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Diary_02242024

8時半起床。激寒。sekifuを聴きながら台所の片付け。朝食。

sekifuを発送し、2カ所で買い出しをして出勤。鈴木さえ子を聴きながら仕込み、開店準備。

今日のランチタイムは昨日ほどではないな…と思っていたら、ランチ以降のお客さんに切れ目がなく結果的には同程度の賑わいとなった。本当にありがたいことだ。

今日も姫本さんご来店。来店というよりは在廊という感じ。大阪のフクガンギャラリーの村田さんという方を紹介してもらい、ワイアットがお好きとのことでたちまち親しみを感じる。

久々に志賀さんご来店。フォカッチャを拝受。

リリアン・ギッシュ自伝を読む。『國民の創世』の章に突入。

ご来店のお客さんから、麓君のCDが無いかと尋ねられる。麓君のCDを置いていない自分は本当に不甲斐ないと反省する。

閉店間際、姫本さんから立派な文旦を拝受。

閉店後、30分ほど仮眠。

タナランへ移動。姫本さんと村田さんもいらしていた。長内さん、菊池君にも行き合う。そして空いている席に座ったら、隣が飯川さんだった。活動の話など聞かせてもらう。

福原さん主催の上映会「まちとまなざし」Bプログラム、福原悠介『void』を観る。去年観た『自分ひとりの部屋(パイロット版)』の改訂版とのことだが、元の編集をよく覚えていないので、菊池君の動きや物腰は静かではあるがキャンバス上のイメージのインパクトは絶大、という心地よいギャップを新鮮な気持ちで楽しむ。荒地を絵として捉え直すことで生じる謎のエネルギーとエクスタシーは何なのか。

休憩時間に外で喫煙していたら、「澁谷さんですか」とお若い方に声をかけられる。「In a Limited Time」を気に入ってくれて、朝に聴くと元気が出るとのこと。こういうふとした時に、あの曲を作って良かったんだなと思えるなんて。

続いて飯岡幸子『ヒノサト』を観る。以前萬寿山で、飯岡さんの監督作が存在する、しかもそれは大変な傑作であるという話を福原さんから聞いてはいたが、実際に観るまではどんな映画なのか想像もつかなかった。一番最初のあたりのショットはよく分からず、ただ漫然と凝視するのみだったが、舞台が中学校らしき空間に移った途端に、ザワザワとしたものが沸き起こる。壁に絵が掛かっているではないか。絵は壁の色と半ば同化しており目立たないが、確かにそこに絵がある。絵には目もくれず通り過ぎていく制服の中学生たちを眺めながら、ああ、あの絵を近くで見たい…と思い始めたタイミングで、絵のクロースアップとなる。スクリーンが絵で満たされた瞬間、校内に長い年月展示されていたのであろう、打ち捨てられる寸前のような風情の絵は実に魅惑的に微笑みかける。描かれているのは体操服姿の2人の生徒で、その子供たちが微笑んでいるわけではないのだが、どこか絵の全体が微笑んでいるように見えるのはどういうわけか。恐らくこの壁に長年掛けられたまま、当の絵には無関心な生徒たちを見つめ続けてきた主体としての絵が抱え込む絶大な優しさが、近いうちに壁から外されることを示している貼り紙によって、さらには飯岡さんのカメラ〜我々観客の目に凝視されるという新たな注目を浴びることによって、役目を終えつつある絵から微笑みに似た表情のようなものが滲み出ているように錯覚したのかもしれない。

上映後の福原さんと菊池君のトークも堪能し、終演となる。来ているのに全然気づかなかった久美子さんと行き合う。次の映画会の相談などする。帰る前にしばし福原さん、菊池君、長内さんらと歓談。長内さん作のバゲットをいただく。今日はいろいろ頂く日だなあ。

帰宅すると、夏海さんも帰ったばかりのところだった。夕食はカレー+志賀さんからいただいたフォカッチャ。塩気が効いており美味。この2日間の互いのトピックを話す楽しいひととき。

いくつかメールを書く。レーベルの事務仕事。スプレッドシートというものを関さんに教えてもらったが、こんなものを自分が使いこなせるのかどうかさっぱり自信が無い。

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