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webp画像をまとめてjpeg/png画像に変換する

XnViewというフリーソフトを使うと、画像ファイル関係の細々とした作業の効率がバク上がりします。


webp:この悩ましい存在

ChatGPTによる画像生成を毎日のように楽しんでいる筆者。ところが、ちょっと前から微妙に不便なことが起きています。

ChatGPT課金ユーザーの皆さんはお気づきでしょうが、どういうわけかwebp形式の画像しか生成してくれなくなったのです。

さまざまな特性を持つ優れたフォーマットではあるようです。しかし、残念ながら私が使っている画像取り扱い系アプリの一部がwebpを認識してくれません。というかこのnote.comが受け付けてくれません。この事態が解消しない限り、私が扱う画像ファイルフォーマットはjpgかpngであらねばならないのです。

XnViewを使うとフォーマット変換が一発でできる

そこでおすすめしたいのがXnViewというフリーソフトなのです。

  • 画像ビューアーにして画像加工ツール。

  • PC・スマホを問わず幅広いOSで使える(windows, MacOS, linux, android, iOS)。

  • 多様な画像フォーマットに対応 (JPEG, TIFF, PNG, GIF, WEBP, PSD, JPEG2000, OpenEXR, camera RAW, HEIC, PDF, DNG, CR2)。

  • フォーマット変換、リサイズをはじめ、多様な画像加工が可能。

  • 複数ファイルを指定した一括処理が可能。

  • 複数のステップから成る多段階加工の工程を「マクロ」化可能。

XnViewは画像ビューア兼加工ツールである

XnViewは普通に画像閲覧ソフトとして使いやすいです。
たとえばwindows標準の壁紙ファイルを見てみましょう。以下のように、ファイルの主要スペックが一目瞭然です。

ファイルを一つ選択して「ファイル閲覧画面」に移行すると、プルダウンメニューに「画像」という項目が現れます。ここで、加工ツールとしてのXnViewの機能を見ることができます。リサイズしたり色調調整したり、文字入れをしたりもできることに気づくでしょう。
また、「ファイル」メニューから「名前を付けて保存」する際に出力形式を自由に選べるので、ここで当記事のテーマである「webpからjpgへの変換」は達成できます。
しかし、XnViewの真価が発揮されるのはやはり「一括変換」においてでしょう。

一括変換機能を利用して大量webpファイルを一挙にjpg化する

XnViewでは、パラメーター設定などを含めて、ファイル操作の手順をファイルに保存しておけます。複数ステップから成る処理(たとえば、トリミングして、リサイズして、フォーマットを変更するなど)をまとめて保存することもできます。

次からはこのファイルを指定するだけで複数ファイルの多段的処理がワンタッチで済んでしまうのです。

一括変換の実際

では実際にwebpファイル群の一括jpeg化をやってみましょう。

まずはファイル一覧(ブラウズ画面。ディレクトリを開いた状態)で、処理対象としたいファイルを選択します。

一括処理はここで行う

プルダウンメニューから一括変換を選ぶと、下のような画面が現れます。一括処理の流れは、入力ファイル選択→動作定義→出力設定となりますが、まず出力のタブが開くはずです。
ここで、元ファイルの一つ一つに対して、変換後のファイル名をどうしたいかを設定します(これから察せられるように、この一括処理では元ファイルは保全されます)。
画面の上の方に見えている「ファイル名」の項目に出力ファイル名を設定するわけですが、まずはファイル名入力欄の右わきにある▶印のアイコンをクリックします。
するとプルダウンメニューが現れるので、ここで「ファイル名」を選んでみます。すると、ファイル名の欄に{Filename}という文字列が挿入されるはずです。これが入力ファイル名(から拡張子を取り除いたもの)に置き換えられるのです。ここでは、そのあとに"_webp"という文字列を手作業で追加しています。つまり、hoge.webpというファイルを変換対象にしたとすれば、出力ファイル名はhoge_webp.jpgとなるように意図しています。

とりあえず画面下の💾アイコンをクリックし、ここまでの設定を適当な名前のファイルに保存しておきましょう。次からは、ここのプリセットのプルダウンメニューからそのファイルを呼び出すだけで、上で行った設定をすべて再現できます。
最後に、画面右下の「変換」ボタンをクリックすると、変換結果が新たなファイルとして出現するはずです。

様々な一括変換が可能

本記事の主題は「webp画像をまとめてjpeg/png化」なので、前節までで結論は出ているわけです。

しかし、カンの良い方は恐らく気づいたでしょう。上では「出力先の設定」しかやっていないのですが、「動作」というタブでいろいろ遊べそうだと。そう、ここにこそ「多段階の加工工程」を定義していくことができるのです。ブログサイト構築などで、縦横の画素数が統一されたファイルをたくさん作りたいことがあると思いますが、そんなときに威力を発揮します。これについては、後日あらためて解説してみたいと思います。

結論


画像ファイルフォーマット変換には、XnViewがとても役に立ちますよ。使ってみてください。



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