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10月に入り、朝の某ドラマが絶好調のようです。
九州育ちの私にとって、ロケ地の子供達の九州弁、地元歌手の大御所も登場されており、しびれます。高校時代は、ロケ地出身者も居ました。
何もできていませんが、どこかでお返ししなければ・・・!!
そんな想いにかられます。

ロケ地と同じ県内の有名なテーマパークは、アジア系外資に買われることになりましたが、やはり、外国人頼みになるのだろうなあ・・・。心境は少々複雑ですが、受け入れるしかないのでしょう。

実際に、円安が止まりません。
G20でも、何も変わらなかった・・・のが実情で、米国の物価上昇が止まらず、円安は続きそうです。しらばく、外国人観光客頼みの状態は続きそうです。中銀への圧力は相当に高まってますが、年明けに新総裁が決まっても、過度な期待はできないかもしれず、スタンスが変わったら変わったで、円安の次は、住宅ローンへの影響は危惧されます。

利上げの続く米国では、不動産市場は大打撃を受けています。
円安も、中銀のスタンスも、神経質な展開が続きそうです。

円安に目を奪われていますが、アジア通貨も軒並み対ドルでは下落しています。
個人的には、アジアの耐久性は軒並み上がっているとの認識ですが、コロナで政府債務が拡大してたこともあり、ドル建ての債務を抱えている場合、通貨安が借金を増やすことになるので、そこは注意が必要になります。


ただし、アジア通貨の下落度合いは、ファンダメンタルズだけでなく、為替制度に大きく左右される点は留意が必要です。

ドルに完全ペッグしているのは、香港ドルぐらいですが、
管理フロート制の国は、ドルリンク度は高くなります。
代表例は、ベトナムドンです。

もっとも、近年は、貿易量を勘案した通貨バスケットへのリンクを模索するケースが多く、その代表格はシンガポールで、従来はドルリンク度の高かった人民元も、それに追随する傾向はみられます。

いずれにせ、これらの国の場合、通貨が下落しても、その比率は低いことになります。

日本では、ベトナムから多くの方が就労に来ていることは周知の通りですが、日本からベトナムの送金額は、ドン建てでみると円安で3~4割減少、その分を補填して欲しいという要請が、ベトナム政府から聞かれるのは、為替制度が関係してりいることがあります。

他方で、アジア通貨危機で変動相場に移行した、タイバーツ、インドネシアルピア、フィリピンペソなどは、利上げに動くも、米国にはついていけません。そのため、経常収支の動静にかなり左右されますが、エネルギー価格の高止まりで、多くは経常赤字は免れず、通貨安にになっています。

それでも、今のところ中銀は一切利上げしないとしている日本円よりは、アジア諸国は踏ん張っているとみることはできそうです。

他方で、日系企業のアジア拠点の目線のオペレーションではどうなるのでしょうか。タイを例に挙げると、バーツ安ではありますが、円安ほどではありません。バーツは日本円よりは割高です。他方で、人民元よりは割安になります。

タイ拠点は、現地調達率は高いとはいえ、日本と中国から最重要の基幹部品を調達して、アジア域内やグローバルに輸出していますが、日本からの調達はバーツ換算では安くなり、中国からの調達は同様に高くなっていることになります。

一見すると、円安のメリットは得られそうですが、日本との決済では円が使われることが多く、円安のメリットは得られないことが多いようです。中国との決済はドルや人民元が使われれることが多く、コストアップにつながっているとみられます。

この場合、バーツ安は、対米輸出ではメリットがありますが、アジア域内向けのメリットは限定的で、さらにタイ拠点の生産コストは上昇します。日本からタイ拠点への輸出も伸びないことになります。為替に加え、決済通貨の問題があり、オペレーションは複雑です。今は、コロナ後のアジアの経済再開に期待しつつ、耐え忍んでいる状況です。

米国のインフレというか、周知の通り世界のインフレですが、まずはエネルギー価格を抑えるしかありません。石油については、世界経済の減速を織り込んで下落傾向なのは朗報です。ですが、問題になるのはガスです。独露のパイプラインが、正体不明の故障で停止、欧州の冬のガス欠は決定的で、それが巡り巡って、世界のガス高に跳ねる動きは、止まりそうにありません。

そういう訳で、次回はアジアから離れて、欧州情勢をみていきたいと思います。



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