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ちょっと地域留学で宮崎に行ってくる【1日目】

 茨城県の実家でぬくぬくと春休みを過ごしていた大学生の僕は、わけあって今日から1ヶ月間、日南市に行くことになった。
 
 日南市って何県? 日光に文字が似ているから栃木県の南の方かもしれない。関東圏なら大したことないだろう。そんなことを考えながら調べてみると宮崎県。九州だった。...…九州だと?


下の方の点線の赤枠が日南市

 現実的な大学生である僕は、まっさきに交通費を計算した。往復七万円だと? 高すぎる。行って返ってくるだけで東京のアパート1ヶ月分の家賃並のお金を持っていかれるし、あるいは映画館に50回くらい行けてしまう。移動することの恐ろしさを知った。

 怠け者の大学生である僕は、次に面倒くささ度合いの推定を試みた。まず荷造り、航空券の手配、移動、未知の土地、初対面の人々、いつもと違う部屋、見知らぬ布団……。仮に冬の朝に布団から這い出る面倒くささを1だとしたら、この旅の面倒くささは3だ! 大変すぎる! こんな困難をゆるふわな春休みにねじ込むべきだろうか。賢明な読者諸君のために言っておくと、答えは否だ。

 ところが、僕は何よりも向上心あふれる大学生である。1ヶ月のあいだ宮崎県に滞在することは、どうしても記入しなくてはならない書類のようなもので、「ここで行かなければ、僕の人生における行動力はカタツムリと何ら変わりないものになるだろう」という理屈によって押印済みだったのだ。

 いつの間にそんな書類が出来上がっていたかというと、一昨日の夜にまで遡る。大学のOBとその知り合いによる集まりで僕がうっかり「休学中に旅行とか行きたいんですよね〜」と口走った矢先。参加者の一人から「じゃあ宮崎に行くといいよ! 私の友達が地域留学を主催してるんだ」ときた。僕は軽いノリで「地域留学ですか、いいですね〜。どんな感じなんでしょう」と問い返すと、相手はまるでやかんが沸騰したかのようにその地域留学プログラムについて熱弁を振るった。面白そうなことにはなんでも飛び込むことがモットーである僕はすっかりその口車に乗せられて、その場で「行ってみよう」と決意した。

「いいですね! それ、いつからですか?」
「明後日から、一ヶ月間!」
「直近一ヶ月は予定ないんで、行けます!」
「よしきた!」

 そんなわけで、僕は夜の十一時に両親宛にLINEを送った。

「明後日から一ヶ月、宮崎に行ってきていい?」

 初めのうちは戸惑うふりをしていた両親だが、僕がぼんやりしている間に母はデカいスーツケースをそっと僕の部屋に持ってきて、父は航空券の予約をしてくれました。ありがとう。

9:50分、羽田空港発

 そんなわけで人生初の一人空港。航空券を無くしたと思って受付の人に泣き付いたら二秒後にポケットから出てきたり、羽田空港に来たのに「成田空港の完全乗り方ガイド」のウェブページを見ながら「あの〜、三階の第五サテライトってどこですか?」と役員さんに聞いて「なにを言ってるんだ、こいつは?」みたいな顔をされたりと、色々あったが無事搭乗できた。

 そして到着! 飛行機はなんとか墜落しなかった。

飛行機から降りた瞬間、銭湯の脱衣所みたいな熱気が...…! 南国へやってきた。
宮崎ラーメン大盛り

 いやいや、ただ観光しに宮崎へ来たわけではない。これはなんと言っても地域留学。地域留学って何かって? そりゃ...…、地域に留学するんでしょ...…多分(あんまり調べずに来ちゃった)。

 今回は合同会社ヤッチャ主催の「ヤッチャの学校」というプログラムで日南市にお邪魔します。「ヤッチャの学校は、宮崎県日南市を舞台とした1ヶ月間の地域留学プログラム。地域で暮らす人の生き方に触れ、全国から集まった参加者のこれまでを知り、自分のこれからと向き合う時間」だ!(引用)

詳しくはこちらから↓↓

 初日に体験したことを色々書こう...…と思ったけど現在深夜1:00を回ってしまい、体力が残されていないのでちょっぴりダイジェストでお送り...…。

白玄堂でお茶をいただく。玄米茶うまし。
マルマンで工場見学。幼稚園時代お世話になったスケッチブックに再び出会う。
宿舎向かいの居酒屋でお好み焼きをいただく。
関西風だったので、広島育ちの父はLINEでお怒りだった。

 以上1日目。30日続いたらチームメートが目玉焼きを焼いてくれるらしいので頑張ろう。


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