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円安は続くのか?中国減速でも、アジア経済は底堅いのか?

GW明けましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
おかげさまで、学会の査読論文は掲載許可となり、ほっとしております。また、複数学会に入っておりますので、査読者としての責務も全うし、こちらもほっとしております。

他方、入門用の「アジアビジネス研究所長の教科書」の書籍化は、円安で紙代が上がり、インフレで人件費も上がる中で、諸条件が合致せずに難航しておりまして、ここ3年度なんとか掲載許可されてきた査読論文をベースにした、プロビジネス用で、経済安保×サプライチェーンを別の企画を走らせて、年単位で書籍化を粘っていく所存です。

さて、やはり気になるは、円安です。
もちろん、日米で5%も短期金利差があれば、致し方なく、米国のインフレが収まり、かの国の利下げを待つしかない・・・、さすがに160円レベルでは日本の当局の介入があっても、介入原資には限界があり、まただらだら円安・・・という感じは不可避でしょう。

そこは短期的に致し方ない。
他方で、中長期で経常収支がなんとかならないのか。
確かに、財貿易では、資源高や、生産拠点の海外移転で、なかなか黒字が定着しないのはわかります。
ですが、これだけインバウンドが復活したら、サービス貿易で補完できるのではないのか、・・・実際は、いわゆるGAFAM向けのその他サービスが真っかかの大赤字であり、どんなにインバウンドで補っても補え切れない・・・のが実情です。

Google、Facebok、Amazon、Apple、Microsoftへの支払いは、増えることはあっても、減ることは想像できません。

インバウンドは、コロナ前を早晩超えそうな勢いですが、もう、限界・・・・、そういう声も、局地的には聞こえたのがこのGWだったと言えます。

そうなると、なんとか、財輸出を復活させるしかない・・・そこで、追い風になるかもしれないのが、世界の分断、とりわけ世界の分断の中で、日本がその最前線になってきている面があることでしょう。具体的には、半導体がその先鋒といえます。長い目で見て、分断の長期化を商機に捉えて、足腰を固めていくしかないのかもしれません。

また、これまで中国が減速すると、アジアは大失速していましたが、今回は、少々異なります。こちらも気になっております。

個別にみると、マレーシアなど、比較的大きな影響が、経済や為替にみられる国もありますが、総じて、中国減速の影響を、アジア全体では免れているとうかなり驚くべきことがおきています。

https://forbesjapan.com/articles/detail/70628

本当なのか?
ADBなども、中国減速を懸念はしていますが、
アジア全域では悲壮感はなく、堅調との見立てです。

為替と、中国減速下でのアジア堅調、
このあたりが、深耕テーマとして浮かんでおり、頭を整理していく所存です。


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