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創業者への3つの問いと振り返り

今年も1年が終わろうとしています。

ナレッジワークの創業から1年9ヶ月が経ちました。



創業前に読んだSalesforce社の「SaaSスタートアップ創業者向けガイド」にはこのように書かれていました。

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「もし自分でSaaS企業を始めるべきか否かを迷っているのならば、次の3つを自分に問いかけてみて下さい」



「1. 十分な顧客をつかんで推進力を得る、つまり最初のトラクションを獲得するまで、丸2年をかける覚悟がありますか?」
「12ヶ月でも、18ヶ月でもなく、24ヶ月です。2年間です。そうです。6ヶ月でもなく12ヶ月でも不十分です。」
「もし最初のトラクションを獲得するまでに24ヶ月かけられないのであれば、SaaSの分野では失敗します。」



「2. 1年に8,760時間働くことができますか?」
「つまり、24時間365日働くことです。1日14時間会社にいて専念しなさいと言っているのではありません。常に不可能と思えるようなことを実行する方法について夢中になって考え、悩み、苦しむ覚悟ができていますか?」
「SaaSの世界の競争は凄まじく激しいのです。SaaSビジネスは役割が多岐にわたるので、あなたは、営業、カスタマーサクセス、マーケティング、初期にはおそらくプロダクト開発など、さまざまな役割を兼任しなければなりません。」
「お金を支払うお客様との間には、終わりのないドラマのようなやり取りがあります。ある日もっとも重要なお客様を失いそうになることもあります。これらすべてに熱心に、身を削って対応しなければなりません。」
「成長するにつれて大変になることもありますが、多くの場合で仕組み化が進み、創業期に比べると少し楽になります。けれどもSaaSの場合、そこに至るまでには長い期間がかかり、収益を生み続ける推進力を獲得するまでには骨が折れる作業の連続です。」



「3. 果敢に挑戦できますか?」
「間違いなくこれがもっとも重要です。『試してみたいだけ』でほかの逃げ道を残す程度の心構えであれば、決してうまくいきません。」
「成功する創業者は、課題に対して必ずといっていいほど果敢に挑戦していきます。彼らは多くの課題-資金、顧客、家族-があることをわかっていますが、進めながら問題を解決しようと心に決めています。」
「彼らは疑念をもつことも、不安に思うこともあります。しかし、未来を見据え、最後には成功することを信じて疑いません。」
「果敢に挑戦する気がないのであれば、スタートアップを率いる準備ができていないのです。」



「本当に覚悟はできていますか?」



この3つの問いかけは2020年4月の創業以来、いつも心の中にありました。


1年9ヶ月間、対外的に公表もせず、目先の売上もほとんど気にせず、ただプロダクトとお客様に向き合っていました。

前職では「ビジネスはコミュニケーション活動である」と定義されており、僕も顧客の共感の創造のために積極的にメッセージを発信していたので、創業当初はステルスで何のメッセージも発信しないのが逆に落ち着かない感じもしました。

でも気づけばそれにも慣れ、プロダクトを作り、お客様と話し、またプロダクトを作り…というサイクルに没頭していきました。

東証一部上場企業の取締役として現場から距離のあるところで指示を出していた僕からすると、まるで人生のボーナスタイムのような時間ではありました。

創業期であることに甘えず、しっかりと労務管理をしてメンバーたちがロングタイムワークにならないように取り組んできました。

それでも労務管理の必要がない役員である僕は新卒でコンサルやってた時みたいに働きました。本当によく働いた(笑)(多分CTOも)

想定していなかったような深刻な課題には幸いにもぶつからなかったような気はしますが、想定していた通りには日々課題に向き合ってきました。

本当に起業して良かったと思いますが、もう一度起業して最初からやりたいかと言われると、もう一回はやりたくない気がします(笑)


そして…

あと3ヶ月で創業から2年が経ちます。

プロダクトやサポートに確固たる自信が芽生えました。

やっと世に出すタイミングが来たかなと思います。

社会を良くしていくための僕たちなりのメッセージ、メソッド、プロダクト、サポート、それらを広く世に問いかけたいと思います。

2022年の4月にステルス(非公開)で開発してきたプロダクトを対外リリースします。多分(笑)

自信を持ってプロダクトやサポートが届けられるようになるまで待って下さった株主の皆様や、サービスサイトすら存在しないのに導入して下さった大手企業を含むお客様には本当に感謝しています。

そして何よりステルスで何をやっているか分からないのに匂いを嗅ぎつけて集まってくれたメンバーたちに感謝しています。

2022年はきっと今まで以上に高揚感、緊張感、焦燥感に溢れた1年になると思いますが、それらを1つ1つ人生の大切な味わいとして噛み締めながら、チームで前に進んでいきたいと思います。


一緒に対外リリースを迎えてくれる最後の創業メンバーを募集中です。

プロダクト以上に自信があるのが会社のメンバーであり、チームです。

手前味噌ながら、素晴らしい才能が集まりつつあると思っています。

ただ、対外リリースと共に世の中に大きな変化の渦を巻き起こしていくにあたり、ほんの少しだけ、ピースが足りないのです。

新しいマーケットを創造するためにメッセージを投じていく【マーケッター】がいません。

日本を代表する大手企業と共に先進事例を創っていく【エンタープライズセールスマネジャー】がいません。

CTOと共に開発をリードするシニアな【バックエンドエンジニア】がいません。

僕と一緒に世の中のモデルケースとなるような組織づくりに取り組んでくれる【HR・PRマネジャー】がいません。

僕はオーシャンズ11のような突出した才能を持ったメンバーが一つのゴールの実現に向けて個性を活かし合うチームを作りたいと思っています。

でも、上記の才能がまだ、僕たちのチームには足りないのです。

僕たちが成功するかはやってみなければ分かりません。

知人の経営者たちから「うまく行ってる?」と聞かれた際も、おうむ返しのように「まだまだこれからだね」と返してきました。

ただ、このプロジェクトが成功した暁には、最高の栄誉と賞賛を得られるはずです。

僕たちがいなければ、日本にこの市場は生まれないと思っているからです。(どの市場?(笑))


興味を持って下さった方はTwitterのDMにてお気軽にご連絡を頂ければ幸いです。

まずはカジュアル面談にて「何をやっているか?」からお話致します(笑)

https://twitter.com/asanokoji

よろしくお願い致します。

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