魚上氷(うおこおりをいずる)

【魚上氷(うおこおりをいずる)】
七十二候第三候

氷の下で冬の間じっとしていた魚たちが、春を感じて溶け始めた氷の表面に躍り上がる頃。

暖かさと寒さの揺り戻しが激しくて、
ふく風も冷たくて、春はまだまだ遠いかなと感じますが、
陽の光はキラキラしていて春そのものです。

この時期をあらわす言葉に『光の春』があります。寒さの厳しいロシアで生まれた言葉。
光をたくさん取り込めば部屋の中はいち早く春を感じられますね。
もう少し暖かくなると「気温の春」
雪解けの音やせせらぎ、鳥の囀りなどで感じるのは「音の春」
自然の中に、それぞれの春が見つかりそう。

今日は塩麹に漬けた鰆と
ネギの朝天醬添え



鰆は産卵のために5〜6月に瀬戸内海にやってくるので、関西ではその頃が旬といわれています。
春の鰆はさっぱりとしていて柔らかで淡白。
また、真子や白子を一緒に食べる文化があります。

関東では鰆の旬は冬で
脂がのった「寒鰆」が好まれます。
冬の鰆は出産を控えているので、この時期だけ雑食になり、秋刀魚や鰯を餌にしているそうです。
そのため、脂ののりがよく、春にとれるものよりもこってりとした濃厚な味わいになります。
しかも、DHAやEPAなども豊富だそうですよ^ ^

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