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練習中の怪我を減らす方法

今回は練習中に自分がケガをしない、相手にさせないために大事な点を書いていきます。

大前提としてスポーツは全て避けられないケガやアクシデントも一定割合で起こります。全く怪我がおこらないスポーツはありません。

ブラジリアン柔術も同様にアクシデントの怪我はありますが、その中でも大きな怪我に繋がりやすいシチュエーションを知っているだけで、その場面で注意をして相手に気を使い怪我のリスクをグッと減らすことが出来ます。

下記の5つの状況を理解しておきましょう

・怪我が起こりやすいシチュエーション5つ


①立ち技でのテイクダウンの攻防

…しっかり相手をコントロールしないで無理矢理倒そうとした場合、またそれを無理にこらえた場合に怪我が発生しやすいです。

投げられた方がケガをする場合もあるし、過去にはタックルで投げた側が手の指を骨折した事もありました。

投げ技は重要な攻防ですがしっかり打ち込みをして技術を身に付けてスパーで使いましょう。

また、投げられそうになった場合は無理にこらえずしっかりガードに入れるのも技術です。

②どちらかが立っている場面での攻防

…片方が座っている状態か寝ている状態、もう片方が立っている状態からの攻防も過去、怪我の発生があった状況です。

立ち技の攻防と同様に重力や勢いがもろにかかってしまう可能性が高いです。

上の人が勢いよくパスしに行くのに、下の人の足の指がぶつかり脱臼のした事が過去にありました。

また、上の人が立ち上がりながらクローズを割ろうとした際に足に体重が乗ってバランスを崩し怪我などが過去にありました。

どちらも故意で相手に負担をかけようとした動きではなかったですが、こういう状況ではアクシデントの発生確率が上がります。

③体格差のあるスパーリング中の怪我

…性別に関わらず、体型差があるスパーでは大きい人が小さい人を怪我させてします可能性が上がります。

骨格の強さ、体重の差は技術が未熟な人同士でスパーをすると大きな負担になります。

体型が2~3階級違う場合、男女で組み合う場合には大きい人が無理矢理にならずにテクニックで落ち着いたスパーを心がける事で怪我発生のリスクを減らせます。

④サブミッションのタップの遅れ、無理なエスケープ

…関節技をかけられた場合にタップ(参った)が遅れて怪我をする場合があります。

特に初心者の方はどこまで行ったら関節にダメージがかかるかをスパー中に判断するのが難しい事があります。

しっかり打ち込みで技を確認する事と、逃げれ無くなったら痛みを感じる前にタップをする気持ちでスパーリングをしましょう。

腕の関節を無理矢理引き抜いたり、肩を捻られながら回転して逃げるのも、しっかりしたテクニックを知らずに行うとケガに繋がります。

技を仕掛けている方はかけられている人の「痛み」は当然分からないので練習では早めのタップを心がけ、次はそのサブミッションの形まで入られない努力をしましょう。


⑤エスケープする際に身体を捻る

…サイドや、ニーオンなど相手のコントロールに対して無理して身体を捻って逃げようとした際にアバラを痛めることがあります。

これも大部分は初心者、白帯の方に多いです。

無理に身体を捻る動きは基本運動で全くしないですよね?

肩ブリッジやエビ、足回しなど基本運動の組み合わせでエスケープすればアバラを痛める事はありません。

心理的に「やられたくない」という気持ちが強い人も無理矢理身体を捻って逃げる動きを多発しています。

エスケープの際に自爆をして怪我をしないようにしましょう。


これらの5つのシチュエーションの場面ではお互いに「怪我の発生率が高い」という事を認識してスパーをしましょう。

繰り返しますが、ブラジリアン柔術も同様にアクシデントの怪我はありますが、その中でも大きな怪我に繋がりやすいシチュエーションを知っているだけで、その場面で注意をして相手に気を使い怪我のリスクをグッと減らすことが出来ます。


最後に、スパーをする相手は全員練習仲間です。

自分がケガをすれば自分が練習を出来ない。相手をケガさせたら練習仲間が減り、誰も得をしません。

真の意味で全力を出すのは試合のマットの上だけで良いと思います。

「勝ちか負けか」に過剰にとらわれず日々「学び」の精神で練習をして下さい。

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