想像上の海に行きました(5首)

一睡もせずに朝には灰になる
潮風はぼくが混じったやつだ

赤い夏白い砂浜青い空
ワインがブドウになるパラソルで

堤防のあなたが背負う夕日の中で
血が青いのだと言ってもいいか

砂浜の記憶に無限の痕跡を
残した記録は消してしまった

波の音なる怪音波が寄せる声
あのうそろそろやめたいのです

(ミズウミ)

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