冷蔵庫にあるものを。

父は戦中派で九州出身、そこから導き出されるのは家父長制度。
その傾向が強い人だ。

けれど、料理をする人でもある。
大分の郷土料理のだんご汁から始まって、釣ってきた魚―ハゼ、カサゴ、アイナメ、キス、イシモチ、スズキ、フナ(甘露煮)など―を捌いて調理する。ほかにも、いただき物の鯛やお歳暮の新巻鮭などもそうだった。山菜、ワラビやゼンマイ、セリなども同様か。田舎育ちの面目躍如。いつぞやはいただき物の鹿肉も調理していたな。蜂の巣を取りに行ったりもしていて、幼虫を生きたまま食べられたら、一匹について1000円くれるというので恐る恐る食べた記憶も。

そこでカレーです。
入れる具材に頓着しない人で、ベーシックな野菜は入れるけれど、台所や冷蔵庫の中にあるものを考えなしに入れていたということは否めない。セーフかな?と思うのはシーチキン。それはどうなの?と思ったのがこんにゃくとちくわ。人に話すと大抵笑われるが、カレーに合わなくもない印象だった。

父は80歳を超えたものの、まだまだかくしゃくとしている。
決して人さまには勧めないが、こんにゃく&ちくわカレーをもう一度食べたいと思う。

#カレーにこれ入れる

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