやらないのだろう。(よう)

● シン・ゴジラもそれまでのシリーズへのリスペクトがあったし「この世界の片隅に」も漫画の雰囲気そのままだったとべた褒めだった。普通に王道を行ったほうがよいのでは。(いん)

● 「この世界の片隅に」は背景の商店街などを再現するために、取材をかなりしている。街並みにかんして証言を取ったり、窓ガラスが割れないようにする工夫をしていたかどうかなど、あの時代の広島や呉を完全に再現することにこだわっていた。
 あの物語では、すずさんの中で大きな物語が起こっているわけではない。ディテールの積み重ね(注2)。それらのシーンの積み重ねによってすずさんのキャラクターや生活が浮かび上がってくるのが大事。ストーリーを映画の時間内にまとめるという意味では、比較的原作通りにやりやすいのかもしれない。(よう)

● ぼくは原作があって実写化されたものを全部見ているわけではない。見てなくて炎上したものの話ばかり知っているので、原作を破壊しているものが多いイメージだったけど、それはバイアスがあったかもしれない。(いん)






3. どこまでが掌なの?

9分38秒~11分33秒

● 銀魂は評判いいらしいね。(よう)

● 銀魂は原作があと何回かで終わるはずだったのが、やっぱり終わらなくなってジャンプの姉妹紙に移籍することになった。(いん)

● 銀魂っぽいねー。銀魂なら許される。そこまでいっちゃったことがすごい。(よう)

● 実写化すると漫画が終わるという話があるから、銀魂もそういう感じで完結させるということだったのかもしれないから切ないな。でも終わらないからよかった。(いん)

● 宣伝側で考えているモデルに寄り添わなかったということ(よう)

● 「あと5回で終わると言ってたけど終わらなかったよ。さすが空知英秋!」 みたいなことも全部演出かもしれない。どこまでかわからない。(いん)






4. ハイスコアガールおもしろいよね!って何の話だった?

11分38秒~18分25秒

● 「ハイスコアガール」も原作が終わるらしい。アニメ化に合わせたのかどうかはわからない。(よう)

● ゲームの版権でもめて連載が一回休止になったことがあった。(いん)

● あれだけゲームがバンバン出てくるもので版権の処理をしていなかったのがびっくりだ、というコメントがあって、そりゃそうだよな、と思った。あらゆるところに引っかかる。(よう)

● 「ハイスコアガール」は今季一番楽しみ。(よう)

いん:あっ!まじすか?あ、そうですか。見りゃよかったなあ。原作好きなのでアニメも見たいなと思ってたんですけどね。結局見ないでここまで来ちゃったな。
よう:原作読んでるんだったらそれでいいのかもしれないけどね。声が付くとどうなるかっていう違いだけど、ま、大野さんしゃべんないからね。
いん:大野さんしゃべんないから!(笑)あとはゲームが実際にギミックとして出てくるんですけど、ちょっとしたにわかゲーム好きが描いてる内容よりも実際にやってる重みがある分、漫画のコマの中にも細かくゲームの効果音が出てくるわけですよ。
よう:ああ、それはね、アニメになったときはゲーム画面はほんとにゲーム画面なのよ。まんまなのよ。
いん:いやー、それをね、見たかったな、見てみたかったなーと思って
よう:うん、それはね、見る価値あると思う。原作を知ってる人も。
いん:どういう風に処理してんのかなーとか。あと実際のゲームの画面を使ってるんで、再現プレイをしなきゃいけないんですよね。
よう:ああそうだよね
いん:それがえらい大変だみたいな話をちょっと見ましたけどね。
よう:ああなるほど。そうだなあ。
いん:すごいタイミングで技出さなきゃいけないみたいな、そういうのがある…
よう:(笑)そうだよね。あのゲームプレイで演技をしなきゃダメなんだもんね。
いん:そうなんですよ。大野晶の神プレイみたいなのをちゃんとやんなきゃいけない、みたいなそういう話になるんですよねきっと、だから。
よう:ね、あれ誰がやってんだろうね。ちゃんとプロの人とか連れてきてるのかなあ。
いん:大変だったっていうツイートかなんか見ましたけどね。
よう:うん
いん:結局話が普通に「アニメおもしろいですね」の話に…(笑)
よう:(笑)
いん:最初何の話だった…ゆるキャン△の話だ
よう:ゆるキャン△の話だよ。ゆるキャン△の視点が変わると、みたいな話だったけどね。ちょっと真面目な話にいきかけたけど、単にハイスコアガールおもしろいねって話になっちゃったけど…(笑)

● ゲームをほとんどやってきてないが「ストⅡ」は友達の家でやったりしてたので、あの画面が出てくると泣きそうになる。ゲームに対する思い入れというよりは、中学生のころの記憶で泣きそうになる。ゲーム好きな人はゲームに対する思い入れもあるわけだから、たまらんだろう。自分はラブコメとしてみている。ラブコメとして王道かつおもしろい。(よう)

いん:押切蓮介すごいっすわ。ほかの作品ほぼ格闘なのに…
よう:ラブコメも描くのかい、みたいなことなんだ
いん:ほんっとにすごい。あのですね、暴力的描写がとても達者な漫画家なんです
よう:ああああ、そうか。だから大野さんあんなに暴力的なのかな
いん:そうなんです。あの拳はほかの作品にちょっと通じる感じの、重そう、みたいな
よう:なるほどね。大野さんてさ、小学生時代だったらお嬢様設定だから、ドレスっていうかお嬢様っぽい服装をしててロングの前髪ぱっつんていう王道のお嬢様ヒロインなんだけど、しゃべらない分すげえ直截的だもんね。
いん:しゃべらないってすごいすよね。よく考えたな
よう:第一話で主人公と対戦してはめ技で負かされたときにさ、無言で筐体蹴ってからの右ストレートっていうの、あったじゃん。
いん:(笑)それはやっぱりアニメもそこが第一話なんだ
よう:おれ、そこでもう心わしづかみにされてさ、わ、大野さんいいなーと思ってさ。
いん:(笑)わかるわー。わかるわかる
よう:もうおれね、あのー、あれぐらいでいいよね、なんつーかさー
いん:(笑)「あれくらいでいいよねー」(笑)
よう:ヒロインさ、しゃべんなくても十分だなーと思って、情報量的には。あまり情報出されすぎてもさ、余白がなくなるからさ。喋んなくてもちゃんとヒロインとして成り立つんだなっていうの、すごいなと思ってるけどね
いん:最近のアニメでそこまでいけたのえらいっすね
よう:確かにね。多分セリフ量増えてるだろうからね。



5. 説明?考察?真相を調べる?やめる?

18分26秒~最後

● 最近のアニメは人物の気持ちやSFの設定とかも説明しないとわからない、と言って怒り出す人がいる。押井守的なものは許されなくなってきている。押井守は押井守だからしょうがないとみんな思っている。(よう)

● ジブリをテレビでやった後に、たとえば「ハウル」で検索すると予測変換が「ハウル 考察」になる。わからないものをわからないままにしないで検索しに行くんだな、と思った。(いん)

● そもそもストーリーにあまり興味がないから主人公の気持ちがわかんなかったりとか、結末どうなったかわからない時は検索するけど宮崎作品で検索したことはない。(よう)

♪ キーンコーンカーンコーン
いん:(笑)なにこれ!え?なにこれ?
よう:20分経過しました
いん:(笑)あ、これがアラーム…
よう:予鈴。予鈴ね。
いん:予鈴。容赦ねえ!これで、あれですか、1回20分で切るみたいな
よう:そうだね。あとはプラスロスタイム
いん:ハイ

● 昔はみんなそうだったけどエヴァンゲリオンあたりで考察が好きになったのかなと思ってたらガンダムの時からそうだったという人もいる。(いん)

● 考察はしていたとしても、わからなくて怒るとか不快になるかどうかということだと思う。わからんものは昔からわからんかった。それについて考える人がいるのはいい文化だと思う。(よう)

● 不気味エンドの思い出がある。「ドラえもんの夢幻三剣士(注4)」という映画は、原作にないシーンがある。映画は最後に幻想的な世界から実際の世界に戻ってくるのだが、最後に画面が引いてくるといつもの裏山のところがまだファンタジーの世界のままになっている。元の世界に戻りきってないというラスト。でも一回しか見ていないので自分の記憶しかない。DVDも持ってない。中学生くらいの時にいとこの小学生たちを連れて行った。25年くらいそれを覚えている。(いん)

● 今見たら全然違うエンドの可能性もある。(よう)

● ありえる。今なら検索したかもしれない。収録終わったら検索しようかなと思ったけどやめようかな(いん)

● やめた方がいいよ。(よう)

よう:はい、じゃあいいすかね。今週はもう、いつにもましてどうでもいい会話してたけど
いん:(笑)ちゃんと1回分で終わったからいいんじゃないすか
よう:そうだね。(笑)ほんとに最後まで聴いていただいた方、どうもありがとうございます。今週はこの辺で失礼します。
いん:はい、ありがとうございます。



注1:「いんよう!」第ゼロ回 35分前後のやりとりのこと

注2:「いんよう!」第ゼロ回 20分前後のところ



********** 感想 **********

★ ぜんぶ未試聴なので「そうなんだー」以上の感想はないのですが、アニメや映画のことでこんな話ができるんだ、この人たちすごいな、と思ったのを強烈に覚えています。しかも20分ちょいでこの濃さの雑談て、どんな濃厚な人生なんだろうか。授業と授業の間の休み時間にこんな話されたら、午前中はこれ以上何も話が入ってこないことうけあい!


★ 第ゼロ回でも言及していましたが、よう先輩は無表情だったり暴言を吐いたり暴力で物事を解決したりする女性キャラが好きなんですね。そうなんですね。なるほどね。ご本人わりとSですよね。べつにいいんですけどね。


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