ブログ企画【繋】第78回「私の練習法」
毎月1日に全国各地のメンバーがひとつのテーマで文章を書くブログ企画【繋】。
今回は、去年の8月にこの企画に加わった新メンバーminaさんからこちらのテーマをいただきました。
お題は「私の練習法」でお願いします。
音楽をやっている人、芸術や文章で生きている人、いろいろいらっしゃると思いますが好きだけでなく、日々鍛錬を積まれていると思います。
日々どんな練習をしているのか、毎日必ずやっている練習や習慣はあるか、どんなことを壁に感じてそれをどう乗り越えたか、など是非聞いてみたいです。よろしくお願いいたします。
テーマ発案者:minaさんより
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出だしからこんなことを言うのは何だが、どうも私は「練習」という言葉に馴染めない。
「練習」と聞くと、なんだか人目の届かぬところでひとり地道に鍛錬を積み、それを披露する機会に備えるようなイメージがないだろうか。けれども、ものによってはそこまではっきりと「練習」と「本番」の時間が分かれている分野ばかりではないように思う。
文章を書くということも、「練習」と「本番」の境目が曖昧な分野のひとつではないだろうか。
文章を書き、こうして公開する。人目に触れている以上、既にこれは「練習」ではなく「本番」であるとも言える。
一方で、お金をもらわず個人の管理下の範囲で書く趣味のようなものなのだから、「練習」のようなものであると言われたらまあそうなのかもしれない。
しかし、文章を書くということに関していうならば、私には「練習法」と呼べるような確立した方法論はない。
強いていうならば、そのとき見たもの考えたこと感じたこと、体験した出来事のすべてが自分の中に蓄積され、こうして言葉として形が与えられるまで自分の中に潜伏しているから、その引き出しの中身を充実させる労力は、文章を書くうえでの「練習」と呼べるのかもしれない。
うーん、なんだか内容が薄いにもかかわらず、早くもこれ以上語りようがないなあ、どうしよう。
あ、練習って聞いてひとつ思い出すのはね、ずいぶん前にスピードスケートの高木美帆選手に密着取材した番組をテレビでなんとなく観ていたときのこと。
彼女の強さに迫るという趣旨でカメラを回し続けている中、インタビューでの高木選手の
「その練習にどんな意味があるのか考える」
という言葉は、思わずその場にあったティッシュ箱の裏に書き留めて、受験期間中ずっと頭に据え置いていたなあ。
当時の私が取り組んでいたのは「練習」ではなく「受験勉強」だったけれども、今自分がやっているその勉強は、全体の中でどのへんに位置する取り組みで、目標を達成するためにはこれからあとどんな内容を詰めていけばいいのかというように、今の自分の取り組みを俯瞰してみるための指針となる言葉だった。
こういうふうに、自分とは違う分野にいる人の言葉であっても、自分の分野での取り組みに置き換えて取り込むこともできるから、そう思うと私にとっては、自分の分野だけに固執しないという意識も、文章を書くうえでの「練習」に含まれる重要な要素なのかもしれないね。
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苦戦した今回。ここはぜひみなさまの「練習法」を知りたいところ。
以下からどうぞ。
ブログ企画【繋】メンバー
鈴木NG秀典(すずきんぐ)「鈴木NG秀典ーだー。〜君は馬場より美しい〜」
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