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2023年欧州発の大胆予想(その2)をみてみる 2022年の山高ければ、2023年の谷深し

前回に続いて、英スタンダートチャータード銀行の大胆予測をみてみましょう。こちらは、マーケット関連が中心です。

1ブレント原油が1バレル=40ドル割れ

2政治的安定と景気回復でユーロが1.25ドルまで上昇

3米FRBが年内に200ベーシスポイント(2%)利下げ

4米ナスダックがさらに50%下落して6000に

5ドル/人民元相場が6.40元まで下落

6 食料品価格が暴落しデフレ懸念強まる

7 暗号資産と関連企業が次々と崩壊して金が30%上昇

8米共和党がバイデン大統領を弾劾

むむむ、こちらは、2022年に行くところまで行ったドル高、原油高、米株高、食料品高、暗号資産高、金高が、2023年に崩壊すると・・・まさに大胆予想

相場の定石は、「山高ければ、谷深し」
2022年が山は山でも、エベレスト級なので、
2023年は谷は谷でも、グレートキャニオン級
ということなのでしょう。

相場の乱高下で、巨万の利を得る方もいますが、多くの方にとって、乱高下に左右されて収益のブレが大きくなるのは大問題です。足元で、にわかに、為替予約が増えているのも、少なからずそブレを抑制しようとう動きであることは論を待ちません。

上記の中で、ニュース性が高いのは7のようで、暗号資産市場の崩壊は、既に現実化していることから、戦々恐々なのでしょう。

日本・アジアにとっては、
もしも1、6になれば、干天の慈雨となりますが、
そのための必要条件のロシアのウクライナ侵攻や、OPEC+の増産となる様相は、この12月の時点では見えてきません。

さらに、3、4、は、日本にとっては、円高急転と株式暴落に繋がりかねませんので、緩やかなペースであることが願われます。

さらに、人民元相場は、ゼロコロナが終わって正常化すれば、元来の水準ではあるので、大胆な違和感はありませんが、中国からの生産移管を促す要素とはなり得ます。

バイデン氏の弾劾とは、アフガニスタン撤退や、お騒がせのご親族のことなどが重なってのことなのでしょうが、民主と共和のバトルが激しさを増すことは認識しておく必要があり、サウジと中国の関係強化の動きなどから、これまでいゆわる価値観外交などに対する風当たりも強まる・・・ような気はしております。

こちらもまた大胆≒とんでも予想・・・のはずなのですが、とてもブラックジョークと捉えることはできません。やはり、ボラタイルな2023年が予想され、このうち、いくつかは実現してしまいそうな怖さがあります。

ここは、サッカーに例えれば、少なくとも2023年の前半戦は例えば5バックで守りを固める。そうなりそうですが、機を見て3バックに戻して両サイドは攻撃に出て後半戦に入る・・・そんな予感が現在はしておりますが、果たして。よい年になりますように。

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