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Diary_08312024

8時過ぎ起床。

『スキナーの夜会服』のアップロードが全然進んでいない。今日はMacをホルンへ持っていくので、また夜に改めてやるしかないか。

朝食。

タンハウザー『A Doll's House』(1911) を観る。イプセンの有名な芝居の、恐らく世界最初の映画化と言われている。こういう一巻ものの名作映画化の常として、元の話を知らないとポカーンとしているうちに映画が終わってしまうという事がある。本作も例外ではないが、それでも妻がサインを偽造してまで借金をして助けた夫への愛が急激に冷めるまでに焦点を絞っており、比較的分かりやすい。もちろん、全然面白くはないが。

買い出しをして出勤。雨が心配だったがパラパラ程度にしか降らず。Charlie Hadenを聴きながら仕込み、開店準備。

ランチタイムはかなりの静けさに包まれ、余裕があるので明日の練習に備えて準備をする。

雨がすっかり上がって陽もさしてきたおかげか、ランチ後はけっこう賑わって有り難かった。今日のお客さんは全員が例外なく、とても綺麗にカレーを食べてくれる人ばかりだった。もちろんお客さんそれぞれに事情はあると思うので食べ残しがあっても一向に構わないけど、今日みたいに綺麗な食器が続くととても気分がいいものだ。

帰宅。『スキナーの夜会服』アップロードを再開。

メールをいくつか書く。心配事はあるが、何とか乗り切りたいものだ。

夕食は夏海さん作。美味。

夏海さんは札幌の準備で忙しいらしく、今夜はほとんどアトリエにこもっている。

タンハウザー『Cupid the Conqueror』(1911) を観る。『The Two Roses』などいくつかのタンハウザー映画で見かけてきた子役のマリー・エラインの堂々たる主演作。これもどこかいびつといえばいびつな話ではあるし、エラインの小さな身体が建物の2階の窓から投げ落とされる描写にヒヤッとさせられたりもするが(落下の瞬間は映さず、ゆっくりとカメラの目線が下がるって本人を撮っているので、一度マットレスか何かに着地したのだと思う)、どこか後年のシャーリー・テンプルを思わせるエラインのキャラクターの安定感もあってか、子どもをフィーチャーした喜劇としてはけっこう見応えのある佳品だった。

この『Cupid the Conqueror』と『The Two Roses』に日本語字幕を付けてみる。どちらも一巻ものなのであっという間に終わる。いずれ、ネットで観られるタンハウザー映画を全て観終わったら厳選した傑作を集めてタンハウザー・カンパニー傑作集としてまとめたい。

作業しつつ、Microdisney、English Settlement、Eric Andersen、Ry Cooderなど聴く。

オースティンのダム決壊事故による大洪水後にタンハウザーのクルーが撮影したドキュメンタリー『Austin Flood』(1911) を観る。散乱または折り重なる木材と広範囲の泥濘。113年前でも現在でも、こうした水害後の映像に映るものは変わらないし、人々の表情や身体から滲み出る感情も生々しくフィルムに残っている。調べてみると、当時タンハウザーがスタジオを構えていたニューロシェルからペンシルバニアのオースティンまではけっこうな距離があるが、撮影隊は事故発生の翌日に現地入りして撮影し、その翌日には編集も済んで上映されていたようだ。ニュース映画と考えればこの機動力は優秀だと思うが、多分に新聞のスクープに飛びつくマスコミ的な感覚もあったのだと思う。

0時半を過ぎても『スキナー』のアップが終わらない。プロセッシングで止まっているので、今夜も無理なのか…となかば諦めつつ、しぶとく小川美潮や平沢進やデヴィッド・バーンの動画などを見ていたら、いつの間にかチェックにまで進んでいた。2時前に完了し、ようやく『スキナーの夜会服』を公開。

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